「キネ旬第5位の作品だったが、フレディの自惚れから自省への展開という在りがちなこの作品は音楽門外漢の私には…」ボヘミアン・ラプソディ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
キネ旬第5位の作品だったが、フレディの自惚れから自省への展開という在りがちなこの作品は音楽門外漢の私には…
この作品は、「スリー・ビルボード」
「ペンタゴン・ペーパーズ」がキネマ旬報
ベストテンでワンツーフィニッシュした年に
見事第5位作品ということもあって、
音楽には門外漢ではあるが初鑑賞した。
そして、クイーンの音楽や
フレディ・マーキュリーの人生を
初めて知ることとなった。
従って、洋楽に疎い私としては、
彼らの音楽に浸ったり、
フレディの音楽哲学に想いを寄せる
と言うよりは、何か、ダイジェスト的に
クイーンのドキュメンタリー番組でも
観ているかのように感じる2時間超の鑑賞
となった。
この作品の時代は、
ロック・ハドソンも思い浮かぶ、
芸能界では特にエイズ感染話が随分と
あったことを思い出させる作品ではあった。
一方、結局は音楽の門外漢の自分には、
CG技術にも支えられたかのような
ライブエイドのシーンこそは見事だったが、
彼らの音楽に理解も及ばないし、
フレディの自惚れから自省への展開は、
これまで見てきた映画や小説の主人公に
在りがちな物語と変わることがなく、
結果として、私にとっては、
それ以上ともそれ以下でもない質感の作品と
なってしまった。
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