「フランスの親権について学ぶ必要があった。」ジュリアン 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
フランスの親権について学ぶ必要があった。
クリックして本文を読む
作品がはじまるや、離婚調停中の場面。観る前に十分な知識が必要。
フランスには「単独親権」と「共同親権」があることを。
家族の中で「父親」だけが悪者扱いになっている。果たしてこの作品自体が、現在のフランスのDV問題について真実を描いて言えるのか。確かにラストの描写については、ショッキングだし「シャイニング」(1980)を彷彿とさせる。しかし、どうだろうか。「シャイニング」は、キング氏の有名な非現実物語である。でも、この作品で起こっていることは、今のフランスの現実問題として起きていると言われると、そうかなと思ってしまう。警察との電話でのやりとりで切迫感があり十分な気もする。日本も、そこらへんは、学ぶ必要がある。
離婚調停中の流れに、不覚にも、ウトウトしてしまった私が偉そうに言うことではないが。
母親と子供二人3人だけで郊外へ新居を求めて向かったという件があるが、ミリアムとアントワーヌの関係は、いつから破綻していたのだろう。親のエゴで、子供がその犠牲を強いるということはどこでも同じ。ラストは、ドキュキュメンタリー風な幕引きでも良かったのではないか。
コメントする