体操しようよのレビュー・感想・評価
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還暦の淡い恋と年寄りの小競り合い
木村文乃と和久井映見の「いい感じ」がとても印象的でした。木村文乃の低いテンションは存在感ありました。 穏やかで優しいストーリーは好感持てました。 館山へ立寄りたくなりました。 凄く良かったです。
悲しき定年でスタート、もうすぐ我が身。 「人生はこれからだ」の平泉...
悲しき定年でスタート、もうすぐ我が身。 「人生はこれからだ」の平泉成に笑う。 しかし実に微妙なドラマだった。ヒロイン和久井映見の謎設定、偉そうでムカつく娘木村文乃、少しも良さそうでない不思議なハッピーエンド。 定年後は楽しもう。することがないとかで意味なく働き続けるのはやめよう。政府の思う壺。 ラジオ体操は名曲だ。 J:COM
内容が、ないよう 草刈正雄ファンは存在しないだろうから木村文乃が観...
内容が、ないよう 草刈正雄ファンは存在しないだろうから木村文乃が観たい人にはいい 見所はない
地域コミュニティの効用
定年退職後の生き方をテーマにした映画では本作の半年前に舘ひろしさん主演の「終わった人」が公開されている、定年と言うのは大きな人生の節目、気力、体力は残っているだけに老人と言うには中途半端、だからあれこれもがくのだろう。団塊の世代の大量離職もあり定年で行き場を失った男たちが新たな社会問題なのかも知れませんね。
同じ定年でも舘さんは超エリートの設定だから何事もアグレッシブ、うって変わって草刈さんは妻にも先立たれ、文具メーカーの存在感の薄い中間管理職、家に籠って酒浸り、娘にも疎んじられて失意の中、地元のラジオ体操サークルでリスタートという、いたって庶民的なお話。
草刈さんは本作の前にフジテレビの「68歳の新入社員」で老舗和菓子会社に再就職、孫のような上司を支えるベテラン社員を熱演していました、デニーロの「マイ・インターン(2015)」にインスパイアされたのでしょう。
何をやってもダンディな草刈さんに本作のような、どじな親父役をやらせるのはギャップを面白がる趣向なのでしょうが、しょぼすぎて不憫に思えます。
定年問題といいながら親子の確執や絆の方がテーマにも思えますがクレジットを観て再認識したのですがラジオ体操関係の団体の多さと協賛からラジオ体操は添え物でなくメインテーマだったのですね・・。
昨今では若者の非正規雇用が社会問題、無事に定年退職というサラリーマン文化もそう長くは無いでしょう、祭りの文化は不滅としても地方では高齢化と過疎化が進み、都会では地域コミュニティ自体が希少な存在、ラジオ体操で共助の輪復活というささやかな提言ですが、これからの日本はどうなるのか気がかりです。
キタロウの魅力が爆発
キタロウによる、キタロウのための、キタロウの映画だ。それくらい存在感。 僕は小説を毎日、書いているが、この映画を見て(DVD購入済み)、日々のたわいのないような人々の生活、家庭、仕事、これらを淡々と描くだけで、あらゆることを語るものだなと感じた。 僕の作風にこのような日常風景を入れていくことの重要性を感じることができた。 また、付け加えるなら、体操について。 「一人より二人のほうがいいだろう。」 深い言葉である。一人より二人が楽しい時もある。 どんなに楽しい日も辛い日も、体操は、するし、体操はあった。体操はいつも人生に寄り添う。 体操を通じて、日常の尊さを感じられるそんな映画である。 普遍的な真理を感じさせる、日本映画の良さ、ここにあり。 草刈さん、和久井さん、木村文乃にも大拍手である。
ほどほどに今日もがんばりましょう。
確か、キタロウのそんな語りかけからのスタートだった。思わずキタロウの脱力さに笑えた。南極料理人も思い出す。 (最近小説や詩を書いていた。文章はやたら書いたし、感想はシンプルにする。) 結論だけかく。このようなありきたりな日常からむしろ人間の普遍的な優しさ、人間の本質が映し出されるのだ。正直は、全く評価をしない人とは明らかには違う世界観が自分にはあるのだなあとかは気づく。 まあエンタメ性はない。ハッピーエンドですらイマイチ。
映画ってこんなくらいでもいいのでは
辛口なコメントが多くあるのはなんとなく理解できるけど、そこは映画は劇場鑑賞の場合それなりの時間も拘束されてお金も支出となれば「ものすごい興奮」「ものすごい感動」「ものすごく心に染み入るもの」など『ものすごく』を求めたくなる人もいると思う。この映画、題材がラジオ体操、キャストも当然高齢者と地味。でもそれなりにほろりとくるところもあってなんかわかるなぁって共感できるところもある。けして駄作ではなく映画ってこのくらいでもいいんでは?と思った映画。
【草刈正雄さん、再ブレイクの一作。安心して観れるハートウォーミングな邦画。】
ー 会社である程度のポジションまでは辿り着いたが定年を迎え、妻に先立たれ、私生活では何も出来ない男が、慣れない家事と、地域との交流に奮闘する物語。ー ・”今時、ここまで自立できていない男はいないだろう・・”と序盤、思いながら観ていたが、娘との関係性や、男は幾つになっても気になる女性の存在というのは大切なのだなあ、などと思っているうちに魅入ってしまった作品。 <物語はほぼ予想通りに進行するが、意外に響いた作品。 この作品を観た若い女性の(特にこのような父を持つ方)の感想が聞きたいものだが、 多分バッサリ切り捨てられるだろう(自立せよ!)と思った作品。 佳き哉。> <2018年11月10日 劇場にて鑑賞>
草刈正雄さんハマり役
草刈正雄さんの端整な顔立ちと几帳面な役柄がぴったりだなと思った。和久井映見さんに対して色々してあげるんだけどありがた迷惑というか空回りしている不器用なところがおじさんだけど可愛いかった。 あと私はさりげなく色んな映画で良い味を出している渡辺大知さん、注目してます!
