「バカバカしい設定なのに話に泣いた」うちの執事が言うことには Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
バカバカしい設定なのに話に泣いた
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若くして烏丸家27代投手になった花穎と、若くしてその執事になった衣更月が、互いにぶつかり合いながら成長していくって話なの。
当主とか執事とかバカバカしい設定なんだけど、冷静な話し方で「その口調でも、その内容なら、反感持つわ」っていう会話を序盤は繰り返すのね。「こりゃ二人はいがみあっちゃうぞ」っていう展開の中に「パーティーで女子トイレで女の人が倒れ、花穎が犯人と疑われたって状況がくんのね。うまい。
ここで当然、互いの本音がちょっと解んの。ベタなんだけど感動。
仲良くなって「ああ、良かった」って思ってると、次々に襲いかかる試練。「こんな悪意にさらされたら、純真なこいつら二人ひとたまりもないぞ」と思っていると、当主も執事もそれぞれ頑張り、大逆転。
『誰も見捨てない』宣言に「シビレル、当主さま!」って感じだね。
衣更月役の清原翔は、まあまあ演技上手い。花穎役の永瀬廉は、演技ちょっと難がある。でも、上流階級の役で、普段の発言が芝居がかってるから気になんないのね。芝居がかった芝居は簡単なんだろうな。
「演技は気にならない」という最低線を用意して、イケメン二人がぶつかり合う話だから「なに? 一歩間違ったらBLなの?」って感じもあるし、意味なくシャツをはだけたシーンや風呂上がりシーンもあるし、結構楽しめるんじゃないかな。
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