「ほれました」RBG 最強の85才 yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
ほれました
本国アメリカで、絶大な人気を得るのがよくわかる
女性が活躍する事自体が難しい時代から、多くのことを成し遂げてきた方
女性のためだけではなく、男性のためにも動いた方
(妻をお産で亡くした男性が、子供を育てるために収入を得ることが難しくなったが、母子家庭の女性だけが受けられる補助金の対象外であったため)
マイノリティのため、性別による不当な扱いを受ける女性のため、常に闘ってきた方
そして、一時期、病に倒れた夫と幼い娘を抱えて、家庭を守った方
のちにアメリカで9名しかいない最高裁判事となり、その席でも数多くの功績を残してきた方
85歳の今も現役のルース・ベイダー・キンズバーグ最高裁判事
そういう人だから、自分の考えがしっかりとあり、信念もある
にも関わらず、異なる見解を示し、主義主張も異なるだろう同僚とも親しくなれてしまう
それは、自分の信念、主義、それがしっかりありながら、多様な考えや、多角的に客観的に物事を見ることが出来るということだろう
9名の最高裁判事は、顔ぶれによって、リベラル派と保守派の偏りが生まれる
でも、彼女はある時は、中立に近い立場、そして、今のトランプ政権においては、あえてリベラル派に寄っているそうだ
自分の役割がどうあるべきかも見えている、そして失わない公平さ
そんな彼女を支えてきた夫も素晴らしい方
世代的に女性の社会進出を後押しする男性はかなり珍しいにも関わらず、後押しどころか、彼女が司法のトップに向かっていく手助けすらする
この男性に出会えていなければ、今の彼女もいないかもしれない
ご本人は、力強さより、どこかとてもチャーミングな印象を受ける
でも、その目の奥には、しっかりとした力強い何かがあるのがわかる
尊敬できる人、というか、ホレました