劇場公開日 2018年9月8日

1987、ある闘いの真実のレビュー・感想・評価

全87件中、1~20件目を表示

4.0「国のために死ねない」国民養成映画

2018年10月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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マユキ

4.040年ほど前のお隣りの話

2024年12月15日
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悲しい

怖い

この夏に「ソウルの春」と言う作品を観たので、本作の背景がよく解った。
それにしても、軍事政権下での権力者達は腐り切っている。民主化を進めるには「人命・人血」が必要なのかだろうか。偏った信念を持った権力者を持った国民には嘆かわしいことだ。
あの国の政権は、今現在も軸がズレているようだが、早めに修復をしないと国民に飛び火が来そうだ。

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ちゃ坊主

5.01987年韓国の歴史的事件を描いた傑作映画。こういう映画が作られることに羨ましさと妬ましさを覚えた。

2024年8月28日
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興奮

知的

幸せ

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Kazu Ann

3.0歴史的背景をある程度勉強してから観るべきだった。

2024年8月28日
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鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

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16℃

4.0ソウルの春から

2024年8月28日
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鑑賞方法:VOD

春でなかった『ソウルの春』をこじ開けようとする人たちの物語。よく言われることだが、こういう史実に準拠した作品を、みせる作品にするのが韓国映画界の力だ。

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ouosou

4.01987年

2024年8月19日
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当時私は大学生でしたが、韓国でこんなことが起きていたとは知らなかった。
中学生の時、大阪のある韓国人街で「全斗煥」を批判する横断幕が掲げられていたことを思い出したが、その時はなんのことか全く理解していなかった。今思えばあれは、指揮した「光州事件」を批判するものだったのだろう。このような歴史の上に今がある。
日本も同様なのかもしれない。

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レイは!?★

4.0韓国の歴史の壮絶さ。

2024年8月14日
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鑑賞方法:VOD

「タクシー運転手」もそうだけど韓国の民主化運動への弾圧は、観ていて本当に痛い。日本の私小説的な作品はメンタルがひりつく感じだけど、韓国のは肉体的にしんどい。ま、どっちもしんどいのは変わりないけど。

それにしても韓国の民主化への道は凄まじい。そして、その題材をしっかりとエンターテインしながら映像作品として時代に爪痕を残し、同時に逆戻りさせないことへの決意を感じる。
そのせいか、そんなフィルターを通して韓国の政治をウォッチすると、妙に納得してしまう。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.0信じられない

2024年6月8日
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実話に基づいた物語との事。つい最近起こった出来事という事が俄かに信じがたい。
韓国が好きで何度も訪れた中で、日本との文化の違いを肌で感じてきた。今回視聴した事で理解が深まったと感じた。映画であり、作られた物語であるものの心に残る作品であった。
史実を生かした物語の作り方はもちろん、絵の取り方が抜群によかった。

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とうまこ

3.5独裁が続いた韓国の歴史と、本作製作当時の「文化人ブラックリスト」が味わい深くする

2024年1月5日
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1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた--国民の自由が許されない軍事政権下で、警察に連行された大学生が命を落とした。政府が事実をもみ消すなか、新聞社は「拷問中に死亡した」とスクープする。我慢の限界に達した人々から民主化を求める声が沸き起こり、革命へと発展。絶対的権力を相手に、悪政国家を変えようとする民衆が立ち上がった......!(Amazon Primeより)。

韓国の歴史を把握していないと理解の難しいところがあったので、鑑賞後に調べてみたところ、ざっくりいうと、韓国はこの映画のタイトルにもなっている1987年までずっと独裁政権だったみたいです。

簡単に整理すると、1945年に日本の植民地支配が解かれて以降、朝鮮戦争を経て、初代大統領が憲法を勝手に変えて独裁(12年)→一瞬民主化→軍事クーデターで再び独裁が始まる(16年間)が、韓国のCIA的な機関のトップが大統領を暗殺→一瞬民主化→またもや軍事クーデターで独裁(8年間。この大統領の時に起こったのが政府がデモを繰り返す民間人を見せしめで虐殺した光州事件。本作でも少し登場します)、という具合のようです。基本的には、長きにわたって権力が暴力で国民を押さえつけてきた歴史が横糸です。

本作は更に、物語とは別の映画製作に関わる縦糸も絡んできます。上の暗殺された大統領の娘である朴槿恵(パク・クネ)が韓国初の女性大統領に就任したのが2013年。以降、2017年に前代未聞の政治スキャンダルで罷免されるまで強い権力を保持していたわけですが、彼女が行ったのが、映画好きなら知っている方も多い「文化人ブラックリスト」の作成です。

2016年に存在が発覚したこのリストは、自らの政権に対して批判的な言動や発信を行う文化人への資金を止め、彼らを政権監視下に置く目的で整備されたものです。そして、本作の製作が開始されたのが2015年(公開は2017年)。製作を指揮したチャン監督は、本作に登場する真実に目をつぶらない人びとと同様に、まさに命がけで権力に挑んだことになります。

