REVENGE リベンジのレビュー・感想・評価
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試金石
なんか昔観た気がしました。(^_^;
この映画の鑑賞を今回リベンジ
本作は以前配信で鑑賞しようとして冒頭の暴行シーンでつまらん映画かなと思い、それきり見るのをやめていた。どうせイングマール・ベルイマンの「処女の泉」を原型にした「白昼の暴行魔」みたいな作品かなと思い。
でも今回公開中の「サブスタンス」の監督のデビュー作だとわかり再チャレンジ、リベンジすることに。なるほど、この時からこの監督のスタイルは出来上がっていたわけだ。
やたらとおしりが好きなのか本作でも背中から撮るシーンが多いし、醜悪な男どもを描くのがうまいのもこの頃から。イートシーンもその口元ドアップで気色悪い咀嚼音を強調。この頃からすでにサブスタンスしてたんだ。
グロイのもホント好きなんだね。いやあ見ていて痛いのなんの。ほんと勘弁してよ。作り物とわかっててもいやだよ。でもよくあれで生きていられますな。普通はあそこまで出血してれば死んでますよ。それ以前にあの高さから落ちて木にぶっ刺さって死なないなんて凄すぎるでしょ。
ちなみに近距離射撃用の散弾銃でスコープ付きなんてあるのかなと思いきや、ライフル銃のように単発弾頭のスラッグ弾というのを散弾銃でも使うらしい。それだと射程距離が100メートルにも及ぶためにスコープも必要になるとのこと。なるほど勉強になりました。
二作連続でクズ男を描いた監督、余程男に恨みがあるんだろうね。また次回作が楽しみな監督が現れたな。でも二作目のサブスタンスでハードル上げすぎたから次回作は厳しくなるだろうなあ。
こだわりを感じます。
サブスタンスが良かったので鑑賞。
公開時に気にはなったのですが
性暴力からの反撃というのが重いので避けていました。
そのシーンは意外にあっさりスルーで一安心。
あまりエロティックなシーンはありません。
それよりも、痛々しいシーンの克明な描写がすごい。
この監督、処女作から一貫してこだわってるんですね。
画作りもギトギトギラギラで彩度高め。
そこもサブスタンスと同じ。
エンドクレジットのキャストのフォントも
デザイン性の高いゴシックで
そこもサブスタンスと同じ。
ストーリーは単純だし、キャストも4人と少ないので、
あまり期待してなかったのですが見どころはあります。
痛いシーンが苦手な方はみないように。
次回作にも期待が高まりました。
コラリー・ファルジャの鮮烈なデビュー作。ひたすら血の跡を追い続ける映画
後半、息をのむ。マッドマックスに影響を受けたのは、スタイルからして...
後半、息をのむ。マッドマックスに影響を受けたのは、スタイルからして一目瞭然だけど、男があまりにクソで、その男への復讐がサイコーに気持ちがいい。血で滑る豪邸の床。リンゴや虫の使い方、ビール缶の焼き印。スタイリッシュだ。負け犬男性の最低さと、勝ち犬だと思ってるクソ野郎の両方が描けてる。
リメイク
あやまればOK?
アマプラでチラ見しました。
セレブ男性の不倫相手の女が、友達にレイプされて復讐するって話。最初にレイプされて、セレブに宥められるところがあるんだけど、そんなもんで許されるものなのかな。。なんか最初から超絶違和感。
んで普通なら死ぬであろう怪我して、幻覚剤でラリってからランボーかプレデターよろしく自分で手当てするんだけど、あの出血量ならまず死んでるよね。最初の段階で。ビール缶の刺青も刻印されるし。。武器も。。なかなかのご都合主義で復讐が始まっていきます。でもさ、、、サスペンス映画でもこの手の映画でも何でもそうだけど、結局は最終的にドンぱちやって終わるってのが多いよね。もっと違う結末も見たかったなぁ。。この手の映画見たかったらジョン・ウイック見るし。
レイプ犯の人、割と中盤まで常識人ぽくて何だかな。んで普通友達の女レイプする?普通と異常が混ざっててキャラ立ちしてないよね。あと普通にデブかわいそう。醜さの象徴みたいなカット割あるし。特に何も美味しい思いしてないんじゃない?
