七つの会議のレビュー・感想・評価
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前評判と宣伝の巧さ程の内容ではない
原作を読んでませんが、期待が大きすぎて私的には可もなく不可もなくでした。まず、主演の野村萬斎さんのよくある昼行灯的なキャラ。最近俳優、テレビに積極的に売込みしているゴリゴリさと、彼の俳優キャラクターで良くあるダメそうに見えて実は出来る男キャラを演じさせる事で話が読めてしまいました。また、誰がもレビューされてましたが、映画の時間に尺を収めるには、色んな所で突っ込みどころ満載で、かつ詰め込みすぎ。途中で白けてしまいました。他の俳優陣もみんないい味出しているのですが、いつもの面々が悪い意味で出て、新鮮味がほぼありませんでした。ここまでプロレスのような規定路線を望むお客だけではないはずですが。。期待が大きかっただけにエンタメででしょ?と簡単には割り切れませんでした。これなら本作観ずに原作読書に時間を使えば良かったです。
是非とも!やばーい
え?是非ともやばくない?
居酒屋の、喜んでー!!的な感覚だけど、重圧ぱねえ。
や、観てていろいろあるんです。
ミッチー、メンタルやべーとか野村萬斎のイケメン度合いやべーとか、橋爪さんの小物感やべーとか、香川さん意外と今回は正義の人じゃんとか、藤森相変わらずちゃれーなとか、お前結局それかーいの北大路欣也とか、古泉くんとか土屋太鳳ちゃんとか脇役かーいとか、愛之助さん不憫とか。
えーでも、すっごい面白かった!!
副社長の名前わかんなかったけど、副社長いい男!
私的、イケメンで賞は副社長!!!
リアルさらりーまんとしては、部下を守れるかと共に会社がモラルを守れるかってすごい重要なんだなと改めておもいまして。
全てを見てて思うのが、御前会議での
是非ともー!!
や、日本の残念な仕組みの象徴ですかね?
野村萬斎さん、イケメンでいけサラリーマンだったけど、最終的にそれができたら、世のサラリーマン
心の病にならないんだろうな。。
マジで!面白かったです!
もう一度観に行こう。
おもしろーーーい!
さすがの香川。でも萬斎は・・・
「ぐうたら社員が実は凄腕で、社内の悪をあぶり出し最後には正義のヒーローになる」というよくある物語ですが、キャラクター付けがしっかりしているので楽しく見られました。
及川みっちーと、寿退社と偽って退職予定の女性社員のバディ関係も、変な恋愛模様など全くなくコミカルでさらっとしていてよかったと思います。
そして、さすが安定の香川照之。一歩間違うと違和感ありありで芝居がかってしまう危険性のある”顔芸”も、全く違和感なく物語に溶け込んでいました。
芝居がかっていると言えば、これは私個人の感想ですが、野村萬斎はひとり芝居がかっていて、なんか興ざめでした。離婚した元奥さんとのやり取りも中途半端で(これは萬斎のせいではありません)、吉田羊演じる男前な元奥さんのきっぷのよさが半減でした。
こんなステレオタイプの隠ぺい体質が本当にあるのかはわかりませんが、実際多くの偽装が発覚していますし、自分の保身のために、おかしいと思いながらも上司に従うということは多かれ少なかれあるでしょうから、そういう体験のあるサラリーマンの方なら、ものすごく共感する部分があるのではないでしょうか。
最後に野村萬斎が「サムライ気質が隠ぺい体質を生む。欧米の人々がこれを見たらどう思うか・・」みたいな一人語りをしていましたけど、なんとなく日本人を若干貶める意図があるように感じてしまいました。考えすぎかもしれませんが。
