「愛が切なさを煌めかせる」フォルトゥナの瞳 虹孔雀さんの映画レビュー(感想・評価)
愛が切なさを煌めかせる
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切なくも美しくももどかしくもある。
三木監督の映画は、光の加減や、感情表現が素晴らしい。
「陽だまりの彼女」や「僕は明日、昨日の君とデートする」のように、淡くも切ないラストなんかなのに、何故か爽やかさが残る。
本作品も同様にだ。
共通しているのは「誰かを愛する」という思いかと思う。
誰かを愛し、愛しているというその思いがその切なさを超えて、"永遠の一瞬"とでもいえる煌めきを放っているのではないかと思う。
ここで言う愛は、自己犠牲とも言えるような、愛の極限のことなのかも知れない。
決して思い上がった愛じゃない。
見返りを欲しがる愛じゃない。
神木くん演じる木山慎一郎が、かすみん演じる桐生葵が、最後に残された選択のなかで何を取るのか、そして、何を捨てるのか。
人を本当の意味で愛するって何なのかを考えさせられる映画でした。
何か最近潤いが足りてないなって思う人とか、人に優しくできないなって思う人には観てほしいです。
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