さて、こういった韓国の歴史的な流れと、文化人弾圧の時系列を予備知識として持って鑑賞すると味わい深くなってくる本作ですが、命さえ掌握されてしまう環境下にあって、何のつながりもない個人が、身を賭して「真実」を隠蔽せずに紡いでいった物語と言えます。死因に疑いを持つ医師、火葬許可を出さなかった検事、報道統制に屈しなかった新聞記者、連絡係を買って出た看守。だれかひとり欠けても、民主化は成し遂げられなかったことでしょう。

圧巻は、キム・ユンソク演じるパク所長。ベースは権力を恣にする暴君ですが、脱北者である彼なりの正義も描かれているおり、常軌を逸する粛清の背景になっています。いまいち分からなかったのは、キム・ジョンナムの存在。主ストーリーに絡むようで絡まないのですが、結末からすると、それなりに重要なポジションだったみたいです。これも予備知識が必要なのかも。

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えすけん

3.5民主化には血が必要…

2023年11月25日
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KEI

4.0❇️史劇とエンタメバランスが絶妙に凄い映画。

2023年10月19日
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シネマを喰らう

3.0贅沢なキャスティング

2023年8月6日
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みき

4.0ストーリーが強すぎる

2022年7月3日
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韓国映画の民主化運動の映画は結構見ていますが、どれもハズレ無しに完成度が高い気がする。
もちろん、映画としてカメラや表現などの編集、いつも見る名脇役の演技もさることながら、ストーリー展開が強すぎる。

それも戦後の1980年代と、比較的近い年代かつ関心の高い国で起こった運動だからだろうか。

またこの映画をきっかけにして、「あれ?日本って民主化運動って戦後あったかな?あれ?学生の運動は安保闘争しかない気がするかもー」と学生ぶりに近現代史の復習をした。学生の頃は日本近代はあまりにロマンもかけらもないなと思ってしまったが、映画をきっかけに調べることができたのはありがたい。

そして調べてみると、国内だと民主主義は自由民権運動まで遡ることになりそうで、だから日本ではあまり民主化運動というのが少し遠いのかもと感じました。逆にそこら編の映画作ったら面白そうと思いましたが、そもそもそうした映画は日本だと受けが悪そうだなと業界トップで決まって終わりそうな気もしました。

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asa89

5.0この時期に、この映画をオンライン視聴できる機会があったことに感謝。

2022年5月18日
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鑑賞方法:試写会、VOD

今年141本目(合計415本目/今月(2022年5月度)18本目)。

 ※ 私は原則として、アマプラだのネットフリックスだのの投稿はしないことにしていますが(あふれかえってしまう)、この映画は韓国文化院が日韓交流を目的に過去の「意味のある」作品をオンライン視聴会(といっても、公開自体は4年前)したもので、6月に見に行く「スープとイデオロギー」と並んで、韓国の現代史を知る目的もあり応募したら当選しました。
また、前々から、将来は外国人問題を扱いたいと思っている行政書士合格者として、このような映画はよく見ますし応募もしています。今回もあえて書いたのはこういう事情です。

 さて、映画の内容自体は非常に硬派というか、実際にあった事件をそのまま描いているものなので、あることないこと書けないし(ただし、一部に着色はある模様)、6月に始まる「スープとイデオロギー」(済州4・3事件)から、この民主化運動を勝ち取るこの事件まで、韓国は朝鮮戦争もそうだったし、内戦や紛争ばかりだったのです(ほか、「KCIA 南山の~」等もありますね)。

 この映画の7年前に起きた光州事件が、この映画で参照されている1987年の事件の遠因となった事件であり、この光州事件は、上記の「スープとイデオロギー」で主に描かれる済州4・3事件と並んで韓国(済州事件のころは、韓国という概念がないので、便宜上、朝鮮半島としても良いかもしれません)のタブー視とされるものです。ただ、日本がタブー視しても最終的には真相を明らかにして公開していこうという文化があるように、韓国にも多少遅れてはいますが、やはりそのような文化があります。「スープとイデオロギー」もこの映画も、そうした中の一つの映画です(ただ、日本より「少しだけ」国のチェックが入るようです)。

 そしてこの映画で流れるように、これらの暴動を元に「韓国の大統領の直接選挙制」や「言論・表現の自由」が憲法改正で盛り込まれた(日本と違い、韓国は最高法規とされる憲法も何度も改正されている)という点など、日韓の異動を知ることができて良かったです。

 もっぱら、6月に行く「スープとイデオロギー」も含めて、韓国の現代史という大きなくくりで観ましたが、この事件一つという見方もできると思うし、色々な見方ができると思います。

 どうも、韓国の大統領のこと(最近変わりましたよね)やコロナ事情、また、竹島問題などはさておき「文化面での交流はしっかりしたい」ということで、2021年ごろから韓国文化院(日本語サイト)が日本人向けに韓国映画(ただし、何らかの意味で観ることに意義が感じられるもの)をよくオンライン視聴(無料)でよく募集をかけてます。