全体的には面白くておすすめです。
見終わったらドーナツが食べたくなります^^
社会人なら何かしら響く部分があるはず
前半の、登場人物の心の声多様でマンガかよ!的な演出が気になりましたが、後半持ち直し、全体的には楽しく観れました。ドーナツがちょっとしつこかったですが。(笑)
八角の考え方や行動が、絶対的に正義とは言い切れない部分もあって難しいですね。立場や考えが違うと、感じ方が全然変わってくるんだろうと思います。日本人は働き者の侍なんだという最後の八角の台詞に納得。サラリーマンって大変だ。昔ながらの大企業って大変だ。私はあんな大企業で働いたことも、あんな緊張感のある会議に出たことも、あんなプレッシャーを受けたこともないので、きっと全然共感指数は低いと思いますが、それでも社会人として響くこと、考えることは多くありました。
豪華俳優陣顔芸対決もさすがの見応えでした。
不満を挙げると、女性社員が完全「事務職」みたいな描かれ方だったこと。今時の社会情勢を考えると不自然だし、違和感がありました。あと、この話はテレビドラマでたっぷり見たかったです。駆け足感は否めなかったので。
うーーん、期待と違う
TBS池井戸潤原作の作品の楽しさは、なんていうか、芝居とセットの重厚感、重圧感だと思っているんですが…
2時間ドラマで良かったんじゃない?って感じです。
なんかセットがちゃっちいっていうか、中小企業だから規模的にはわかるんですが、原作で持った印象よりなんかボリュームが足りない感じがしました。
どうせ映画にするのなら、もっとド派手にやって欲しかったなぁ。
俳優陣は豪華といえば超豪華ですが、片手間の演技のような、伝わるものが弱かった印象です。
あと、せっかく「七つの会議」というタイトルなので、その設定をわかりやすくして欲しかったです。
七つ目の会議に向けて盛り上がっていく!っていうのを期待していたので。
池井戸潤原作にしてはくどくなかった
野村萬斎の独壇場。ま、期待し過ぎたか・・・。30有余年工場勤務管理職経験者ですが、何か少し違和感はあります。物づくりでも行政でも不正が続いてますので、企業人への警報としてタイミング良い作品かな。ただエンタメとしては単調で、同日に観た「マスカレード」より評価は落ちるというか、面白くない。ただ、やたら専門用語まがいの部品名が出てくる下町ロケットとか空飛ぶタイヤよりは、ネジなのでわかりやすく良いなと思った。専門用語的なキーワードで煙に巻く池井戸潤原作の作品は今後はやめておこうと思った。全て自分の見地です。そうでない人も多いようですが。
リアリティが
リアリティがちょっとな感じでした
勢いは良く、スピード感あるので
勢いのまま見せられた感じがしました
飽きはしない、まぁそれはgood!なのだが
主人公の萬斎さんが迫力ある話をするのでそんな社員いねぇなぁとか、内容のリアリティとか感情移入し辛く、ネジの件の伏線が弱々しい感じとかで、話に没入出来なかった
と言うかアラが目立って目立って気になってしまったのですよ
役者様の演技は萬斎さんを初め凄かったです
映画よりも演劇で見たかったね
配役が半沢直樹やなぁと思ったのですが、なら堺さんで観たかったなぁとか思っちゃった
真・サラリーマン
『空飛ぶタイヤ』に続く、池井戸潤作品の映画化。
『空飛ぶタイヤ』が正統派の社会派エンターテイメントだったのに対し、こちらは言わば、サラリーマン活劇。ホント、“活劇”という言葉がぴったり。
とにかく、演出も演技も濃い!コッテコテ!
