劇場公開日 2018年11月17日

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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価

全100件中、41~60件目を表示

4.0ミニマムな物語だが「火の鳥」にも通じる壮大なテーマ

2019年12月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

地縛霊になった主人公の視点で描かれる物語。
物語自体はとてもミニマムだけど、手塚治虫の「火の鳥」にも通じる壮大なテーマが描かれている。
物語を進めるセリフは一つもなく、まるで無声映画のように映像でストーリーが紡がれていく。
一つのシーンをじっくり長回しで観せたあと、いきなりジャンプカットで大胆に時間を省略したり、お化けになった主人公が未来から過去へ戻ったりするので混乱するかもだけど、ラストシーンで「あぁ、そういう物語だったのか」と納得すると思う。

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青空ぷらす

3.5文字通り多くを語らない

2019年11月3日
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所謂見えないからこそ切ないオバケモノ。
静かに進む幾つかの時代に全てではないですが、オバケ側に感情移入してぎゃーっと苦しくなる瞬間が多々あります。

自分が死んだあとのことを考えがら、ゆっくり観れる映画でした。

時折思い出して、あの雰囲気に浸りたくなり不定期で観ています。

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shiip

1.0時の流れ

2019年6月22日
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時の流れをゴーストを通して見せてくれる。

個人的にこういう霊的物体を信じていないので途中から早送りで締めました。

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miharyi

1.5は?

2019年6月5日
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確かに、タイトルに嘘偽りないんだけど、想像以上に何も起こらなかった…。良い映像、良い音楽、良い台詞、これらが皆無で、ある意味、逆に凄い。

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しげ

2.0外国の幽霊は何故シーツをかぶるのか?

2019年4月22日
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幽霊になるシーンで、なるほど納得でした。
お隣さんの幽霊は花柄だったけど、あれは自宅の寝具だっあたのかしら?

ともあれ、ストーリーは多分2行もあればすんでしまう内容かもしれないけれど、それを語るための行間な映画なわけで。

私は死んだらその瞬間、神さまの一部になるので、どこへでもいけるし、過去も未来ま全てをみとおせる存在になれる気でいます。だから楽しみにしてるのですがね。

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ジャム太

4.5オカルトチックな映画だが…

2019年2月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

ちょっと前から気になっていた作品だったので鑑賞。今まで見たことないような映画でかなり驚いた。
事故で死亡した男が幽霊となって自分の妻を見守るというシンプルなストーリー。
演出も抑制が効いており、長尺のカットに音楽もほとんど使わず、セリフも少ない。キャラクターの動作から読み取る部分が多い。それらが成り立っていたのは緻密な脚本があったからであろう。少ないセリフから感じられる人間や幽霊の存在する意味、それは決してオカルトチックではなく普遍的なものである。
鑑賞後にジワジワと押し寄せてくるこの静かな感動は今まで映画から味わったことはなかったかもしれない。どこか文学的な気もする。ユーモアに溢れ不思議な映画ではあるが、その細やかな機微に心打たれる。

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ジンジャー・ベイカー

4.5すべては消えてゆく…それでも…

2019年2月15日
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余白の多い映画だ。論理的解答を用意していないが故の豊かさがある。存在論、認識論、時間論として見てもいい。時間の持続、圧縮、飛躍、反復がある。最後に重層的で厚みのある時間・空間に到達したとき少し泣いてしまった。エクリチュールの痕跡、消滅、見事な幕切れ。

時間芸術という小説の側面をうまく活用したトーマス・マン『魔の山』を思い出してもいい。序文にこれは時間論だと書いてあるしな。主人公がサナトリウムに行く1日目は精密な描写で非常に長い。それが2日目からはだんだん短くなり、1週間続くとその後2年間くらいがあっという間に過ぎ去ってしまう。

