この世の果て、数多の終焉のレビュー・感想・評価
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第二次世界大戦末期のインドシナでのフランス兵士の“地獄の黙示録” ...
第二次世界大戦末期のインドシナでのフランス兵士の“地獄の黙示録” この頃のインドシナの凄惨な描写もありつつ狂気と愛も描く、、 こういう役はギャスパー・ウリエルはほんと上手い。ギャスパーのギャスパーボカシなしでビックリ👀 マイさんが美しかったなぁ
独特な描き方の戦争映画
第二次世界大戦も終盤の1945年、主人公ロベールはフランス軍の兵士として仏領インドシナ(ベトナム)に駐留し、ベトナム解放軍および日本軍と戦っていた。目の前で日本人にムゴい殺され方をされた兄を笑って見ていたベトナム人将校への復讐が、彼の個人的な目的だった。 戦争映画は数あれど他にあまりない設定だと思ったが、えげつない殺され方をした死体のシーンや露骨な性表現が含まれているあたり、やはりただならぬフランス映画という感じ。 変な刈り上げヘアでもギャスパー・ウリエルはかっこいい。
男根
前評判が悪い、18禁映画、エロ&グロ映像多数、難解なフランス映画?となれば、逆に鑑賞意欲が湧くというものです。で、上映最終日、何とか滑り込みで鑑賞できました。 で見終わった感想から言うと、言われてるほど悪くなかったですね。戦争映画となってますが主題は人間ドラマ。ドンパチばっかりじゃつまんない、難解なフランス映画らしくない、というとこも良かったです。ただ、イマイチ軸となるテーマと言うか、訴えたいものが、はっきりとしてなかったように感じたのは残念でした。強いて挙げるなら戦争における残虐性及び憎しみと愛でしょうか。ってわかってるじゃん! にしても男根はオールボカシなし。マスターベーションシーンまでぼかしなしにはビックリ。(イチモツを勃起させた俳優さんも大変だわ) 娼婦とのSEXシーンは、ボカシがあったり無かったり。女性器はボカシあり。 この基準は全く理解不能でした。映倫さん、どないなってんの?
この世の果てとは
この世の果てとはどこか具体的な場所だと考えていた。だがそれは場所を指し示すのではなく、人が人でなくなることを指すのだとこの映画を見て思った。生きながらの死者であることを指すのだと。死者は生者には戻れない。本物の死者になり彷徨う亡霊のごとく悪夢をループし続けるのだろう。
印象の薄いフランス版ベトナム戦争
米国映画でベトナムを描いた作品は数多く存在するがフランス統治時代を背景にした作品はあまり見当たらない 特に激しい戦闘シーンも無く45年~46年までの出来事を描いた物語 もっと日本軍にも絡んで欲しかったが!フランス版ベトナム作品として評価!
主人公の悩みは深い
日本の映画上映に関して最も不要と感じるのは映倫という組織だ。本作品においても、不可思議なぼかしが入っているシーンが散見された。この時代に性交シーンのぼかしは不要だろう。映倫の役割は、作品の内容に踏み込まず、ポケモンショックのような人体に直接的に悪い影響を与える映像だけをチェックすることに限定すべきだと思う。であれば人間がやるよりセンサー搭載のAIにやらせるのが正確だしコストも掛からないし変なバイアスもない。年配男性がほとんどの映倫は、とっくの昔にお役御免なのだ。 さて本作品は戦争映画ではあるが、インドシナ半島に派遣された若い兵士が戦争との具体的な関わり合いの中で迷い悩みながら、次第に国家と戦争の本質について悟っていく話でもあると思う。 インドシナ半島は他の地域と同様、長い間戦争状態だった。原始的な部族同士の争いから、中国やモンゴルによる侵略を経て、19世紀の帝国主義政策によるフランスの侵略と支配が100年ほども続いた。本作品はその最後の戦いのあたりの一時期を切り取ってみせている。 第二次世界大戦ではフランス本国はヒトラーの侵攻を受けたが、レジスタンスが地下で活動し、ナチスによる支配が精神にまで及ばないように抵抗していた。連合国のノルマンディー上陸作戦を機にナチスは撃退され、フランスは解放される。インドシナではフランス軍が侵略者である。自分たちがフランスのために戦っているように、敵の兵士も自国のために戦っている。彼らとフランスのレジスタンスは何も違わない。 インドシナの民間人は戦時下でも生き延びるために売春や阿片窟を含むあらゆる経済活動をしている。それもフランス本国と変わらない。売春婦の中には優しさを持つものもいて主人公は恋愛感情に陥るが、売春婦はその職業故に多くの男と性交をする。異国人でもある。それに彼女の同胞はフランス兵を殺している。若い主人公には恋愛感情と戦争での互いの立場と相手が売春婦であることの折り合いがつけられず、状況を受け入れられない。 一方、ジャングルの戦いではベトミンのゲリラが神出鬼没に銃を撃ってきて、仲間や捕虜が殺される。子供も侮れない。悲惨な殺され方をした兄のアベンジが戦いの動機だったが、兄たちがインドシナ半島で何をしてきたのかがおぼろげに判るようになると、自分がここで戦うこと自体に疑問を抱きはじめる。進むべきか、戻るべきか。 ベトナムでは本作品の8年後、1954年のディエンビエンフーの戦いで敗北したフランス軍が撤退するが、その後は南北ベトナムの分断からアメリカが直接介入してきたベトナム戦争に突入し、1975年のサイゴン陥落まで続いた。民族自決のための長い長い戦いであった。 戦争は共同体同士の大義名分の押し付け合いであり、そこに国権はあるが人権はない。しかし実際は戦場にもひとりひとりの生活があり人生がある。兵士として訓練を受けている主人公は躊躇なく人を殺すが、殺すことが相手の人権を永久に奪うことであることを知る。一期一会の人生と戦争。国家と自分。主人公の悩みは深い。フランス映画らしい哲学的な作品だった。