ふさふさ髪の毛の草刈正雄
頭をぶつけた時にヅラが落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまった。そんな定年退職お父さんに「わたし、主婦業辞めるから!」と宣言する娘・弓子(木村文乃)。冒頭から送別会のあいさつを無視されるシーンや酔っ払いにゲロ吐かれても文句の一つも言わない男。決めごとが大好きで、無遅刻無欠席の優良会社員で、意外と絵を描くのが好きという人物だ。仕事一筋だったために近所のことも何も知らなかったという設定もなかなか良かった。 元上司だった平泉成があっけなく急死したところはブラックコメディなのかと思ってしまったが、ほのぼのするストーリーに笑わせられるシーンも多く、ラジオ体操だけでも生活が変わるんだな~としみじみ感じた。一人娘とその彼氏という展開は簡単に読めてしまうのが残念といえば残念だし、町の雑用係・何でも屋という設定が最初だけだったのも寂しい。 いい作品ではあるのですが、タクシーに関する描写だけはおかしい。無賃乗車とか酔っ払いであっても客に直接触っちゃダメだし、あれだけ酷い運転するんじゃ二種免許なんて取れっこない。そこだけは文句言いたいところ・・・
じゃあ、今日も「そこそこ」元気にやりましょ
映画「体操しようよ」(菊地健雄監督)から。
日本国民お馴染みの「ラジオ体操」を軸に、
いろいろな人の人生が交錯して、まぁ、面白かった。
ラジオ体操も真剣にやると、けっこうハードな全身運動だし、
そもそも、朝早く集まる理由は、健康維持だけではなく、
仲間とのコミュニケーションだったりする。
毎日、同じ時間に顔を合わせ、お互いの存在を報告し合う場、
それでもいいと思う。
だから規則も何もなく、緩い運営こそ、参加者の望むところ。
「余計な詮索はしない、この体操会の唯一の規則だ」と言う
個人のプライバシーに関することは、触れないからこそ、
多くの方が集まってくるのかもしれないな、とメモをした。
その極め付けは、毎回、ラジオ体操が始まる前の会長の掛け声。
「じゃあ、今日も『そこそこ』元気にやりましょう」
朝からあまりに元気過ぎても、1日が疲れてしまう。
かといって、あまり元気がないのも、おかしい。
だから「そこそこ元気」と言う表現が生まれたのかもしれない。
誰が遅刻しようが気にしない、そんな曖昧さが、この組織の魅力。
ラジオ体操の会場に早く着いてしまった人たちが、
何気なく、その場を掃除しているシーンも見逃さなかった。
老若男女、誰もが知っている「ラジオ体操」の歌。
「新しい朝が来た、希望の朝だ・・」・・これって名曲だな。
P.S.
字幕に「ラジオ體操の時間のテーマ」と表示された、
「体操」ではなく「體操」って、どんな違いがあるのだろうか。
体操
この作品自体も画面の色合い含めそんなに明るいものでは無いが、もっとディアーディアーやハローグッバイの時みたいに不気味さというか、不穏さというか、心地悪さというか、そういうエッセンスを強くしても良かったとは思う。 でも結構満足の行く作品だったし、この監督はそろそろ世間的なヒット作を撮ると思う。 なんか凄いめちゃくちゃ良いなと思ったシーンが一個あったけど、忘れちゃった笑 レンタルされたら見直そうかな笑
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