この作品でも、アフレック(ゴースト)とマーラの家での時間が最も長く、ゆっくりとした感覚で描かれている。その後は少しずつ短くなり、あっという間に時間が飛ぶ。冒頭と劇中に引用されるヴァージニア・ウルフ小説の如き"意識の流れ"にも通ずる時間感覚と言ってもいい。

(余談だが、この映画で引用されてるヴァージニア・ウルフの「幽霊屋敷」は4〜5ページくらいしかない短編で不思議な後味を残す。ぜひ読んでもらいたい。)

(更に余談だが、『魔の山』では舞台のサナトリウムが時代のフィジカルな側面から断絶した場所、時間が静止した場所として描かれていたけど、登場人物がそこから下山し、時間へと回帰するには、病状回復よりむしろ自ら成すべきことへの意志が熟すことが必要条件であるかのように描かれていて風立ちぬ〜)

この作品で最も言及の多いパイを食べ続ける5分弱の固定カメラ長回し。「悲しみが伝わってきた」という肯定的意見、あるいは「退屈で苦痛だった」という否定的意見、どちらにせよ、あの気の遠くなるような時間こそを共有しろよ、立ち会えよ、凝視しろよ、ということだろう。時間的持続の中に我々を静かに巻き込み、彼女を凝視するゴーストとの共犯関係を結ばせる。

最愛の人を亡くすという飲み込むことが不可能な巨大な喪失感。その代替を果たすかのように、手元の小さなパイをひたすら機械的に飲み込むという行為。本来は生命維持に不可欠であり、文化的な楽しみも含んでいる「食べる」という行為を通して、飲み込めない悲痛さを表現したこの場面は素晴らしいものだと私は思う。

この場面の音にも注意を払ってほしい。ルーニー・マーラの鼻をすする音や、フォークと食器のぶつかる音の他に、外から子供の声や車のエンジン音が聴こえてくる。つまり、外の世界は昨日と連続した変わらないものであるのに、夫を失ってしまったこの家・この私は昨日とは決定的に変わってしまった…という対比として立ち現れてくる。

(またまた余談だが、ルーニー・マーラはヴィーガンなので、あのパイはヴィーガン用に味付けされたものらしく、味がめっちゃ不味かったらしい…。泣きながら食べてたのは不味すぎてだったのかもしれない…。)

ルーニー・マーラがパイ食べる前に洗い物したり、ゴミ箱を見て一瞬の間があったり、ベッドシーツ洗濯しようとして泣いちゃったりとか、あれも説明はないけど夫が死んでからシーツ洗ってないしゴミもそのままで何も手がつけられなかったってことだから台詞なくても映像で十二分に語られてる。

この映画のフレームは四隅が丸く切り取られたスタンダード・サイズ。プライベートフィルムを覗き見るような懐かしさと親密さがある。この狭いフレームによって、2人が寄り添って同じ枠に収まる距離の近さを保証するし、逆にゴーストが家・土地から出て行けない閉じた牢獄として象徴的に機能しているように思う。

個人的にはルーニー・マーラの線の細さと、幽霊のシーツのふわっとしたシルエットが同じフレームに同居するルックだけで満足してしまったところはある。

あと、あの時間跳躍で「アメリカの起源にまで遡ってその歴史的記憶(原罪)をも総括するつもりなのか!それはいくらなんでも超大すぎるだろ!」と一瞬びっくりした…。当然そんなことはなく、慎ましくも感動的、あくまでパーソナルなとこに回帰してくれて良かったよね。少しテレンス・マリックっぽさあるけど。

あの時・あの瞬間を理解するためには長大な時間的飛躍、スケールが必要だったっていうのはロジックではなく感覚的にスッと理解できるというか、過去の誤ちをずっと後になって理解できる感覚に近いというかなんていうかね

ラストの反復されるあの場面のゴーストは意味理解の審級が繰り上がった主体としてあるように見える。客観化されたかつての「私」は私そのものではなく、そこから逃れる現在の「私」こそ、自己と世界に意味を与える固有の存在なのだ。なんつって。