そして、勧善懲悪。まるで時代劇を見ているようだった。
この作風は『半沢直樹』に近い。
キャストも『半沢直樹』で見た顔が多く、『半沢直樹』にハマった方は『空飛ぶタイヤ』より好きかもしれない。
ちなみに自分は、どちらも好きだなぁ。今回もたっぷり楽しませて貰った。
とある中堅メーカー。
その営業部は、鬼と恐れられる部長の下、常にノルマ!結果第一!ノルマ!結果第一!ノルマ!結果第一!ノルマ!結果第一!ノルマ!結果第一!…。
社員は吐き気と共に、日々実績と数字とプレッシャーに追われている。
そんな中に一人、怪人物が。
営業一課の係長、八角。
本名は“やすみ”だが、周囲からは“はっかく”と呼ばれている。
会議に出てはいつも居眠り、万年係長、クビにならないのが疑問のぐうたら社員。
何故だか部長も何も言わない。
ある日八角は、直属の上司の課長をパワハラで訴え…。
この八角のキャラが面白い。と言うより、本作の面白味のほとんどだろう。
画に描いたような問題社員。そのぐうたらぶりは、植木等や西田敏行といい勝負。
しかし、実はあの鬼部長と同期で、かつては最前線で出世を争った超エリート。
こういう普段はダメダメでも、実はスーパーマン!…なキャラは個人的にツボ。と言うか、好きな方は大勢居るだろう。
でも八角、クリーンなスーパーサラリーマンという感じではない。
課長やイヤミな会計係やネチネチなクレーム係ら八角に喧嘩を売った奴らは皆、謎の異動や左遷。
本人も「これ以上関わっちゃならねぇ」と不敵な笑みを浮かべ、何処か末恐ろしい。
その存在感、モンスター…いや、シン・ゴジラ級!
野村萬斎が快演。
現代劇なのに雰囲気や喋り方が狂言的/時代劇的で当初は違和感を感じるが、段々とこの人にしか出せない味になってくる。
一体、八角は何者か…?
後任の課長と事務係が八角について調べていくと、会社存続級の秘密を知る事に…!
池井戸作品なので、その秘密はお馴染み。
会社の不正、悪事、リコール隠し…。
八角はそれを知る人物の一人。
と言っても、それに関与し隠蔽しようとする側ではない。寧ろ、その逆。
人知れず、闘っていた…。
今作もまた話が面白い。
序盤はコミカルに、しかし次第に熱を帯び、ケレン味たっぷりに。
パワハラ訴えをきっかけに、会社の、親会社の病巣が明るみに。
小ボス、中ボス、大ボス、ラスボス…と、立ち塞がる。
クセのある登場人物が織り成すサラリーマン・バトルロイヤル。
そこに、八角とある人物との因縁、敵対。
時代劇のような下克上、反撃。
男たちの友情…。
展開やオチは予想出来、リアリティーには欠け、オーバーな演出や演技ではあっても、病み付きになり、グイグイ引き込まれる。痛快!
池井戸作品は期待を裏切らない。
『空飛ぶタイヤ』に続き本作も興行ランキングでヒットスタートとなったようで、池井戸作品の映画化はさらに過熱するだろう。
楽しみ!
ほとんど野村萬斎の土壇場だが、周りも魅せてくれる。
三枚目的な及川ミッチーと朝倉あきのコンビは愉快。
鹿賀丈史はさすがの威圧感。
オリラジ藤森もイヤミな好演。
でもやっぱり、香川照之!
もはや安定の濃演!
野村萬斎と顔付き合わせる顔面対決やあるシーンで絶叫する顔芸は何だか笑えてもくる。
池井戸作品の香川照之と言うとどうしてもあの役を思い浮かべ、序盤のシーンから本作もそうだろうと思いきや、単にそうではない。
中間管理職、板挟み、苦悩…いい役回りであった。
リアリティーに欠けるとついさっき書いたが、痛烈なテーマやメッセージは突き刺さる。
特に、エンディング時の八角の長台詞は、日本の会社へ鋭いメスを入れる。
サラリーマンは何故働く…いや、闘うのか?
何故、不正は無くならないのか?
サラリーマンは、戦士だ。日本風に言えば、侍だ。
日々、仕事と闘っている。
しかし時にはその敵が強大過ぎて、足を踏み外してしまう。
それは自分の弱さでもあるが、元凶は会社の…もっと大きく言えば、日本のそのものの体制。
従順し、ノルマや結果が全て。
それが不正や悪事を生む。
会社や仕事が無くならない限り、不正や悪事も無くならない。
皮肉であり、悪循環でもある。
でもそんな病原菌や膿を排する為には、荒療治も必要だ。
異端の存在が。
どんな世界にも一人くらい異端児は必要。
会社そのものを激震させる異端児だが、会社に残り続け、会社を見守り続ける。
人はそれを、“真のサラリーマン”と呼ぶ。
☆☆☆★★ 原作読了済み。 先ずは原作を読んだ率直な感想。映画はま...
