「残念ながら感動しない」フォルトゥナの瞳 べねっとさんの映画レビュー(感想・評価)
残念ながら感動しない
試写会で拝見しました。
設定はありきたりで結末も想像がつく、そんな中でどうやって伏線を散りばめて回収し、魅せてくれるのか?という期待があったのですが、感動させようというわざとらしい演出が冗長でテンポも悪く、つまらなかったです。
吉本新喜劇とか暴れん坊将軍なんかがいい例だと思うのですが、全体の展開が見えていてもちゃんと毎回楽しめるのは、登場人物の背景がそれなりに書き込まれていて魅力的だからだと思うのです。今回は、脇役にこれだけいい役者さんを揃えていながら、キャラの書き込みが浅いせいで、登場人物それぞれの魅力が伝わってこず、誰にも感情移入できなかったのが残念でした。
主人公たちの年齢設定がアラサーなのも違和感ありました。この展開、2人が高校生ならありだったかもしれませんが、大人なのだからもう少し考えようよとしか思えなくて。これではピュアというより……という印象でした。
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うにさんのコメント
2019年2月16日
私は原作を何度も読んでいてずっと、映画化を願っていました。明日観るのでまだ観てはいませんが、原作でも年齢設定はアラサーです。これは主観と言えばそれまでですが何度も読んでしまう程感動する作品なのは間違いありません。だから映画化にもされたのでしょう。けど結果としてキャラクターの魅力や物語の重要な点を観る者に伝えられないのであれば映画化なんてやめてくれと思いますね。原作を知る者としては『がっかりだ』の、コメントをみるのが1番つらいです(笑)。私自身[永遠のゼロ]を観たとき原作と主旨が違うやんか(炎)と思ったものです。良ければ原作を読んでみて下さい。百田尚樹ファンの切なる願いです。