メルロ=ポンティおじさんが言う実存の問題とかね。彼の言う実存とは、事実・状況を捉えなおし、そこに意味を生じさせること。換言すれば、超越の運動のことだ。まあここでは言語や制度化の問題について語られているのだけど…

あと、ルーニー・マーラが主題曲になっている『I Get Overwhelmed』を聴く場面もよかった。ヘッドホンで聴く過去と、床に寝転びながらイヤホンで聴く現在のカットバック。音楽は連続していながら現在パートはイヤホンから漏れ聴こえる音響設計。

このときの画面の停滞感と比較して、ひたすら美しい音楽が流れていくってのがいいんだよ。停滞した映像は「瞬間」を、流れる音楽は「時間」を表してるのかな。

ゴーストが消滅する瞬間にシーツがフッと地面に落ちていく様の微かな浮遊感・質量感にハッとするような驚きと快感がある。それこそ、メリエスの時代から連なる見世物としての映画のトリック感というか。スペクター(幽霊)とスペクタクル(見世物)、そしてスペクテイター(観客)の幸福な関係というかね。

書きたいことは山ほどあるが語り尽くせない魅力に溢れた作品であることには違いない。

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ヴィアゼムスキー

3.0不思議な映画だった。

2019年1月19日
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あまり予備知識なくて鑑賞。こういう作品だとは思わなかった。悪くないけど、好き嫌いはありそう。途中で何度かカクッとかた。疲れてる時に観てはいけない。

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okuy

2.0好みが別れそう…

2019年1月13日
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ゴーストストーリーって言っても、ホラーじゃないんですよね。ファンタジードラマと位置づけられてるんですよね。サブタイトルつけるなら、「ゴーストの一生」ってとこかな。私は、個人的に、面白いと思えなかったかなぁ。
夫が事故で死んでしまい、ゴーストとなって、家に戻って来るってのは分かるけど…。妻の絶望感も分かるけど…。その辺りは、無音状態が続くので、退屈なだったかなぁ。しかも、妻の黙々と食べるシーン。長すぎて、食べ終わるまで、このシーン続くのかなぁと心配したほど。そんな無音で、妻の悲しみを表してるのかなぁとも思うけど、長すぎる。
ラスト、このゴーストが、この夫婦を見ていたシーンは、どう考えればいいんですかね? ゴーストも輪廻転生するということですか? だからファンタジーって言うのか…って納得させてるけど、いまいちピンと来なかったなぁ。もう一回観たら、理解できるのかなぁって思うけど、もう一回観る気にはなれません。

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らぶにゃん

3.5あれ? 意外といいかも…?

2019年1月12日
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鑑賞方法:映画館

シーツを被ってからも、ケイシーがずっと演じていたのだろうか。
それなりに覚悟していたが、前半は思った以上に静かで睡魔との闘いの方に意識が行きがちだったが、中盤のまさかの展開からパズルのピースがはまりだすと、色々意図が見えてくるとがぜん面白く思えてくる。しかしよくこのネタで映画にしたなあと思う。

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なお

3.5笑っては?

2018年12月31日
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182本目。
タイトルだけなら怖いのかと思うけど、このキャストなら、多分ファンタジー路線かなと。
思惑がハズレたかどうかは微妙で、もっとも苦手な沈黙が多い。
ゴースト見た時は、サイレントコメディ?笑っちゃダメ?と雑念の塊の俺には向いてないのかなと。
でも最後はなーんか心に沁みいる感じで。
なんとも不思議な感じ。
てな訳でまた、来年。
いやまた明日。

