夜明けのレビュー・感想・評価
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再生の映画のつもり
自分を映し出す鏡だった。そこにはどんな自分が見えるのか? 全ての登...
「夜明け」の意味を、ずっとかみしめている。
新宿ピカデリーにて舞台挨拶あり。
訳ありそうな青年と、彼をかくまう初老。二人をとりまく人たちを含めて、誰目線でこの物語に入っていくか。そこで感想が異なってくるだろう。
ロケ地は千葉のようで、東から昇ってくる太陽を考えれば、ベストチョイスだと思った。映画の中でも、ようやく明けてきた朝の陽ざしが横顔に照らされる場面が出てくる。タイトルのとおり、まだ若い感情や、未熟な人格や、これからの新しい人生や、そんなものがうまく投影されているように感じた。
この映画を観終えた感想はそれぞれあるはずで、それだけ余白を残したラストであった。監督は、「共感できるところもあるでしょうが、違和感も感じるでしょう、それを大事にしてください」と言っていた。そうなのだ、立場が変われば見方も当然変わってくる。人がこだわることが不思議に思えたり、またはしないことにじれったくなったり。そういうことに、ただ反発を覚えるだけでなく、なぜその人がそう言うのかそうするのか、考えてあげることって大切だと思う。つまり、それが違和感を大事にしてみることだ。違っていて当たり前じゃないか。それは、観る側の過ごしてきた人生によるのだから。
好き嫌いが別れる作品ですが、不思議と共感できた。
監獄
色のない日常と朝焼け
主役のお二人が切ない。
互いに心にキズがあって互いに必要なのに、お互いを思いやってるのがせつないなぁと。
若者側は、目標が見つからない虚無感。
大人側は、不器用な親父感が良かったです。
あとは、地元千葉県!ということで、すぐそこの通りとか出てきて嬉しかった。
気になったのは、手持ちカメラ。画面が揺れて見にくい。緊迫感とか必要ないのになぜ??と思ってしまう。
ドラマチックと言えないほど、日常的な話なので、感情移入しやすいと思う反面、退屈な感じもあります。
千葉の田舎の冬という色が無い世界と、朝焼けのコントラストは良かったです。
あとはラストシーンですね。
ん?これで終わり?
あとは観た人に任せます。的な。
好みが別れるところです。
追記、
翌日にじわじわ来たので追記させていただきます。
柳楽優弥が演じた青年について考えていました。
先日の成人式の日のクリープハイプのコラムで「挫折さえ出来ず苦しむ…」という言葉が引っかかっていましたが、この若者はまさにこれかと。挫折するためには夢や目標が必要なので、挫折することさえできないという人も多いと思います。そんな虚無感がよく分かり、柳楽優弥さんの演技が翌日にじわじわ来ました。
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