「嫌いじゃない蜷川実花世界」Diner ダイナー anemoneさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌いじゃない蜷川実花世界
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平山夢明さん原作の作品が実写化されたとのことで、とにかく観てみたかった。
「ダイナー」を実写化するとしたら、やっぱり蜷川実花世界での実写化が一番いいのかもと思った。平山夢明さんの作品は、たとえば、そこから何かを読み取って自分の生き方に活かすとか熱くなって思わず涙がこぼれて時を隔てて再度読んでまた感動してしまうとか、そう言った感じはあまりないもの。「いまから殺りにいきます」とか、ダークなテーマにブラックな笑いと言った感じ。
だから、蜷川実花さんの独特な色彩美で、「殺し屋」という「狂人」達の饗宴を描くからとてもあっていたのかもと。
園子温監督の映画でもそうですが、絶対にこんな状況下で演奏されることを想像していないクラシック音楽が、ぶっ飛んだ状況でバックに流れると、マーラーにしろドヴォルザークにしろフォーレにしろ、やっぱり偉大な作曲家なんだなと、そこにも感動。
ボンベロと真矢みきさん演じるブレイズ?のあの対峙シーンにフォーレのレクイエムが流れるとは思ってもいなかった。
やっぱりフォーレは美しい。
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