A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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自分がここにいる意味
ポスターに惹かれつつも劇場鑑賞を逃してしまい、やっとNETFLIXにて観れました。
きっと未練が残った男が留まりそして女が何らかに気付いて気持ちが通じて成仏エンドだろうな。
と陳腐な予測をしておいて良かったです。切なさと無常さが鑑賞後言葉にしにくいような不思議な気持ちになった。
それは時間の進み方であったり、意味であったり。死をまだ知らない生きている人間の言葉とそれを聞く死んだ幽霊であったり。
この映画はとても説明し辛い。
思いが留まってしまった幽霊が過ごす日々はだんだんとぼやけてしまって、何で自分がここいるのか?どうして気になるのか?それがわからないけど、わからないからとりあえず「ここにいる」事にしたようなそんな曖昧な存在になってしまった幽霊をただ、ただ観察しているような不思議な映画。
「あ、そっか」となったような彼らの終わりが唐突で切ない。
A24配給らしい独特な作品
個人評価:3.8
他とは似ていなく、とてもクール。この空気感よい。好きです。
凍えるような刹那さの中、唯一の救いがホッとさせる。宇宙でさえ普遍的ではない事実。魂だけが唯一、物理法則の外側の存在。
A24配給らしい独特な作品。
新鮮な映像で優しい物語をじっくりと
残された妻を見守るって書いてありますが(結局はそうなんだけど)、だいぶスケール大きい話に思えましたね〜。
間延びしてるなぁ…っていうシーンも実は意味があったとか、映像がブラウン管テレビっぽかったりセリフが少なかったりで、新鮮な体験ができました。
たまたまレンタル店で見かけてA24製作ということで借りましたが、なかなかいい出会いでした。
素晴らしい佳作
最初は、なんちゅー低予算の作品だ、って印象。
実際に1000万円ほどしかかけてない低予算映画だったみたい。
尺も1シーンが長くて予算の少なさをカバーしてた。会話もほぼない。
しかし、それがむしろジンワリと良い雰囲気を与えてくれる。
所謂「地縛霊」の話。
地縛霊なので、日本人には馴染みが深い。
しかし、単なる地縛霊ではなく時空を超える。そこが西洋的。
ゴーストは同じ場所で常に「見ている」。場所の記憶と言うか。。
とりあえず西洋的なエクソシストのラップ現象なども起こしてる。
実際にゴーストが皿を投げてる姿は笑えたけど(笑)
時系列がバラバラなので観てる途中で戸惑うが、ゴーストなので時空を超えても別におかしな設定ではない。
輪廻転生っぽいけど、ちょっと違うよな・・時空の時間空間の中で過去と未来が同じ空間になっていて、その空間を自由に移動できると言うべきか。。。
時空を超えた結果、ゴーストは生前の本人を観る。
さらに、「ゴースト」が「ゴースト」になった自分自身を見る入れ子構造にもなっている。
多視座。見ているのに見られている。
面白い構造。
最後ゴーストが消えた瞬間、何とも言えない「感動」があった。
メモに書いてあった内容はわからないが、わかる必要はない。いずれにせよ、ゴーストにとっては未練を断つ内容だったのだろう。
主要な登場人物はたった2人なのに、音楽含め、本当に良い作品でした。
地縛霊可愛い
オバケの佇まい可愛いかったですね。
唐突な死で残りつづける無念なのか愛なのか
幽霊が主役になった事で人間視点のうつろいゆく感情というよりも、場に定着した念というかひと時の思いが固まった何かが視点を持ったように感じました。
それが変わる事が出来ないままポカンと置いて行かれてしまった愛情の塊りだとしたら永遠のラブストーリーとしての説得力は個人的にはかなりのものかと。
前置きもなく人生の途中を進んでいる時に唐突な終わりが来る。あるはずだった先の人生の質量は何処に向かうのか…この半端感が納得できないし何処かにこの何か分からない塊が落ちたままなのではと考えてしまうんですよね。
それに愛っていったら何かと永遠がテーマになりがちだけれど、一定方向に向いた感情って大きな揺れがあって発する熱量も求めてくる不安定なものだからこの状態で終わる事でしか説得できないんですよね、続いていく永遠をリアルに近ずけるのは難しい。この1番幸せなひと時を場に閉じ込めてまうというのはある意味具体的な解決策だな〜とロマンも何もない事を考えてしまいました。
幽霊っぽい精神音が流れつつも見ていて心地よく、不思議な体験をできました。言葉も少なく雰囲気もあるので、見る側の自由度がかなりたかい映画。
最後の演出は心が軽くなりました。
お向かいの花柄夢ちゃんも可愛いかったね。
不思議なホラー
ほとんどセリフが無く想像力を掻き立てられる抽象的な映画。
このシーンをこんなに長い時間撮る意味は?
