「ハートフル・ダークファンタジー」Diner ダイナー とむらんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
ハートフル・ダークファンタジー
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プロデューサーからの「ダイナーという原作にも関わらず、全年齢を対象にした映画にすること」というオーダーを見事なファンタジーの世界に作り変えて表現した事には驚き。
脚本、監督はじめ、スタッフたちはプロの仕事をしたと思う。
しかし、その改変に一切触れず「あの、実写不可能の原作を〜」と、あたかも10人の豪華殺し屋俳優陣によるハードボイルド・バイオレンス映画のように宣伝したのが、評価が分かれた一因だと思う。
原作・漫画ファン、予告を見て楽しみに映画館に来た人を裏切るような宣伝に何の効果があるのか。残念でならない。
私自身、前情報との違いに混乱したが
「ボンベロの店で繰り広げられる、カナコを中心とした、世間・社会から捨てられ狂った者たちの少し切ない不思議な物語」
なのかな?と視聴数日後にやっと消化できるところまできた。
俳優陣は本当に豪華で熱演をしている。
蜷川監督らしい映像美、装飾の細やかさ。
見所はたくさんある。むしろありすぎる。
やっぱり赤いバラの花と宝塚は似合うね。
あれこれ考えず、この世界観に浸った者勝ち。
決して駄作ではない。
個性派映画。
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