「心があたたまり、ホロりと感動する」うちの執事が言うことには かぴばらさんの映画レビュー(感想・評価)
心があたたまり、ホロりと感動する
原作既読です。
花穎役の永瀬さんは原作のイメージそのままでした。序盤の演技は拙い部分もありましたが、逆にそれが突然当主を任されて戸惑う姿にマッチしていました。物語を追うごとに永瀬さんの演技も上達し、クライマックスでの優しい笑顔と言葉が何とも印象的でした。
衣更月役の清原さんは流石といった印象。少ない表情の変化で気持ちの変化がしっかり見て取れました。原作よりはかなり表情豊かな衣更月でしたが、尺の都合上仕方のないことかと思います。
物語はミステリー要素よりは「信頼」をテーマに当主と執事の成長物語として構成されており、クライマックスシーンではつい涙してしまいました。
周りでも泣いている方が多く見受けられました。
マイナスは出演者の演技経験の少なさ故多少の違和感がある点のみ。
小説3冊分の内容を世界観を変えずよくこの尺に収めてくれたと天晴れな気持ちです。
アイドル映画と敬遠せず、特に原作ファンの方には観て頂きたい映画です。
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