「フレディ・マーキュリーという人」ボヘミアン・ラプソディ 由良さんの映画レビュー(感想・評価)
フレディ・マーキュリーという人
この映画を見るまで、Queenのフレディ・マーキュリーというと、ゲイでエイズでなくなった人というイメージしかなかった。
Queenファンでなかった私は、あまりにも彼に対して知識がなかった。
この映画を見ることで彼の置かれた境遇や生い立ちを知るきっかけになった。
この映画は彼の青年期から始まるが、70年代のイギリスでの中央アジアの人々に対する差別意識が強く、インド系のフレディもまた「パキ」と呼ばれ蔑まされる。
そして父親の教えに反発する形でバンド活動を始め徐々に人気を得るが、それまで強いたげられていたインドのルーツを嫌い、本名を捨て、フレディ・マーキュリーとして生き始める。
自分のアイデンティティーを音楽の中に求めたのだ。
曲を作るのにも一切の妥協を許さず、仲間に対して何度もリメイクを指示。
でも仲間の提案はけして否定せず、いいと思ったことは取り入れていく。
また、バンド結成前にライブ会場で知り合った女性と結婚するが、ゲイのマネージャーがフレディに接近していった後に、奥さんに俺はバイセクだと告白し別れるが、その辺の流れがいまいち分からなかった。
別の人のレビューでそのゲイのマネージャーとの関わりが深く描かれてれていなかったというのをを読んで、それでフレディー自身がバイセクだと思わせるシーンがなかったのだと納得した。
ただ、最後のライブシーンは圧巻で、二曲ぐらいで終わるかと思ったら、当時の曲目で全てノーカットで再現していたらしく、本当に当時のQueenを見ているかのような、演出は驚きでしかなかった。
余談ですが、元奥さんの70年代のサイケデリックだったり、エキゾチックなファッションがとても素敵でした‼️
やっぱりあの時代のファッションが一番格好いいなと再認識する映画でもありました。