「ひどかった・・・」機動戦士ガンダムNT まつさんの映画レビュー(感想・評価)
ひどかった・・・
製作者サイドの自己満足に終始してた作品、というのが率直な感想。
まず、ニュータイプを大袈裟にしすぎて逆にしらけた。
死んだ人間の魂が憑りついて動くMSとか、なんのオカルトかと。
戦闘も、サイコフレームの波動とかの不思議パワーばっかりで、グダグダな感じ。
ガスを臨界状態にしたりり、時間が巻き戻ったりとかって、なんなの?
何もかも「サイコフレームの未知の力」で終わらせるのは手抜き過ぎなのではないかと思いました。
ガンダムというよりダンバイン、いや、イデオンを見てる気分でした。
キャラクターも、性格がおかしくてまるで感情移入できなかった。
特にヒロイン(?)のリタは、回想シーンとかでも人間味を感じなくて気持ち悪かった。
作中で「良い子過ぎる」と言ってたけど、そういうのを通り越して悟りを開いてるとしか思えないほど達観してる。
ニュータイプって悟りを開いた者の事なんでしょうか
ストーリーも矛盾だらけで、納得できないことばかり。
リタは、ネオジオングの暴走を予見して止めるためにフェネクスに憑りついたってストーリーみたいだけど、
そもそも、フェネクスがいたからネオジオンがあの宙域にきたんだよね?
全然違う宙域にフェネクスがいれば、ネオジオンもそっちに行ってたわけで、ネオジオングが暴走しても被害は大きくないだろうし、サイド6だってあんな被害は受けなかった。
もっと言えば、リタがフェネクスに憑りついてなかったら、ナラティブの物語自体が発生していないはず。
皆を助けるために犠牲になった、みたいな描き方だったけど、そもそも事件の発端を作ったのはリタじゃないか。
あと、ついでに、ペンダントがフェネクスのコックピットの中にあったのも意味不明。
誰が何のために置いたの?
魂ならともかく、ペンダントは物質である以上、誰かが置かないと存在しえないのに、何年も前に殺された少女の遺品をわざわざフェネクスのコックピットに置くことなんてあるのかな?
UCの続編的な位置づけなんだろうけど、完全な蛇足作品。
最初の23分の無料動画を公開してたけど、それだけ見れば十分。
金を出して時間をかけて見るに値する作品じゃない。