青の帰り道のレビュー・感想・評価
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理想と現実とのギャップに苦しむ若者たち。
田舎に住む高校生たちが、あるものは、地元に残り、
あるものは、夢の実現を目指して、都会へと旅立っていく。
という、青春映画の王道の設定。そこからの展開も
オーソドックス。現実は甘くない。
オレオレ詐欺、結婚詐欺、DV、薬物、アルコール依存、自殺…と
若者たちに降りかかるトラブルもフルコースって感じですね。
まあでも、ここまで振り切られるとそれも苦にならず、
楽しむことができました。地元に残り、自分たちの身の丈に
あった夢を求めた方が、幸せになれるかもよ、
なんてメッセージなのかな。一人ぐらい、都会でうまくいきそうな
人物がいた方がバランスいいんじゃないかなとも思いました。
窃盗、オレオレ詐欺、暴行‥‥そんなことを繰り返した奴が、
最後に笑いながら闊歩していくというエンディングはダメだと思うけどW
わかりみがすごい
子供時代の万能感、夢、希望、
大人になってから知る自分の小ささ。
悲しい事に自分にはこんなにキラキラした青春も意識し合う仲間も居ませんでしたが、成長後の描き方がリアルすぎるせいでどの登場人物にも感情移入することができてしまい、最後には不覚にも涙が...。
それぞれが苦難や葛藤を抱える中、唯一結婚した2人が終始幸せそうなのが印象的で、やはり人間は1人では生きていけないのかもしれないと考えさせられました。
作品自体はとても好きなのですが一点だけモヤっとしたままだったのはリョウについて。
キャラ紹介には友達思いの不良と書かれており、悪い奴ではないことは分かるのですが、受験勉強を頑張っていたタツオがおかしくなるきっかけを作ったのは彼のように思えますし(タツオが報酬で渡されたくしゃくしゃのお金を使わずにいた事などから推測)、タツオが思い詰めずに東京へ行ってカナと再会出来ていれば、苦労はあったとてカナにも違う未来があったのではないか、と考えてしまいます。カナがおかしくならなければ、キリの相談にも乗ることが出来て...。
あれ?リョウが歯車ぶっ壊しの原因じゃないか?
最後の方いい奴みたいになっていますが、彼自身は犯罪行為も含め過去に自分のやった事を反省する素振りを一切見せないのがなんともモヤモヤ...。
それ以外はとても面白く、2時間が短く感じる程惹き込まれる作品でした。
爽やか映画じゃなかった。良い意味で。
真野恵里菜や横浜流星が自転車で下校する、超爽やかなメインビジュアルに惹かれて観てみたけど、実際はそんなに爽やかな青春物語ではなかった。若くて青い彼らは、どんどん間違えていく。「ああ、そっち選んじゃダメだよ」と思う方に進んでいくのが見ていてつらくて、イタくて…。
だけど最後ちょっとだけ希望が残ったのが救い。人生は甘くない。でもきっと何度でもやり直せる。そう信じて生きていくしかないんだよね…
いつかこんな生き方を自分もするのだろうか
私は現在学生であるため、りょうたちの就職して働いてという苦悩がこれっぽっちもわからないが、少なくともこれだけは言える。自分はもっと人生を上手く乗り切っていきたい。
作中やっぱ社会に出て働くって大変だなと感じとても不器用ながらもみんな苦しい思いをしており、将来自分もこんな不器用に社会に振り回されながら働くのかと思うと、こんなものではなくもっと誰もが理想とするようなしっかり働いてなんの不自由もない将来を送りたいと思ってしまう反面、働く以上色んな葛藤があって生きていくそれが人生の使命であるかのようにそれらを受け止めて前に進んでいくしかないのかと自らを納得させながら生きていくのものであるとも思わされ将来を考えさせられる作品であった。
途中経過で、紆余曲折あった中最後に一人欠けてはしまったが、なんだかんだ働いて数年経っても元気に生きて笑っていられるそんな関係を今の仲間と築いていきたいと最後のシーンで思わされた。
作品を通じてこれから数年後自分の人生に関係してくる内容であったので、将来自分はどうなっていたいかを今一度考えさせる作品であり、とても面白かった。
最高でした
社会に出て行く若者達が、それぞれで理想と現実のギャップに悩まされて、いろんな問題を扱いながらも最後はしっかりとまとめられていました。
amazarashiの歌も最高です。
喫煙するからPG12か.藤井直人カラー感じる
寒色でなく赤っぽいのが違うくらい。
夏、田舎の高校生。一部は東京に
地元で職人など様々
やさぐれたオカンの工藤夕貴
北京オリンピックの頃か
新宿渋谷に場面転換
政権交代頃か
できちゃうカップルも
それぞれの日常
歌手志望だカメラマン志望の女の子は同居
歌だけでは売れない、他に才能がなければ!
