「日本版の予告だと誤解するかも」ジュリアン はりおさんの映画レビュー(感想・評価)
日本版の予告だと誤解するかも
どっちが嘘をついてるのかとかそういう話ではないような
真実を突き止めるとかそういうのではなくて、DVをなかなか見抜けない制度や現実、DVそのものに焦点をあてている
フランスでは2日半に1人DV被害の女性が死んでいるそうですが、調停の時間がものすごく短くて(実際短いらしい)、えっ、それで親権決めちゃうの?というかんじでさもありなん…
日本だと男性が悪いと決めてかかったような調停もあるそうなのでなるべくフラットに…と思って見ていましたが確かにどっちがホントのこと言っているのやら…
弁護士も夫側はきちんと証拠能力のありそうなものを持ってくるし…
父親役の役者さんほんとハマリ役というか、大柄で、手も女や子供の頭を包めるくらい大きくて、座った目で、いつ何をするかわからない感じが出ていてビクビクしてしまった
殴られてる瞬間だけでなく継続的に緊張を強いられるのがDVなんだなー…
わざと無視してるときとか、車の運転が乱暴なときとか特に怖かった
あとDVで銃が使われるかもしれないというあたりすごく怖かった
日本でも猟銃は所持できるけど免許取得大変だし所持率も高くないし日常的に銃殺されるリスクってほとんど考えないけど外国(フランスに限らず)だとそういうこともあるんだよなぁという…
子役は今回長編デビューらしいけどすごく良かった
父親役との体格差が効いていたし、撮影中ほんとに怖いと思う瞬間もあったとインタビューにあってなるほどな〜というかんじ
トイレのシーン、妊娠検査薬…?かな…?と思ったけどどうだろう
妊娠して家を出たいのか、それともストレスで生理が止まった…?とか思ったけど字幕見逃した…?
全体を通しておもしろかった
画面として美しかったのは最初の調停員のオフィスかも