「☆☆☆★★ オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど) 《弟の...」2重螺旋の恋人 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど) 《弟の...
☆☆☆★★
オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど)
《弟のモノは俺のモノ!》
主人公の女性が嵌る禁断のエロ(≧∀≦)
ちょっとエロが苦手な人は困ってしまうかも。
更に、終盤には少しだけグロい場面も有り。謂わば、オゾンの超ど変態妄想大爆発映画。
冒頭の眼のアップから螺旋階段への移行。
彼女が働く場所が美術館。
隣人の老女のよう家には剥製が有り…と。前半はヒッチコックの諸作品の影響が有るのかな?…と思っていたら。終盤は一気にクローネンバーグの世界へ!
思わず仰け反ってしまったぞい(^^;
双子の不思議さ…をサスペンスにしているのですが。
この映画を例えて、=を双子として考えたならば。=がグニャグニャと絡み合い螺旋状となり進んで行った場合。果たして線の上と下は現在どちらが上で、どちらが下なのか?と、言った感じのサスペンスでしょうか?
これをもっと分かりやすくする為に、プロレスに例えると…。
=をブラックハーツさんコンビとします。
ブラックハーツさんがコンビで場外乱闘の時に、腕を組んでグルグルと回る。
さあ。さあ。さあ。果たしてどちらがどちらでしようか?状態!と言えば分かり易いか?
アナウンス「お気をつけ下さい!」
尤も、ブラックハーツさんがどんなに場外で頑張ってグルグル回ったところで。ハンセンに椅子でおもいっきり頭ガツンと叩かれて、みるみるうちに覆面がどす黒くなり。どちらがどちらか丸分かりになりながら。それでも必死に2人で「イ〜ツ!」…とポーズを決める姿には、哀愁が漂い過ぎて涙を誘うモノが有りましたけどね…って、一体何の話をしてるんだ俺は\(//∇//)\
アナウンス「モノを投げないで下さい!」
だって〜!最後の最後の展開に、オゾンのしたり顔がチラッと眼に浮かんで来てしまうんですよね〜!
いやいや!何となく予想出来る人には、予想出来ちゃうから監督!
でも決して作品自体は【とんだ一杯食わせ者】では無いので、どうかご安心を^_^
ジャクリーン・ビセット様〜!(おやじの叫びっス)
2018年8月8日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1