「遠き山に日は落ちて」Diner ダイナー yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
遠き山に日は落ちて
はじめの方こそオオバカナコ視点でストーリーが進むので良いのだけれど、濃いキャラクターが次々と出て来て流されてしまい途中から舞台的に全体で捉えようとしてしまう。この人はこうだからこうなるんだよ、みたいなのが頭の中に浮かんで来ない。カナコ殺されちゃう、菊千代ガンバレ!ってなったとこ以外そんなのめり込むような場面がなかった。それでも最初から最後までずっと面白かった。
スキンが強く優しくカッコ良かった。それ以上にボンベロも魅力的。「望みが叶わないことが生きる希望になっている人間もいる。」が心に残った。
全体的に現実感が薄過ぎて、なんとなく御伽噺的。映像は素晴らしかったが、次どうなるのかっていう本のページをめくるような感情がわいてこなかった。
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