「色んな意味で悲しい」GODZILLA 星を喰う者 しんかいぎょさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな意味で悲しい
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第1弾、第2弾と映画館で見てきた人間として、最終章がどのような出色になるかはおおよそ予想することが出来た。
そしてその通りになった。
特に第2弾での主人公たちの葛藤シーンなど、言葉での問答が多く、ああこのシリーズはこういう路線なんだなと言うのは十分理解できた。
一方で、ギドラのSF的設定にはとても興奮させられた。以前アインシュタインの重力波について見聞したことがあり、記憶の中のそれと関連してとても興味深かった。
ただ、この映画を全体として言い現わすなら
「こじらせた人間の悪いところを凝縮したような映画」
だと思う。
特にメトフィエスが劇中で語る奇跡だとか救済など「内容について」は、信仰を持っていない人間が宗教を語った時にありがちな上滑り感がそのまま出ていた。見つからない答えに必死になって一定の見解を示そうと焦っている感。これは作品の問題と言うより、制作側の問題だろうと言いたい。
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