だんだん差が出てくる
悪い道へ。なんもねえだろ
にんじん被り物でCMソング
大学もカメラもやめてマネージャーに
snsなう
震災後 高校卒業3年後
だんだん変わっていく
就活中休憩して帰省。
まだにんじん被ってる、不満。でも露出は多いから売れてるのよね。
受験やめて引きこもってる
カメラ繋がりで男と知り合う
たつおを待ってる
職場泥棒疑われ切羽詰まる
21歳
理想と現実の乖離
大人の男にチョロく騙されるパターン
手術痕にコンプレックス
親同士知り合いか小さい街やし。
早速同棲かよ
ずっとしゃがかかってる
画面割ってそれぞれ見せるの芸風か
遂にバレてクビ、カナコの家に転がり込む。東京タワーが見える
東京でも悪い先輩の伝手、オレオレ詐欺
カメラマンはやっぱりクズ、金抜く
前に踏み出せないたつお、戻れないよ
金だけじゃないDVも
無添加かなこは酒に逃げた
死んだの誰だ?
たつお
遺書無かった。死因は?揉めるなか親父に帰れいわれる
1年後
給料の5倍働け。
かなこは酒浸り、フライデーされた
子供大きくなった。
アイドルマネージャー、まだクズと。クズは二股金引っ張るとこ逮捕
無添加やさぐれ度酷い
全部きりのせい!責任転嫁
きりがいると皆不幸になる
嘘って言って
出てって
この下りは地獄
トボトボ同士出会った、おい見送るんかいー
きり実家戻った
あんなに愛されて無いいうてて戻れる実家があるだけいいよね
リョウに保険の営業かける情けなさ
逃げたヤツの気持ち
でも生きてくしかねえだろ!
スーパーで出会うきりとデキちゃったカップル
無添加はドラッグの誘い、リョウに叱責
ライブハウスの夢が〜
公園で子守…見失う⁉事故?熱?
たつおの親父
私なんていない方がいいんです。
お母さんの話を聞く、費用まだ払ってるとは。
人生に正解は無い、恥ずかしいけど。
無添加本格的にやばくなってきた。
カナへフォルダにタイトルの曲
ハサミで手首やった
リョウgj
夕日の色か
フェイドアウトでも良かったような気もしたが
2018年
皆で墓参り
昔の自分たちとすれ違わせるのいいな
明るく〆
エンディング曲
たられば
amazarashi
秋田ひろむ 作詞作曲
群馬県立前橋高校 前橋南高等学校
日大芸術学部映画学科
上毛電気鉄道
村さ来
太田プロ
tじょい配給
しんどかった
・夢を追う若者と現状をどうにか脱しようともがく若者が苦しんでいる映画でとてもしんどかった。
・キリが母親と不仲で、それが解消されていくけれど何でカナじゃなくてキリだったのかなぁと思った。カナの話というよりキリの話という印象が強かった。
・キリがカナに不幸を呼び寄せる女だっていうような事を言われてい悩む所が辛かった。
・地元に残った友達夫婦に不幸がなくて良かった。
・カナがタツオと作った歌を歌うシーンがみたかった。
・結局、カナとキリがどうなったのかよくわからなかった。
・タツオの孤独な感じが身近に感じられて辛かった。
リアルな苦悩が心に刺さる映画です
幼馴染の7人の生き方を通して、生きるって苦しく辛い。しんどい。でも、それだけじゃない。
間違っても、また前を向いて歩いていけるんだって希望をくれる作品だと思います。
みんなそれぞれに生き方があって、平凡でも幸せな暮らしもあれば、大人になりきれなくて危ない道に足を踏み入れてしまったり、夢を追って足掻いても現実に押し潰されてしまったり、自分の道を見出せなくて他人に縋ってしまったり。
やりたくないこともやらなきゃならない。
しんどくても、しんどいと言えない時もある。
誰かに当たって、ひどい言葉を投げつけてしまったりする事もある。
生きるのって苦しいよなぁ。
全く同じ境遇ではなくても、きっとみんな胸に刺さる部分がある。
でも、自分の人生だから、間違っても前を向いて歩き直せればいいのかもしれない。
しんどくても、苦しくても、手を差し伸べてくれる人がいれば立ち上がることが出来るのかもしれない。
そんな希望を見せてくれる映画だと思います。
出演されてる俳優さん方が本当に良い演技をされてます。
リアルな若者の今を、苦しみを、切なさを、憤りを感じさせる演技で、本当胸にグサグサきます。
でも、自分も前を向こうと思わせてくれるあったかい映画です。
是非、老若男女問わず、たくさんの人に観てほしい映画だと思いました。
amazarashiと青の帰り道
18歳の若者というと傍目からはキラキラ輝いて夢に溢れてるように見えるけど、当の本人達は自分の理想と現実のギャップに打ちひしがれて、何かを見つけなきゃと迷って常に焦りを胸に抱えている。そういう側面を上手く表現した作品だと思いました。
理不尽や途方もない苦痛に苦しみ喘ぎながら必死に夢にしがみついたり、夢半ばで倒れたり。
