「体感型離婚後面会権」ジュリアン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
体感型離婚後面会権
終盤の流れは恐ろしいほど迫力があったのですが、家裁での調停を見る限りでは夫アントワーヌの暴力が表立っていないのでモヤモヤしてしまった。長女に対する傷にしても3年後に診断書を提出だとか言ってたし、もしかしたら妻の被害妄想的なものもあるんじゃないかと感じてしまうのです。しかも妻ミリアムに連絡を取ろうとしても、番号がわからないし、ジュリアンは頑なに「持ってない」と言い張るし、ようやく見つけた電話番号で話をするも直後にはミリアムは電話番号を変えてしまうという早わざを使う。どっちが病気なんだろうか・・・と。
ジュリアンのカバンを放りつけた瞬間、やっぱりDV男なんだろうな~と感じるし、いつも怒ってる男だということは理解しやすい。ただ、やはり“痛み”というのが伝わらなかったのが残念でしょうがない。直接的な暴力シーンも挿入するなり、何らかの形で描いてほしかった。
親にも家を追い出され、狂気に走った男アントワーヌ。ちゃんと医療関係の職に就いているにも拘わらず、荒れ気味の男。常に怯えた様子で、困った顔をしているジュリアンくんの顔の演技が印象的だった。
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