☆☆☆★★
原作読了済み。
先ずは原作を読んだ率直な感想。映画はまだ未見の状態で…。
原作は全8話により構成されている。
どうやら池井戸潤ファンの間では傑作との認識らしい。確かに読んでいてもワクワクさせられた。
途中までは…。
全8話には、それぞれ中心となる人物がおり。その人となりが描かれて行く。
特に、中盤にあたる3話から5話までは本当に面白い。
ただ気になったのは。その8話の内、第2話目と第4話目。それと第5話目は、ほぼほぼ読み終えるとそこの話だけで独立している様に感じる(実は連動しているのだが)内容なので。映像化した際には丸々カットされるおそれは否めないと感じた。そうしないと、2時間とゆう尺に収めるのは難しいだろう…との思いも。
(6話目の北川の話も、詳しく描くのはどうなのだろうか?)
そして最大の謎なのが、原作に於いて読者が1番魅力的と感じるキャラクターの《居眠り八角》だ!
彼は典型的なグウタラ社員なのだが。何故だか社内でも一目置かれている。
原作でも。全8話の内7話までは、重要な時にちょこちょこっと顔を見せ。最後の8話目には刑事コロンボ並みの活躍を見せる。
1番謎な要因として。このグウタラ社員である《居眠り八角》が。過去の【社内隠蔽工作】をある程度把握していながら、何故何の行動も起こさなかったのか?何故この倒産の危機に陥った《今》になって、彼の中での【正義感】が生まれて行ったのか?…が、読んでいて謎として残った。
いや!決して貶している訳では無く。本当に、素直に思った気持ちからですが…。
とは言え。戦後の高度成長時代を経て、日本の典型的と言える《モーレツ社員》の奮闘振りを始めとして。とかく【嫌われ者が世に蔓延る】世界への憤り。【正直者が報われない】世の中を憂いているかの様な登場人物像を対比させた描き方で。それぞれの話で中心となる人物達が。産まれて生を受け。親から受け継いだ教育や環境が、どんな考え方や性格へと変わり。この【隠蔽工作】とは、どの様に関わったのか?…を描く形式の原作になっているのは、素直に凄い!と思わせずにはいられない。
ちなみに、秀逸な予告編で効果的な台詞の「売って!売って!売り叩く!」や、「まるで犬だな!」…と言った。印象的な台詞は、原作には全く無い。
以下、映画を観終えた感想。
いや!いや!いや!いや!いや〜!これぞ典型的なテレビドラマと言える程に、全てを台詞で説明していたのには、まさにビックリこき麻呂でしたΣ(゚д゚lll)
本来、歌舞伎や能と言った、伝統芸を修得した役者さんならば。立ち振る舞いで有ったり、所作等の《芸》により、その美しさが少しづつ身体的・心の奥へと入り込み。やがては、その演じる人間像を形成させて行く。
それを我々観客側が受け止める…のだと思うのだが。
スクリーンの画面上に提示される、野村・香川・片岡を始めとして。登場人物の全ての俳優達が、良く言えば【漫画的】悪く言えば【大袈裟】な演技に終始しているのは、まさにテレビ的な勧善懲悪ドラマを目指しているのは明らかで。観客側は、それを楽しめるかどうか?が全てと言える。
…のかな?〜と。
それにしても、原作だと主演にあたる《居眠り八角》と準主演の位置に居る原島。
この2人の内、八角は各話にチラチラっとだけ登場するだけだし。原島に至っては全くの空気と言える様な存在の無さ。
元々この【社内隠蔽工作】は、第4話の新田。第5話の佐野。それに第6話の北川の告白を含めて明らかになって行くのだが…。
流石にそれでは映画として「どうなのか?」…との思いが強かったのか?始めは原島と第3話の主役優依のバディムービーから発展して。やがてはハ角・原島・優依のトリオにより明らかになって行くのは、映像化としては正解だと言えるのではないだろうか?