ありふれた人間こそ一人一人が主人公で、みんな物語性を持ってる。
加えて、amazarashiファンの感想として……
amazarashiの曲の世界にあるボーカルの秋田さんが青年時代に感じた想いが映像になっていると感じました。主題歌になった事は聞いていましたが、ここまでリンクした作品だとは思っておらず、映画好きとしてもamazarashiファンとしても感動する素晴らしい映画だと思いました。
まさかアイドルがパーフェクトライフを歌って踊るのは「マジ?」って思いましたが
まちがいなく真野の代表作になる、傑出した青春群像劇だ
たまに、こういう"秀作"に出逢えると嬉しくなる。傑出した青春群像劇だ。
高校を卒業したばかりの男女7人が地元・群馬と東京で始めるそれぞれの人生の夢と挫折を描いた、10年間の軌跡である。
はじめに触れないといけないのは、この映画自体が、とんでもない挫折を経験している。2016年8月、世間の話題をさらうこととなった出演者・高畑裕太の引き起こした“性的暴行事件”で、撮影中止を余儀なくさせられた。
髙畑の降板はわずか1週間で決まったものの、そのときすでに70%の撮影が終わっていた。夏のシーンのために1年後の2017年8月から撮り直しが行われ、1年以上の制作期間を経て完成している。スタッフ・出演者の並々ならぬ思いと努力が、作品で描かれる若者たちの挫折とオーバーラップする。
今年もたくさんの青春映画が作られ、その多くがマンガ原作だったりもするが、本作はオリジナルである。脚本は藤井道人監督と、俳優・監督のアベラヒデノブの共作クレジットだが、それより驚くべきは、原案として"おかもとまり"とあること。
あのモノマネタレントだった(結婚後、引退)の彼女。クリエイティブな仕事を目指すと発表していたが、なるほど本作の舞台である群馬県出身だ。しかも旦那のミュージシャンnao(菅原直洋)も関わっている(?)。映画パンフレット販売がなく、公式サイトの情報も少ないので、分からないことが多い。
群馬県前橋市と東京を舞台に、7人のストーリーは10年前、高校を卒業する2008年から始まる。畑が広がる田舎の一本道は、彼らの明るい未来を象徴していた。
主人公は、シンガーソングライターを夢見て上京するカナ(真野恵里菜)。そのカナの夢を手伝うため、芸能マネージャーになるキリ(清水くるみ)は、プロ写真家になる憧れを抱きつつも、家族とうまくいかずに実家を飛び出し上京していた。
ユウキ(冨田佳輔)は東京で大学生となり、ノーマルな学生生活と就活などを経験しつつも、自分の将来に悩む。その後、保険会社の営業マンになる。
趣味のギターで、カナを音楽の世界に誘ったタツオ(森永悠希)は、大学進学を目指すも受験に失敗、地元で浪人生活を送る。最初の挫折者だ。
地元の建築会社に就職したリョウ(横浜流星)とコウタ(戸塚純貴)だったが、コウタは、マリコ(秋月三佳)とできちゃった婚で結婚を決め、人生を歩み始める。
上京組への嫉妬のなかで、自分の可能性に苛立ち、葛藤するリョウは、浪人のタツオを巻き込み、職場の建築資材を窃盗し、換金する犯罪に手を染める・・・。
7人の設定が、地方出身者のありそうな様々なパターンを描いている。群馬と東京で起きる複数のエピソードが、過去と現在を切り替えながらもスマートに流れるように進んでいく。内容は連ドラにできるほどの密度で、それをたった2時間の尺でまとめる。実に構成や編集がうまい。
10年間の軌跡といっても、"現在"を2018年にしている。リアリティを持たせているため、エピソードは当時の社会事件や大衆流行と絡んでいたりもする。直接的に関わらない政治動向や東日本大震災なども、時間考証を調整しており、録り直しを含め、細かく配慮しているはずだ。
本作の世界観をさらにバックアップするのが、amazarashiの主題歌「たられば」だ。まるで映画の内容に沿って書かれたような歌詞がイメージを広げる。同曲は昨年の4thアルバム「地方都市のメメント・モリ」に収録されているが、もちろん本来の映画公開に合わせられていたはず。
主人公のカナは、まるで真野恵里菜(ハロプロ出身)のために当て書きされたような設定。不本意なアイドル活動を余儀なくされるため、アイドルの容姿と華やかさを持ち、シンガーとしての夢を追いかけるカナの歌唱力も必要だ。
主演が真野恵里菜で、ティ・ジョイ(T-JOY)系の公開だけに、公開館は多くない。けれども、これは間違いなく彼女の代表作となるだろう。
(2018/12/8/新宿バルト9/シネスコ)
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