2重螺旋の恋人のレビュー・感想・評価
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ブローチ
精神疾患による腹痛の治療の為に掛かった精神分析医と恋愛関係になった女性が街中で見かけた性格が正反対の彼氏の双子の兄に惹かれハマっていく話。
自分のことはあまり話さず人の話を静かに聞く優しい弟、しかしながら余りにも自分のことを話さない為不信感が募る。
他方の兄は同じく精神分析医者というがワイルドを通り越して最早自己中で、そこに惹かれて二股を掛けるというビッチな主人公。
幻覚だっり夢だったり三毛猫の件だったり医者のリアクションだったりでB.J.的なネタの想像がついて、さあどうなるのかと思ったけど…。
何故かエロスを感じないベッドシーンの数々だったり、同じ様なシーンの繰り返しだったり、説明的だったり勿体つけたり有耶無耶だったり。
それが狙いとはわかるけど、途中で想像が出来てしまったらダルいしハッキリしないしで面白くない。
何が起きているのか分からないから面白い
面白かったなぁ
双子の神秘を題材にしたサスペンス映画
たとえば、目の前に恋人がいて
その人のことがすごく好きなんだけど
少し満足できない部分がある
そこへ、見た目は恋人と瓜二つだけど、性格が正反対の人が現れたらどうするか
そこから生まれるサスペンス
日常生活で満たされないとき、人はよく妄想をして、秘めた欲望を満たそうとする
この映画も同じで、主人公のクロエは、満たされない欲望を妄想で満たそうとする
ただし、この映画ではどこまでが現実で、どこからが妄想なのかという線引きを一切しない
愛した人は、双子なのか、そうではないのか
そもそも、なぜ、彼は双子だと思ったのか
その答えは、観客それぞれにゆだねられている
私は、その答えはDNAに秘められていて、隠された染色体がクロエの意思を支配したのでは…
という、ちょっとSFっぽいことを考えた
映画のいろんなところに、トラップが隠されていて、考えれば考えるほど答えが見つからない
その「完璧な答えはない」ということこそ、この映画が伝えたいことなのではと思った
人間の欲はとても深く、完全に欲望を満たすことなどできない
だから、多少物足りないなと思うことがあっても、現状に満足することが
精神的にも健全な生活を送るコツなんだろうなと思った
なんともフランス映画らしい映画だった
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