何よりも、原作を読んだ限りに於いては。↑にも記した様に《居眠り八角》として蔑まれ。幾ら会社の事を思って…とは言え。【社内隠蔽工作】に対し、長い期間に渡って口を出さなかった八角が。突如として【正義感】に目覚める姿に、今ひとつ釈然としない思いを感じたからなのですが…。
(映画化のラストには、ハ角本人の口から心境の変化が語られる。確かに原作にも描かれてはいたが、映画で語られる程の説得力は感じられ無い。)
そして優依が中心となる第3話。原作を読んだ時に1番魅力的で、面白く読んだ話で。この話だけで退陣してしまうには全く惜しい人物像でした。
それだけに、彼女が映画の中で大活躍するのはまさに嬉しい悲鳴。
(彼女は原作の最後にチラッと登場するのは、映画の中でも再現されていた。)
もう1人、第4話の主役の新田。
予告編から考えて。原作を読んだ時に新田役はおそらくオリラジ藤森だろうと思いながら読んでいたが。この新田役は少ししか登場しないが、とても面白い役回り。「ひょっとすると、1番の美味しい役なのじゃあないか?」…と思っていた。実際に映画を観ても面白い役回りで、オリラジ藤森の演技も良く。今後も脇役俳優として重宝されそうだと感じた。
そんな良いところも有るものの、総体的に言うと。『マスカレード・ホテル』を観た時にも感じたのですが、映像で語るよりも、全てを台詞に頼っているのを観るにつれ。如何にもテレビ局の製作した映画だなあ〜…というのが、映画を観終わっての率直な感想でした。
2019年2月3日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン6
萬斎の薄ら笑いが光る。
結果的に悪役を倒すことは出来なかったし、メンバーそれぞれが本当に幸せかは分からないけれども、それくらいがいいのかもしれない。
お芝居を楽しむ映画というか、演者さんみなさんのワザが光るような映画だったかなと思います。
製造業のことはわからないのでリアリティのところは特に気にせず楽しめました。
上映時間はほぼ2時間でしたが、魅力的なお芝居に引き込まれて飽きずに観ることができてよかったです。
客層はいわゆるオジサン世代の方々で、上映中ちょっとうるさいなぁと思いましたがまぁ仕方なし。
ザ・日系企業の体質というか、大手企業傘下のグループ会社で勤める悲哀というか。
組織の力学的なところがうまく描かれて(たぶん皮肉られて)、典型的な日本企業に勤めていた経験のある私には納得できる人物関係と雰囲気でした。
会社員人生とは(香川照之苦手の私)
全然大丈夫でした。
最後の萬斎さん率いる八角と香川さん率いる北川が2人で話すシーン。
香川さんの台詞に涙が出てきました。
きっとサラリーマン誰しも社会の不条理に振り回され、それを飲み込みながら真面目に取り組んでいて、いざ振り返ったら同じ事を思うこともあるでしょう。
なんだか沁みました。
豪華キャストの迫力ある演技力
野村萬斎や香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也などいった豪華キャストを起用しており、流石といった演技力でとても見ごたえがありました。ただ、ドラマ版を見ていないので分かりませんが、2時間では表現しきれない部分が多くあったのではないでしょうか。少し駆け足でストーリー展開も早かったのではないかと感じています。
また、いくつか気になった場面もありました。
・社員の人柄
会議中に及川が香川に叱責され、イスが壊れて転ぶシーンやフロアで萬斎が藤森に問い詰められてるシーンで営業社員達が大笑いしていましたが、私個人的にはそんな場面で笑うことは考えられません。いくら面白くてもそんな雰囲気では実際笑えないと思います。会社がどういう雰囲気だったのかよく分かりませんでした。
