A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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アート作品のような
物音のする古いお家にくらす男女。ある日、男性が事故で死んでしまう。病院で、むくっとシーツをかぶったまま起き上がり、そのまま天国への扉を通らずにお家に帰って女性を見守る。引っ越した女性を追うことなく、何年も何年もそこに。一回、本当に成仏しようとしたのに、今度はかなーり、前の時代にワープ。何年もたち、とうとう自分とご対面。ゴーストの自分とも。そして!!!
現代アートの映像作品のよう。シーンがやたら長く、自分に視点を返してくるような仕立て。音楽も、誰かのセリフも、メタファーに富む。ゴーストもシーツをかぶってるから表情読めないからこちらに解釈が委ねられる。
どんな位置付けにこの映画をしたかったのかが分からないが、アートっぽくするなら、もっと生死についての社会的テーマが想起できた方がよかった。ファンタジーにするなら、ゴーストの気持ちがもっと表に現れていた方がよかった気がした。映画作品としては後者の方がより価値があったように思う。
綺麗な雰囲気で、ゴーストのシュールさもあり、
そこは面白く、感覚としては好きな作品。
もうひとスパイスあればさらに好きになった気がする。
しかし死後にこんな辛い世界が待ってると思うと、
つらい。
大人しく天国を選んだ方がよさそうですね^_^
何とも寂しげなタレ目のおばけ
そこに居続ける理由が切ない、、、、C・アフレックもR・マーラも大袈裟に言ったって出演シーンが10分くらいなモンで!?
代わりに知らない禿げたオッさんが哲学的に人間について語るシーンが続く。
それが伏線となって物語に重要な意味を持ち流れる時間と少女の鼻唄、未来都市からの文明崩壊、開拓時代と大切な場所で時代を見続けるオバケ。
気付かせたい、気付けない、見守り続ける、そんな切ない劇的な感動のドラマ性やファンタジー的な奇跡を想像していたけれど淡々と切ないオバケを切ない気持ちで最後まで鑑賞。
とにかく寂しいなぁ〜って。
数学的な美しさ
相対性理論の様な映画。
切なくて苦しくなる様なシーンもあるけれど初めから終わりまで美しい。
あったかーいお風呂に浸かってる様な愛の物語。
いつまでもいつまでも続く時間。
私はとてもオバケが恐いのだけども、あんな哀しみのはての行動で皿割っちゃったりするなら、仕方ないかな。って思える。
あと、隣人とのコミカルなやり取りなんか、クスッとくるシーンもある。
死は誰にでも訪れるけど、いつ訪れるかは誰にもわからないから美味しいものたくさん食べて沢山笑って、大切な人との時間を大事にしたいと思える映画。
未練の居場所
うわ〜… これ点数つけにくい。
自分はわかりやすい物語がある作品が好きだから、こういう観念的なテーマ?の作品は面白いと思わない方なんだけど…最後までしっかり観させられた。
ルーニー・マーラがキッシュをかきこむシーンでは 色々考えさせられてしくしく泣いてしまうくらい悲しくて ずっとこんな感じだったら嫌だな〜と思ったけど、ラストあたりでは悟り開くんじゃないかな?ってくらいフラットな気持ちに😅
でもそのラストに至るまでは、これでもかって感じで感情が揺さぶられたなぁ。終始静かな撮り方なのにさぁ…
劇伴も 通常は環境音(凄く聴こえやすくしてある)メインで ここぞという時に効く音楽入れてくるのがにくいね。
オチは意外とスッキリした!
なんか…不思議な作品だよ〜。
ZENだね!禅!
蛇足:パーティの酔っ払いが語るシークエンス、不協和音ぽい。あそこまで語らせるのってどうなの???
と思ってしまった。でも、あの語りをイライラしながら聞いてたからこそ ラスト15分くらい?の展開を飲み込めたのかな〜
視点と雰囲気が良かった
ストーリーにも絵づくりにも疑問に感じるところが多かったけれど、焦点の当て方と静かな音を絵に絡めながら作り出される作品の雰囲気が非常に良かった。
正直、あまりの静寂ですごく眠かったけれど、つまらないというよりは心地良くて落ち掛かったといったところ。
ホラーではなく一途なファンタジーというところが個人的には好き。
無言の会話の表現にはさすがに苦笑したけれど…
エンドロールを向かえて、もう一度見返したくなった。せめて最初の会話だけでもプレイバック!と思ったものの…頑張って最初から最後まで集中して見ましょう!
時間の流れ
タイトル通りの、そして予想外の壮大な幽霊物語。シーツ被った(そしてなぜか目に穴があいている)幽霊が遺していってしまった妻を見守り、そしてそのまま壮大な時間の流れに残され、ひたすらに流され流され流されて、そして最後の最後でその果てしない時間の円環は儚くも美しく閉じる。
途中でえっこの物語もう終わるんですか、と思ったがそこからの壮大さが凄かった。
台詞も殆どないし(しかし一番重要とも言えることは饒舌に喋らせる)、背景は全く分からないが、とにかくひたすら観てしまった。分かるとか分からないを超えた何かを感じた。
ルーニー・マーラがパイをひたすら食べ続けるシーンはこっちも苦しかった。
幽霊、当然全く表情がないのだが、目に穴があいているのと立ち回りだけであんなに情感豊かになるのね...。
終始、静かな
セリフが殆んど無く、終始、静かな中でストーリーが展開(?)していく。奥さんを愛していて、幽霊となって彼女をみ守り、嫉妬し、やがて成仏する。シーツを被り、表情もわからないが、動きだけで感情を示すため、難しい役どころですね。
難解…。 正直全く理解出来なかった…。どうゆうこと? ベートーベン...
