「若くして唐揚げ屋を営むルミは早朝に悪徳地上げ屋の襲撃を受けて揉み合...」サイコキネシス 念力 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
若くして唐揚げ屋を営むルミは早朝に悪徳地上げ屋の襲撃を受けて揉み合...
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若くして唐揚げ屋を営むルミは早朝に悪徳地上げ屋の襲撃を受けて揉み合っている最中に母が頭部を強打、亡くなってしまう。ルミは母の葬儀の為に別れて暮らす父ソクホンに連絡を取るが、現れたのはみすぼらしいダメ親父。ロクな稼ぎもないくせに大学に行けと口うるさいソクホンは山の湧き水を飲んで以来念力を発動、その能力を生かしてナイトクラブでマジシャンの仕事を得てウキウキしていたが、ルミの店がある商店街はまだ地上げ屋に狙われていた・・・からの韓流下町人情サイキックアクション。
何の脈略もなくエスパーになってしまう辺りは『クロニクル』の影響下にある設定ですが、そこは『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督、地上げを目論むゼネコン幹部のホン常務が結構斬新なキャラだったりとお国柄を滲ませたオリジナリティがユニークで父と娘の心のすれ違いをど真ん中に据えたコミカルなドラマに仕上げています。『神弓』、『高地戦』、『ポイント・ブランク』といった作品で鋭い眼差しの寡黙な男を演じたリュ・スンリョンが徹底的にダメな親父をコロッケばりの顔芸で熱演、韓流演技陣の芸の厚みがハンパないことが実感できます。
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