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ひで

5.0消えることのない一瞬の光

2018年12月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

よほど霊感が強い人を除いて、亡くなった人と接することができる人はいないだろう。そんな当たり前とも思えることを本作は真っ向から描いているからこそ興味深い。

どんなに伝えたいことがあろうと、どんなに愛する人に会いたいと願おうと、ゴーストとなった主人公にその術はない。ただそこにいて、見守ることしかできない。シーツに身を包んだその姿から表情は見えないのに、その苦しさ、その辛さ、そのもどかしさが伝わってくる。妻に届け、気づいてくれ、という我々観客の願いさえもこの物語は退け、ただ亡くなった後での“伝わらない”時間を紡いでいく。

しかし、その時間の中で出会う(見つめる)人々のやり取りにこそ、本作の真髄は隠されている。主人公は亡くなってからも傷つき,怒り、悩む。人の生きる意味とは何か?死ぬ意味とは何か?神とは何か?そして、時間とは何か?答えなど簡単には出ないが、それでも私はこの映画のラストに今年見た映画の中で最高の清々しさを覚え、あの一瞬にこそ消えぬ希望の光を感じられずにいられない。

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Ao-aO

4.5A GHOST STORY

2018年12月23日
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鑑賞方法:映画館

このタイプの映画は初めてだった。
音と表情で読み取る。なにもかもが綺麗だった。
音楽と映像の兼ね合いが素晴らしい。

1つのシーンが長くて飽きてしまったのもあるけどその1つのシーンがその人物とさの気持ちなんだ。と考えたら涙が止まらなかった。

すべてが美しかった。

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れな

3.0思いの外芸術性高し

2018年12月22日
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鑑賞方法:映画館

前情報は入れたくないたちなので、もっとストレートな愛の物語を勝手に想像していたら、うちのめされました笑
前半は限りなくスローに始まり、かと思ったら後半から急展開の連続。「時」に関するテーマがひとつあったような気がしたんですが、そのテーマの奥を理解することは1回観ただけでは到底不可能でした。なので、この映画についてひとに聞かれたら、「わけわからん」としか答えられません。なのに、すごく心に響きました。
頭では理解できないです。心が受け入れられるかどうかなので、完全に好き嫌い分かれます。だから、こんなに評価が高いのは不思議です。確実に言えるのは、映画慣れしてない人にはおすすめできません。

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ちかし

3.5ただの恋愛物じゃない

2018年12月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

ア・ゴースト・ストーリー見ました。死んだ男が幽霊になって恋人を見守る話です。しかし恋愛映画という言葉じゃ足りない壮大な展開が待っています。人間ってなんだろう、運命ってなんだろう?と余韻に浸れる作品でした。

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A.TAKE

4.5大草原の小さな家

2018年12月19日
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鑑賞方法:映画館

 夫Cが死んでからしばらくは妻Mを定点カメラの長回しする手法もあり(特にパイを食べるカット)、どことなくヨーロッパ的な印象もあったのだが、幽霊となったCが柱の溝からMの書いた紙きれを穿り出そうとする辺りから雰囲気が変わった。いきなりのブルドーザーの乱入により住まいは壊され、時は流れ、再開発地域となったのだろうか、巨大な企業のビルが建ってしまう。それを嘆いて幽霊が自殺!?いやはやとんでもない展開だった。

 時間がループして同じ場所だと思われる大草原。そこに現れたのが『大草原の小さな家』に出てくるような開拓者の家族。しかし、いきなり弓矢によって一家惨殺・・・ちょっと待って。人種差別に繋がる表現があるかもしれないので、ここはよくわかりません。

 急速な時間の流れは逆に考えると、幽霊側の認知、記憶がぼやけてしまってるかのような隠喩。隣家の幽霊とあいさつを交わしたときにも「誰を待ってるの?」「わからない」といったやりとりがあった。幽霊として長く生きていると、当然頭も回らなくなってきて、記憶も途切れ、ぼけてくるはずです。ポルターガイストごっこをするのもボケたじいさんが暴れてるようなものだったのかもしれません。妻を想うあまり、新住人を追い出せば妻が戻ってくるんじゃないかと単純な発想しかできなくなっているような・・・。

