「おお馬鹿な子」Diner ダイナー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
おお馬鹿な子
クリックして本文を読む
蜷川実花ワールド独特の煌びやかで、それでいて怪しい彩りに包まれた映像美。確かに彼女ならではの作風で、映画というより、舞台演劇を観ているような感じを受けました。
蜷川監督としては、アクションや男性主役の映画は初めてだそうですが、いやいやどうして、切れた殺し屋の立ち振る舞いは、鬼気迫る演出がありました。
最初の登場から藤原竜也は相変わらず、藤原竜也で、蜷川演劇の色は、身に染み込んでいるみたいですね。(笑)
ヒロインの玉城ティナは、初めてスクリーンで観ました。容姿は2次元のフィギアのようですが、主役の藤原以上の迫真の演技で、過去を引きずる影ある女性を演じていました。
デルモニコ役に、なんと今は亡き蜷川パパが登場したのには、笑いと共に娘から父へのオマージュなのかな…と(笑)
脇をかためた役者さんも、土屋と奥田、本郷、武田は、ナイスチョイスでハマり役でしたが、真矢はちょっと路線が違うし、小栗は、直ぐに殺されてしまい『人間失格』の番宣だったのかなと思いました。(笑)
コメントする