「津々浦々」ピース・ニッポン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
津々浦々
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四季折々
とても美しい日本の風景が堪能できる。
3部構成になっていて、冒頭の章では日本人の精神性なんてものが語られたりする。
八百万の神々っていう考え方の成り立ちだったり、その精神性の柱として宗教感なども語られるのだが、自国のルーツのようで興味深い。
とても良く出来た観光PR用ビデオにも取れるし、自然信仰への帰化を啓蒙しているかのようにもとれる。
だけど、この現存する風景を後の世にも残したいと思えたし、これらの風景を美しいと思える遺伝子が残ってて素直に嬉しい。
風情であったり、趣であったり…他の言語で言い換えにくいニュアンスに我が国の独自性を再発見したりする。
日本人は、鳥の囀りや虫の鳴き声を「言語脳」で捉えているため、耳障りに思わないのだとか。他の国では「音楽脳」で聞き取るため騒音と分類されるらしい。
その辺りが風情を嗜む機能でもあるのかな?
誇りに思うとかそういう事ではないのだが、やっぱりこの国が好きだと思える。
ただ、憂慮すべきは過去の人達が、継承してきた様々なものが薄れてたり、無くなったと感じてしまう事だと思う。
残るかどうかは、今の世代が育み、後の世代が決めていくものなのだろうな。
映画館で見たものの…4K以上の環境で見た方が良いのだろうと思う。
そして、音楽が結構攻めてた。
俺的にはマイナス要素の一つでしかなかった。
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