「感動を呼ぶ家族の愛。勇気と元気をくれる命の物語。」ブレス しあわせの呼吸 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
感動を呼ぶ家族の愛。勇気と元気をくれる命の物語。
【賛否両論チェック】
賛:重病に倒れながらも、前代未聞だった自宅療養を通して、やがて人生を謳歌していく主人公の姿に、生きていくことがいかに幸せなことかを改めて考えさせられる。妻を始め、彼を支えた周囲の人々の無償の愛にも、思わず感動させられる。
否:実話の映画化なので、どうしても物語が淡々と進んでいく感は否めない。
余命数ヶ月と宣告されながらも、前例がなかった自宅療養に挑戦することで、次第に生きる気力を取り戻し、人生を輝かせていくロビンの姿が、観ていて感動を誘います。抑うつ状態の時こそあれど、常に笑顔とユーモアを忘れない彼の人柄にも、思わず心が温められます。
「病院で生きるか、外に出て死ぬか。」
という選択を迫られた時、
「今すぐ出よう。」
と笑顔で即答したシーンなんかに、彼の人となりというか、ある種の強さも感じました。
また、そんなロビンが病気を理由に諦めることなく、周りの様々な人々の支えを受けながら、外出から海外旅行に至るまで、前例のないことを次々にやり遂げていく姿も、また勇気をもらえます。それはまるで、何事にも前向きに挑戦していく姿勢を、彼が教えてくれているようですね。
そしてもう1つ忘れてはならないのは、ロビンを献身的に支え続けた妻・ダイアナの存在です。無償の愛を体現する彼女にも、「家族」という存在の大きさを改めて痛感させられます。
「あなたの命は私の命。」
という言葉に、全てが表れていると思います。
月並みですが、観終わった後に生きていく元気をもらえるような、そんな作品です。是非劇場でご覧下さいませ。
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