微笑み
第二次世界大戦末期、フランスと日本に二重支配されていたインドシナにて、兄を殺された恨みからベトミンの将校を追う若きフランス兵の物語。 主人公の抱える問題は勿論、同じフランス軍人の密かな悩みや、日本軍(映画では粗撤退後のようでしたが)、フランス軍、ベトナム解放軍が入り乱れる情勢下での現地人の生きづらさ等々がよく描かれており、心が苦しくなる描写が多かった。 結論から言うと、僕レベルではなかなか理解が難しい作品だった。 戦争映画としては、先週観た「フォートレスダウン」と、舞台や時代は全く違えど、構成や展開がやや似ていた。アクションに重きを置かず、伝えるタイプの戦争映画はやはりこういうのが多いんですかね。 しかし、あの作品も大分難しい部類に入る印象だけど、本作はそれさらに輪をかけたような難しさに感じた。 何せ、日本軍の大量虐殺のシーンは冒頭のほんのちょっとだし、肝心の兄が惨殺されたという点に至っては、話では説明があるけど、実際の描写が全く無い。 追っている人物と日本軍の関係ってどうなんだろう。。 ラストシーンもよくわからない。 何かに感づいたのか、それとも戦闘以外でも呆気なく死んでいく命に虚しくなったのか。 あるいは結局あの場所で… 戦争の怖さ、悲惨さというのは嫌と言うほど伝わったが、この映画のストーリーそのもの自体がどういうものだったのかと聞かれると難しい。 結構客側の想像力が必要な作品なのかも。 そして、他のユーザーさんも仰っているように、死体の描写は本当にキツいものがあります。 しかし、それ以上に自分は最後の方のシーンで一瞬見せたあの微笑み… アレが結構効いたようです。軽いトラウマレベル。今年観た映画の中で一番怖かったかも。 多分、アレが結末を物語っていたんでしょうけれども、もはや人が死ぬことなんて何とも思わなくなったのかな、なんて思ったら、改めて怖く感じました。 まさにこの世の果てといった舞台で、いくつもの終焉が詰め込まれたような作品だった。
ベトナム戦へと繋がる、Requiem
フランス兵士が進駐するベトナムの地で家族を奪われ、復讐心からの行動が凄まじい戦闘下で人格も奪われていくストーリー。 19世紀末、フランスによるインドシナ半島東部の植民地化、保護国化にはじまり、独立運動、日帝のインドシナ進駐、そして再び独立の動きを抑えこもうとするフランスとベトミンとの戦い。そしてフランスからバトンを受けた米国と北ベトナムとの泥沼の戦争へと突入していく。 熱帯地域での戦闘において、みえない敵や自身との戦いにおいて精神状態が崩壊していくさまは、今まで数多くの映画で描かれている。本作は米国や日本映画とは異なるタッチで、戦争での非人道的行為と人格崩壊をベトナムの美しい自然美とのコントラストで伝えている。 テーマや着眼点は悪くないと思うが、決定的な何かが足りない気がする。ストーリー展開をちょっと変えるだけでも良い作品になると思うが。とても残念。
内なる敵
仏印武力処理後のインドシナで、兄を殺したベトミン将校に仇討ちをしようと躍起になるフランス兵の話。 死体の山の中で生き残った主人公から話は始まり、他の生き残り兵士達と居留しベトミン達と戦いながら、ベトミン将校の行方を捜すストーリー。 居留地での暮らしや近くの村での様子を織り交ぜながら、時々ベトミンとの交戦が描かれるけど、カメラの画角の移動が少なく頻繁にスイッチングを繰り返して見せる為、臨場感はあまりなく、淡々とした印象。 ただ、結構グロい死体を見せるシーンも数回あるので、耐性がない人は要注意。 兄のことがあるとはいえ、苛立ち、偉そうにし、周りを振り回す主人公が数少ない仲間やベトミン及び少年たちと、将校を追って行き…。 中途半端とも思える終わり方で、ちょっととまどったけど、そうかこのタイトルかと納得。 戦時下に於ける様々な立場の人達の心情を描いたドラマだね。
行間多過ぎて
マイちゃん可愛い。それだけ。
なんだか未消化。
読後感最低。なんで?子供?どこ行った?
長回しで察してくれよですか?、でももう少し説明して欲しい。余韻がモヤモヤ過ぎる。
ネタバレになるので云わないけど…
もやもや感が残る。
台詞が極端に少なく、動きも少ない。大規模な戦闘シーンがあるわけでもなく、躍動感に欠けるというか、煮え切らない状況が続く。 個人的にこれは大事だと思うのだが、ぼかしをかけるかけないの取捨の基準が良くわからない。 何となく、もやもやした気分で観ていて呆気なく終わってしまった感じだ。
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