・展開の速さ
豪華な登場人物が多く出てきますが、展開が早く一人一人の人柄がよくわかりませんでした。勝手に何かを調べて左遷される人がいたり、なぜだか経理と営業が仲悪かったりしました。最後の最後に社長が不正に加担していたことが発覚しましたが、半沢直樹の時のスカっと感はなく、後半になってちょこっと社長が登場しそれで処分を受けました。正直2時間にすごく詰め込まれすぎていた感じがします。もう少し一人一人の人柄や社内での関係性、これまでの経緯などが描かれていたらもっとスッと入ってきた感じがします。
サラリーマンは見るべき
池井戸潤の作品は、サラリーマンなら共感できる作品ばかりだが、今回はその中でも一番かと。
物語は、データ改ざんの一連のトラブル巡り、個人と組織が対立する。その中で個人側が奮闘し、最終的にはデータ改ざんの黒幕を暴ききるという痛快なものだが、中でも野村萬斎演じる八角と香川照之演じる北川の対比が秀逸。
ある事件をきっかけに、片や自身の矜持を守ったがために、組織に失望され、見限られた八角。
片や組織に取り入り昇進したものの、矜持を失い、逆に組織に取り込まれてしまった北川。
どちらも違う意味ではあるが、組織に殺された二人。
タイミングが違えば立場が逆だったかもしれない二人。
この二人が会社の隠蔽を口外しようと、ラスト手を取り合うシーンは、思わず涙ぐんだ。
友情とか絆とかそういう綺麗なものじゃないが、二人がお互いに認め合い、組織という枠組みから解放されたあのシーンは、サラリーマンなら、いやサラリーマンじゃなくても見る価値がある。
いい作品を見て、とても満足。
だてに豪華俳優陣を使ってるだけでなく、現代に必要な一本
豪華俳優陣と池井戸潤作品と知って鑑賞。
だが、いざ蓋を開けると現代に起こりうることのオンパレード
改めて池井戸さんと福澤監督のタッグ作品に感動を覚えました
非常に見ごたえのある一本でした
面白いのだが
「半沢直樹」シリーズ、「祈りの幕が下りるとき」の福澤監督作品だけあって流石の出来。丁寧な説明と顔面ドアップの洪水!
でもなあ
一つ一つ一人一人のエピソードがチャチャと進んでいて動機付けが浅い
お年寄りも何故?自殺したの?
八角がそこまで責任感じなければいけないのか?
一番駄目だったのが
キャスティングミスとさえ思える
野村萬斎さん
いくら狂言の人だからといっても
声の出し方歩き方、違和感ありありで浮いてる
会議で告発する場面でも堺雅人のような悔しさが染みだしていないので申し訳ないが力量不足なのかもと思ってしまった。
吉田羊との場面では、一方的な吉田羊の演技の素晴らしさが際立っていて完全な負け芝居。
オススメ出来る作品だが
もう一歩と思える作品だった
それにしても
ドーナツて
あんなに皆喜んで買うかなあ?
甘いもの苦手な自分としては
それも違和感だった
面白い映画でしたが
八角がなぜぐうたらになったのかが、よくわからなかった。なぜ、お風呂売った先のおじちゃんが自殺?
最後のネジ、証拠が椅子の下にあった。と言ってたが、強度不足のネジは、飛行機、電車についてますよね、、?
会社の様子が、いくら忙しいとはいえ、あんなにバタバタしてないでしょう?ちょっと動きすぎだよ。
赤井秀和とか、前橋の工場で使う必要ないかなと、、。
いろいろ、実際にはないかなと思ってしまうことが、気になってダメでした。
香川照之
「半沢直樹」が好きだったので、
最後まで面白く楽しめました。
そんな奴おらんやろ!
ぐらい過剰過ぎるが面白かった。
二人でドーナツ食べて背中で語るシーンと
最後のシーンは良かった!
ものづくりに携わる者として
凄く響きました。
原作も読みたくなりました。
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