七つの会議のレビュー・感想・評価
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見よ、野村萬斎の怪演!
決して名演ではないけれど、これぞ凄い怪演、誰にでもできる演技じゃないっ!主人公の配役はズバリ当たった感じがします。
ボサボサの長髪で会議中は居眠りの常連である営業係長、仕事の不始末で離婚して以来生活感ゼロ。全く冴えない男が会社の組織的な犯罪を知り真相究明に走り出すー。
セリフ回し、顔の表情、身のこなし方、存在感、どれを取っても宇宙人的な造形を施した怪人、野村萬斎がともかく良かったです。
上司のパワハラから始まって、コンプライアンス無視の偽装、隠蔽、改竄、リコール隠し、ヤミ回収、社内不倫、窃盗等々、あらゆる悪徳不正がオンパレードで出てきて途中から息切れ、ハアハアしちゃいました。
それでも最後までテンション高いまま押しきる演出のオチの付け方に新味は乏しかった、残念ながら。でもでも、野村萬斎による新しいヒーローの奮迅ぶりに救われた!
さすがの香川。でも萬斎は・・・
「ぐうたら社員が実は凄腕で、社内の悪をあぶり出し最後には正義のヒーローになる」というよくある物語ですが、キャラクター付けがしっかりしているので楽しく見られました。
及川みっちーと、寿退社と偽って退職予定の女性社員のバディ関係も、変な恋愛模様など全くなくコミカルでさらっとしていてよかったと思います。
そして、さすが安定の香川照之。一歩間違うと違和感ありありで芝居がかってしまう危険性のある”顔芸”も、全く違和感なく物語に溶け込んでいました。
芝居がかっていると言えば、これは私個人の感想ですが、野村萬斎はひとり芝居がかっていて、なんか興ざめでした。離婚した元奥さんとのやり取りも中途半端で(これは萬斎のせいではありません)、吉田羊演じる男前な元奥さんのきっぷのよさが半減でした。
こんなステレオタイプの隠ぺい体質が本当にあるのかはわかりませんが、実際多くの偽装が発覚していますし、自分の保身のために、おかしいと思いながらも上司に従うということは多かれ少なかれあるでしょうから、そういう体験のあるサラリーマンの方なら、ものすごく共感する部分があるのではないでしょうか。
最後に野村萬斎が「サムライ気質が隠ぺい体質を生む。欧米の人々がこれを見たらどう思うか・・」みたいな一人語りをしていましたけど、なんとなく日本人を若干貶める意図があるように感じてしまいました。考えすぎかもしれませんが。
全体的には面白くておすすめです。
見終わったらドーナツが食べたくなります^^
豪華キャストは良かったけど
社会人なら何かしら響く部分があるはず
前半の、登場人物の心の声多様でマンガかよ!的な演出が気になりましたが、後半持ち直し、全体的には楽しく観れました。ドーナツがちょっとしつこかったですが。(笑)
八角の考え方や行動が、絶対的に正義とは言い切れない部分もあって難しいですね。立場や考えが違うと、感じ方が全然変わってくるんだろうと思います。日本人は働き者の侍なんだという最後の八角の台詞に納得。サラリーマンって大変だ。昔ながらの大企業って大変だ。私はあんな大企業で働いたことも、あんな緊張感のある会議に出たことも、あんなプレッシャーを受けたこともないので、きっと全然共感指数は低いと思いますが、それでも社会人として響くこと、考えることは多くありました。
豪華俳優陣顔芸対決もさすがの見応えでした。
不満を挙げると、女性社員が完全「事務職」みたいな描かれ方だったこと。今時の社会情勢を考えると不自然だし、違和感がありました。あと、この話はテレビドラマでたっぷり見たかったです。駆け足感は否めなかったので。
社会派ミステリ
演者の勝利
スッキリというわけにはいかなかったですが。
キャストも豪華で池井戸潤らしく裏切らないシナリオ
なかなかよかった❗️
TBSが作った映画が逆に‥‥
ものすごいカロリー
とにかく面白い。スカッとする。役者がすごい。
とにかく野村萬斎が素晴らしい。もちろん、香川照之も安定の演技。半沢直樹✖️下町ロケット✖️TBSの延長という人もいるだろうが、派手な演出があるわけでもない。ひたすら、演技演技演技。核となる一つの鍵が下町ロケット的ではあるが、それも許せる。
今の時代に、あのような会社はないが、数年前のリコール隠しを考えるとありえたかもしれない。
とにかく会話劇としては、近年稀に見る秀逸な作品といえる。
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