「ニュータイプという重力に惹かれた作品」機動戦士ガンダムNT takaさんの映画レビュー(感想・評価)
ニュータイプという重力に惹かれた作品
ガンダムUCの脚本家、福井晴敏が短編で発表していた
「不死鳥狩り」をベースにアニメ化。
ガンダムUCより1年後が舞台のUC0097。
行方不明となっていたユニコーンガンダムの3号機
通称フェネクスが発見され追跡にあたるルオ商会の
ミシェルと幼馴染の連邦士官のヨナ。
今作の視聴にあたり前作とも言える「ガンダムUC」は必見。
プラスで「Zガンダム」(ダカールの日)あたりも見ておきたい。
全編、戦闘シーンが多くMS戦を見たい人には
ある程度満足できる仕上がり。
UCでは棒立ち状態であまり活躍の場のなかった
ネオジオングとシナンジュも装備した武器で存分に暴れまわるので、
その辺りの描写は非常に良いと思えた。
しかし人物やMSの作画の安定性が悪く
劇場で見るには非常にアラが目立つ。
劇場公開をメインとした作品なのだから
時間をかけてでもガンダムUC以上の
完成度は目指して欲しかった。
ストーリーは脚本家福井氏の富野監督へのオマージュと
福井氏自身のニュータイプ論の創作。
富野監督が今作の絵コンテを見て、自身が
作っていた頃から何も進化していないと
言ったのが納得できるといった具合。
とにかく兵器がオーラをかざせば
何とかなるという演出はもう懲り懲りです。
エンドクレジット後、先日発表された
「閃光のハサウェイ」の予告が流れます。
来年冬公開予定(3部作)を期待して待っています。
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