「しなやかに生ききった女性」RBG 最強の85才 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
しなやかに生ききった女性
米国で男女同権の確立に大きな役割を果たし、マイノリティ(ユダヤ人、女性)出身で初めての最高裁判事になり、最晩年には左翼の砦となった凄い彼女の半生を、2018年製作当時85才の彼女のインタビューを中心にまとめたドキュメンタリー作品。
彼女自身も良い(台所への出入りを子供達に禁止されていたwなどツッコミどころがある)が、ご主人も愛すべきキャラクター。この人がいなかったらノトーリアスRBGはいなかっただろうと思えた。
また、彼女の出した意見書や判例、憲法解釈では正反対の立場を取る同僚とは法廷を出ると親友であった様子、晩年に最高裁で最左翼に座ることになった経緯、またトランプ政権誕生の折の失言を潔く謝罪したエピソード等によって、彼女はフェミニストや左翼活動家というよりももっと大きな使命ー米国憲法の下での国民の平等実現ーを胸に、しなやかに最期まで、任務を全うした姿が浮かび上がり、感動した。
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