難解…。
正直全く理解出来なかった…。どうゆうこと?
ベートーベンの話とか、隣の家のゴーストとか、何を意味してたんだろう。見守る温かい感じではなく、かといって後悔だけでもない。難しい…。
物凄く台詞も少なくて画面も狭くてカメラのレンズから見てるみたいだった。ふしぎ…。
魂は次元に宿る。
ホラーじゃ無く… どちらかと言うとヒューマンドラマ(幽霊ですがw)かSFですかね。
ワンシーンが非常に長くアートフィルム的でもあり、淡々と進行する物語の中のルーニー・マーラが美しく、その張り詰めた雰囲気と心地よいBGMに目が離せませんでした。
時間の流れを超越した5次元の世界を描いていると言う点では、近年のSFの傑作『インターステラ』と共通する物がありホラーの切り口として新鮮でした。
CGを使わないゴーストのキャラデザインも象徴的で素晴らしかった。
ジェイムス・ワン的なお化け屋敷ホラーとは一線を引いた観念的ホラー! とても面白かった。
起、起、起、起…唐突に結と思わせてやっぱり起、予想通りの結
とにかく1シーン1シーンが長い長い。しかもそのだいたいが、大した動きも伏線もなくダラダラ長いだけ。こんなに早送りボタンが欲しくなった映画は久しぶりです。
ゴーストとなった主人公の動きを最小限にすることで切なさを演出したかったんでしょうが、主人公以外も非常に淡々としてるので、単に感情移入しにくいだけでした。「現実にどこまで干渉出来るか」も行き当たりばったりですし。
映像は物静かなのに、妙に主張が強いBGMもアンマッチ。
さんざん引っ張ったオチも非常にありがちなもの。起承転結がまるでなってません。
20分くらいの短編にしとけば、評価はガラッと変わったと思います。
2018年 No1
とても美しい映画。映像、演出、音楽、演技、どれをとってもひたすら美しい。
内容も、もっとこじんまりした映画だと思っていたら、とてつもなく壮大な物語だった。
観終わった後の余韻が半端ない。しばらく忘れられないと思う。
誰しもが免れない死
死ぬことは全ての人が免れないことで、いつ訪れるかも解りません。
亡くなった事で繋がっていた大切な人と突然分断されてしまった世界。ループする土地の記憶。
死者が生存者と交わるような物語はたくさんありますが、シンプルな表現でありながら、こういう描かれ方は初めてで見終わった後に感慨深いものがありました。
先祖のことや家族のこと、終焉を意識した生き方など様々なことを考えさせられます。
1カットを長く感じさせられるのは、終わりなく傍観せざるを得ない地縛霊の状況を疑似的に体感させられているように思えます。
個人的にとても気に入りました。
無限
交通事故で死んだ男が霊となって自宅に帰り地縛霊となる話で、誕生から終焉までの物語。
彼の想いを表したいのはわかるけど、いくら何でも長過ぎる。
終盤唐突に裏技使われて予想外の流れになったけど、このタイミングだって匙加減ひとつだし、酔いどれサロペットに補完させちゃうし。
20~30分あれば充分じゃないか?という感じ。
地縛霊の御話。
若い夫婦が幸せに暮らしていたが、旦那が不慮の事故にて死亡。ゴーストになって奥さんを見守る話なのだが、、、。
日本で例えると地縛霊の御話です。
(以下ゴーストの名称は地縛霊と記載。背後霊では無く地縛霊だからね。)
病院から暮らしていた家に戻り、その土地と無期限な時を過ごす。
終始物静かで淡々とし、地縛霊目線映画の為、ホラーとは違う&尚且つ異質な一線を引いている映画として観なければ、かなりつまらない映画なのは確か。
布を被ったおっさんは怖くもないし、まぁポルターガイスト現象は起こすが、子供が駄々をこねる様なもの。
金もかかっていない。
奥さんも離れ、土地&家主も変わり、変わり行く人間の世界に地縛霊がとった後半の行動は面白かった。
(行動っていっても、勝手に周りの世界が変わるだけだが。。。)
霊界の世界なのであり得るっちゃあり得る。かな?
観た後は切なさしか残りません。。。
「生きている人間の世界に居続けても、何の得にもならないんだよ」と地縛霊に観せてやりたい映画でした。
文字通り「幽霊」の、そして儚い「魂」の物語
ケイシー・アフレックとルーニー・マーラが演じる夫婦のラブ・ストーリーであり、題名通り幽霊の物語だ。
交通事故で亡くなった夫が病院のシーツをまとった幽霊となり一人残された妻を見守る。幽霊は「家」に宿るものなのか、やがて妻が引っ越し、新たな住人が来ては去るが、彼は「家」にとどまる。
やがて「家」が取り壊されビルが建っても彼はそこに居続ける。どうやら幽霊は「土地」に宿るもののようだ。
そして感動的な最終章へ。「あの瞬間」から我々見る者もその結末を予知しながらエンディングに向かっていく。感情が高まる粋な展開だと思う。
隣で観ている嫁さんを思いながら感動するのも悪くないが、そういう意味では観る人を選ぶ作品なのかもしれない。
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