 天文学の知識をまくし立てるおじさんの言う通り、天文学的時間で考えれば何もかもが無駄に思える。そんな厭世的な発想も時間ループで愛を貫けば問題は解決するのですが、幽霊が二体になったりと、新たにタイムパラドックスも発生。ここまで来れば、もう大満足です。紙切れを見つけた途端にしぼんで消えるラストもシュール。こんな作品も世に出すA24はあなどれないなぁ。

 ちなみに以下が監督が影響を受けた10の作品です。
『千と千尋の神隠し』(2001)、『ポルターガイスト』(1982)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013)、『オルランド』(1992)、『ブンミおじさんの森』(2010)、『ジャンヌ・ディエルマン』(1975)、『闇のあとの光』(2012)、『Old Joy』(2006)、『楽日』(2003)、『River of Fundament』(2014)

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kossy

5.0オルフェオとエウリディーチェだ。

2018年12月18日
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鑑賞方法:映画館

「地獄のオルフェ」「オルフェオとエウリディーチェ」の物語がベースにあると思われる。

妻を亡くし悲しむオルフェを、可哀そうに思った神々。
オルフェは妻を取り戻す為に、黄泉の国に行くことを許される。

しかし黄泉の国から妻を助ける際に、オルフェオは決して妻を振り返ってはいけないと言われる。

しかし不安なオルフェは、ついつい妻を振り返ってしまう。

妻は息絶えるが、愛の神は「誠の愛」が証明されたとしてオルフェオとエウリディーチェを助ける。

しかし助けると言っても、二人とも天に昇っていくので行く先は想像できると思う。

本作の夫Cは妻の愛を確かめに帰るが、それが見つかるまで天には昇れない。しかし最終的には、夫Cも遅れて妻Mと同じ場所に昇ったと解釈した。

台詞は殆どないが、これほど登場人物たちの気持ちが伝わる作品はないと思う。素晴らしい。

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さぽ太

3.0変化のない画面が延々と続き、何度か寝落ちしてしまいました。 どのく...

2018年12月18日
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変化のない画面が延々と続き、何度か寝落ちしてしまいました。
どのくらい寝てたかも分からず評価出来ません。。

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やまぼうし

4.0内省的な人向けかな?

2018年12月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

映画冒頭に流れる「ヴァージニアウルフの引用」と中盤のプロット「若ハゲ酔っ払いの長い独白」が鍵だと思います。そのなかで、宇宙の生成や音楽の意味等々が下地として見えました。
解釈は人それぞれでしょう。その方々の経験、ものの考え方で決まると思いますが、あくまでも範囲は同じで種差のある解釈値になるのかなとの印象です。それほどかけ離れた解釈とはならないでしょう。
私には昔の映画「惑星ソラリス」を思い起こされる匂いを感じました。

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Sun East

4.0タイトルなし

2018年12月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

時を駆ける地縛霊の物語。地縛霊という考えがアメリカにあるのか知らないが。

序盤はとにかく眠い。淡々としすぎていてキツい。でも中盤に入ると思いがけずめくるめくタイムリープが始まって飽きないし、先が気になる。アングルを切り替えるたびにバンバン時系列が動いていくスピード感とカメラワークが気持ちいい。「シーツをかぶった幽霊になった男が、遺してきてしまった妻のもとに戻る」というあらすじやポスターから全編抑えたトーンになるかと思いこんでたんだが。物悲しそうな印象を持っていた幽霊も結構不気味だったり、良い意味で予想を裏切られた。

終盤は何で急に過去に戻ったのかよくわからない。最後は同じ空間に主人公が二人いるじゃんとも思う。ただラストシーンのキレの良さと、ちょっと謎めいた余韻が気に入ったので許せる。言い出したらきりがないし。作中で何回か流れるI Got Overwhelmedも雰囲気に合っているし良い感じ。残した紙切れには何と書かれていたんだろう。

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zhiyang