 大阪など在住の方はシネマート等、韓国映画に特化した映画館もありますが、そうでない方で韓国映画に興味がある方は、こうしたサイトの登録も良いのでは、と思いました(なお、シネマート自体は「おうちでシネマート」として、「ちょっと最近までやってた」程度の映画までなら普通にVODで観られます(準新作扱いで1320円、一般550円、旧作440円だったはず)。

 特に減点要素とするべき点はないので、フルスコアにしました。

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yukispica

4.5ユンソクの生え際

2021年1月18日
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鑑賞方法:映画館

キムユンソク、ハジョンウ、ユヘジン、ソルギョング、イヒジュン、キムジョンス、カンドンウォン、パクジウワン
実話に深みが足されたお話はもちろん、どんなけいいお顔がいるの!いい顔面の層がぶ厚くどアップに震えそして、ユヘジン…キムテリちゃんに泣ぐ

公開時ぶり再鑑賞

新聞記者が結婚前夜マリッジブルーのスパイラルパーマで南山の部長たちで貫禄出してるヒト、イヒジュンだなんて!

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ユメーコ

3.5韓国は民主主義を勝ち得たのかな

2021年1月17日
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映画の内容よりも、キムユンソクが所長をやっていたことを、見終わってから紹介文で知りました!すごいわ、演技って。ワンドゥギの先生だなんて、ちっとも気づきませんでした。

最も近い隣国なのに、最も遠いとはよくいったもので、おとなりさんでこんなことが起きていたなんて、少しも知りませんでした。そもそもつい最近まで、ソウルまで東京からほんの二時間くらいで行けることすら知らなかったし、歴史なんて言わずもがな。中国は大国の隣国として、歴史も古代から現代までしっかり習うのに、韓国って南北朝鮮に別れてることくらいしか頭にさなかったな。
それで、このようにして勝ち得た大統領直接選挙制や、一応の民主主義だけど、最近の報道で知る限り、歴史歪曲は度を越しているし、かつて大統領であった人は、誰一人としてまともな最期を迎えていない、この国を、こうした運動を支えた人々は、どう感じているのかな。

映画はうまいこと展開していって、全然飽きさせないし、過度に哀れみを誘うこともなく、大変興味深いものでした。

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マッターホルン2

4.0自分がのほほんとしていた大学生の時に、隣国はこんなに苛烈な時代を過...

2020年12月30日
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鑑賞方法:VOD

自分がのほほんとしていた大学生の時に、隣国はこんなに苛烈な時代を過ごしていた。現在の韓国という国家には必ずしも共感することは少ないけど、自由を手に入れるために闘って勝利した民衆がいた事には、大変感銘を受けた、

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哲也

4.0白い靴。

2020年12月28日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

拷問の取り調べで死亡した大学生を発端に民主化運動に発展した。警察官がヤクザの様です。若しくはヤクザより怖い! 私たちは平和な時代に生きているので余りピンとは来ないのですが…
韓国は容赦ない描き方がリアルで怖いです。
実際にあった出来事なので尚更。怖さを感じます。民主化運動の大学生が履いていた靴が片方抜けて無くしてしまい。その後、女の子から買って貰った白い靴。デモの時片方が抜けてしまい取りに行くことが出来なかった。政府に太刀打ち出来ない儚さを感じた。

いまの香港もそうですが民主化を進める若者が反対する政府に抑えられて首謀者が犯罪者扱いで捕まってしまいます。日本も大学生がデモしていた時代がありましたが市民が民主化を進めることは大変な事で命懸けです。

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しろくろぱんだ

4.0光州事件の真相

2020年9月7日
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泣ける

知的

難しい

日本の高度経済成長期に韓国内で起こった「光州事件」のその後を描いた作品で、「タクシー運転手」の後日譚にあたる。国家と国民との闘争を描き、軍事国家を打破しようと身の危険を顧みず立ち向かう大学生、事件の真相を白日の元にさらそうとする記者たち、それを阻み事実を捏造する国家官僚。当時の実際の映像を挿入してあり、胸が締め付けられた。日本人も知っておくべき歴史的事件なのではと思う。決死の覚悟の国民運動で独裁政権が倒れ今の韓国があるのだと忘れてはならない。

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Ri Yong

4.0民主主義発展の裏に

2020年7月25日
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知的

韓国の民主化運動の裏に、学生運動に参加したソウル大生が取り調べ中の拷問により死亡する。
政府がもみ消す中、ある新聞社が拷問による死を報じ、民主化への大きな転換点となる。

わずか30年前に韓国であった衝撃の事実。事件を隠蔽しようとする捜査官の過激な手段に嫌悪感を感じた。
そんな不当な権力に反し、信念に従って行動した、事件に疑いを持った公安部長、犯人を知った刑務官、事実を報道した新聞社、デモに参加した学生。
彼らの行動で不正を明かす展開は熱くて良かった。

タクシー運転手で描かれた1980年の光州事件、工作 黒金星と呼ばれた男で描かれた南北の結託といい、現政権を守るためにやることがエグい。国家の悪い意味での強さが目立つ作品だった。

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いたかわ