A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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魂はゴーストとなって生き続ける
これは、ハロウィンの日に観るのにピッタリの映画だった
主人公は、あるゴーストで、この映画は、そのゴーストが観た世界を描いている
田舎町にある小さな一軒家で暮らしはじめた夫婦
ところが、夫(ケイシー・アフレック)が、交通事故で亡くなってしまい、それ以来、夫はゴーストとなって妻(ルーニー・マーラ)を見守り始める
この映画は、そんな夫が亡くなってから、ゴーストととして、新たな人生を歩み始める姿が描かれる
人が死ぬ時、肉体が死んでも、魂は生き残るという
それならば、その魂にも感情があるはず
この映画の主人公ゴーストも、初めのうちは、自分の制御できない感情に苦しめられる
悲しみに暮れる妻に、何もしてあげられない悔しさ
新しい人生を歩み始める妻への嫉妬
それまでの幸せだった時を忘れ、ゴーストになってしまった苦しみに怒り狂い、それはポルターガイストとなって現れる
けれどそのうち、ゴーストは様々な人々の様々な人生を見て「どうにもならない人生」について、学ぶようになる
これは、「あるゴーストの人生」を描いた作品だった
私たちが死んだあと、魂にはゴーストとしての新たな人生が始まり
そして、私たちがそうであるように、ゴーストも人生のゴールに向かって歩み続ける
そのゴーストの視点で描かれたこの作品は、多くを語らず、叙情的で詩的な雰囲気たっぷりの作品だった
その、とても静かで清らかな空気感が好きだなぁと思った
最初の方は悲しくて、ボロボロ泣きながら観てた
演じているルーニー・マーラも、ケイシー・アフレックも、とても良かった
私たちが「何のためのに生きるのか」と考えるように
ゴーストもまた「何のために死んだのか」を考えるのでは
そんなことを思った作品だった
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