サイコキネシス 念力のレビュー・感想・評価
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大きな力で小さなことを
超能力のシーンは妙にリアルでした。韓国は映画に力が入ってますよね。
役者もみんな上手いし。
冴えないおじさんが凄い超能力を授かって
テサン建設の強引な立ち退きと戦う話。
冴えないおじさんと超能力の組み合わせはなかなか面白いんだけど、
コメディなのか、シリアスなのかどっちつかずで中途半端な感じがして
ならなかった。また泰山建設とかいうテサン建設の下請けの会社を
わざわざ出してきて話を大きくした割には、なんだか何も収束せず
弱い者は現実のように泣きを入れておしまい。
唯一の救い?はテサン建設が開発地を上手く使えず建設中断とか
取ってつけたような終わり方。
コメディであればそのへんもう少しカタルシスを感じるような終わり方が
あったほうが良かったのではないかと。
またお父さんのだめさ加減をもっと書き込んだほうがよかったかな。
なんだか初っ端コーヒーを盗んだ程度ではごく普通のひとだし、
お父さんが家を出て行った話はまるで描かれてないし。
続編がある前提での映画ならまだしも。
もう少し頑張ればめちゃくちゃ面白くなっていると思う設定だよね。
できればお父さんが超能力を使ってし超能力の無駄遣いをして
笑わせて欲しかったな。
ダメ出しいっぱいしたけどこの映画は好きです!
タイトルなし(ネタバレ)
若くして唐揚げ屋を営むルミは早朝に悪徳地上げ屋の襲撃を受けて揉み合っている最中に母が頭部を強打、亡くなってしまう。ルミは母の葬儀の為に別れて暮らす父ソクホンに連絡を取るが、現れたのはみすぼらしいダメ親父。ロクな稼ぎもないくせに大学に行けと口うるさいソクホンは山の湧き水を飲んで以来念力を発動、その能力を生かしてナイトクラブでマジシャンの仕事を得てウキウキしていたが、ルミの店がある商店街はまだ地上げ屋に狙われていた・・・からの韓流下町人情サイキックアクション。
何の脈略もなくエスパーになってしまう辺りは『クロニクル』の影響下にある設定ですが、そこは『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督、地上げを目論むゼネコン幹部のホン常務が結構斬新なキャラだったりとお国柄を滲ませたオリジナリティがユニークで父と娘の心のすれ違いをど真ん中に据えたコミカルなドラマに仕上げています。『神弓』、『高地戦』、『ポイント・ブランク』といった作品で鋭い眼差しの寡黙な男を演じたリュ・スンリョンが徹底的にダメな親父をコロッケばりの顔芸で熱演、韓流演技陣の芸の厚みがハンパないことが実感できます。
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