〜劇終〜
女ランボー
どっちもどっち
男性肉体美タイムとかくれんぼタイムは別の意味で必見
ビッチギャルが砂漠のど真ん中の別荘にてレイプ、崖から落とされるが一命を取り留め、男達に復習する御話。
ビッチギャルから復習する女になる姿は見事だが、いかんせんビッチギャルの変貌ぶりより男達のヘタレぶりが目に付いた。痛々しい。
特に目に付いたのは「血」。出血オンパレードである。
出血に時間を割いている所もあり、血!、血!!血!!!である。(ここまで血の漢字を書くと、字体の意味を調べたくなるなこりゃ。)
痛々しいより、よくここまで出血させるよな状態。
あと、ラストバトル直前のケヴィン・ヤンセンスの全裸タイム。
ありゃ何だったろうか?女性監督らしい男性肉体美タイムらしいが、ジャンルや観客層を間違えたかの様な時間帯にて「そこでかよ!」とお口あんぐりでした。。。
後半、面白さが尻窄み。早くこの戦い終われみたいな感もありこの評価。なんなんだ、ラストのかくれんぼ数分は。
最後に女性監督ながら、この血みどろ作品を作った事には賞賛を送りたい。
まぁB級映画です。
血みどろ感…これはこれで良い。
驚きの新表現⇒2025年6月6日再見(U-NEXT)★4.5
非常に評価が難しい映画だが明らかに映画表現として成功している作品。堪能できた。女性監督としての同性に対する容赦のない表現も好感が持てる。次回作が楽しみだ。
⇒再見後の感想は、今回最新作🎦サブスタンス鑑賞後ではるかにその世界観への理解が深まった。次回作がますます楽しみである。
この作品についてもう少し詳しく述べたい。この作品、冒頭からおいおいの連続で、設定も成り行きで何の説明もないまま尻軽女に野獣3匹。当然そうなるでしょうと言う設定に、その唐突の物語の開始におやおやと思わない人はいないのではないか?
そもそもあの高さからあの体形の女性の自重で落ちて古木に貫かれた段階であの中途半端な位置で止まらないはずなのは、普通の常識で考えたら自明の理。
それだけならまだおいおいと突っ込み入れて、なにこれ?もうちょっとちゃんと描いてよって引くか冷めるかするところ、そんなことはお構いなしにどんどん理不尽な描写の連続で、ここまで理屈を度外視した描写の背景には「これはもはやリアルを映画いたものではない」と言う認識への誘導が自動的に働くのである。ある種のギャグ映画なのであると・・・。ギャグとはこれ以上ない恐怖を演出するための最高の演出装置であることは多くのすぐれたギャグマンガなどを分析すると一目瞭然である。
即ちあの状況で覚醒し、手を伸ばしライターを手にして自らの刺さった古木を焼いた病者の段階で、この映画は現実を描写することを放棄したのであると認識すべきではないかと思ったのである。ある意味ファンタジーなのだと。ファンタジーだとしたらこの映画は何を描こうとしたのかと言うと、日本的に言うならば📖番町皿屋敷であり、📖お岩さんであり、📖牡丹灯籠なのだと・・・。すなわちそこに描かれているのは女性の怨念であり、生霊と化した実相を持たぬ概念だけの生体、霊体が男たちに復讐の地獄絵図を描きに舞い降りてきている図なのだと。
そう考えるとただただ美しい色彩、青と赤に黄色のフィルターをかけ、横に広がるプラチナ比の画面に配置されたまるでSF映画の設定舞台のように無駄の省かれた画面に血糊をぶちまけた美術のようなアブストラクト画面の美しさの中に、ただただ現実世界の物理法則や生体理論などを無視し、ありもしない肉体にひたすら痛みのみを写し取ろうとする様は、もはや究極のキュビズムであり、フォービズムであり、シュールリアリズムでもあるような気がしてならないのである。ただただ現実から乖離し表現の為だけに画面を行使し、ただただ痛みを演出するそのダイレクトなシンプルさにもはやもはや現実正解における理をすっ飛ばすことなどどうでもよく、ひたすらその異様なる世界を描き切ろうとする執念のようなものに完全に持って行かれてしまう迫力があるのである。その感性は新作🎦サブスタンスにも顕著でもある。
明らかに同じ美学、同じ概念で描かれていて、監督の描かんとする世界観にブレはないなと感じてとてもワクワクしてしまった。これからもこの監督は同性である女性を容赦なく痛めつけ、究極に追い込み、その実相である「女」と言う性をあぶりだしていくのではないだろうか?これが僕のこの監督作品の楽しみ方なのである。
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