時間の流れはどうなってんの?
とか色々考えさせられる。
最後の15分くらいがワクワクした。
ラストシーンのメモには何が書いてあったのか。
もう一度観たい。
好き! 作り手の、これが作りたいんだーこの絵を撮りたいんだーという...
好き!
作り手の、これが作りたいんだーこの絵を撮りたいんだーという意志の強さがビシビシ伝わってきた。細かいところまで妥協しなかったんだろうなあ。大変だっただろうなあ。
なんか日本の漫画っぽい雰囲気。セツナ可愛い。そしてすごいスケールをさらっと描く感じ。
非日常に没頭できた点、まさに映画の魅力だなー。
眠かった
二人の共演に期待したが、ほとんど出てこず、がっかり。台詞もないので、とても静かに淡々と進み、眠くなる。成仏できない幽霊は愛する人と接触することもできずに、ただ悲しみにくれる姿を見ているだけ、また立ち去られた後も家に残り続けるだけで、この上ない地獄だろう。ラスト、彼女が残した紙を見て成仏できるが、何て書いてあったか位、見せてほしかった。最後まで鑑賞者の見立てに委ね過ぎて、メリハリがなく感じる。
ムード満載。覚悟して、観られたし。
賛否両論の甚だしい映画でしたが、everglaze さんのレビューを読んで、観る気になりました。そして観終わった今、everglaze さんのレビューを読んでから観てよかった、と思っています。everglaze さん、手紙の内容はきっとあなたの言う通りだと、自分は、思いました。
妻(M)より先に亡くなってしまった夫(C)の幽霊になってからの人生(?)を描いた映画。
強烈にシュール、そして観念的。なにせ、主人公である幽霊(ゴースト)は、一言も喋らない。そして、主人公だから、ずっと出ている。彼は、ほとんど動かない。だいたい立っている。幽霊とは、そういうものかも知れない。それをこれでもかと、長回しで写し続ける。
だから、私達観客は、この家で何が起きているかはわかっても、彼がどう感じているのか、何を考えているのかは、わからない。時折起こすポルターガイスト現象は、怒っているのかな、と思う程度だ。
彼の心中は、想像するしかない。自分は、talisman さんの解釈 (想像) が気に入ったから、本作を観ているのだが、M が残した小さな手紙の内容が、本当にそうだったのかは、誰も知らない。映画では、手紙の内容は見せないのだから。
想像は人それぞれだから、解釈は無限にあるのだろう。よくこんな映画を作ったな、と思う。"委ねきる勇気" とでも言うのだろうか。尊敬する。
ずっとこの家で彼女(M) と一緒に幸せでいたかったのに、自分は亡くなってしまうし、彼女はこの家を引っ越していってしまう。この家こそが、私たちが幸せだったことを、私たちの愛を証明する場所なのに … 。その無念さが彼(C) を、場所につく幽霊にした。
M が引っ越した後に、学生がすみ、パーティーをする。そこで一人の男がとつとつと語り続ける。「人は、遺産を、絵画を、技術を残そうとする。自分が存在したことを、記憶してもらうために。しかし、それらも崩壊する。未来は壁に阻まれる…」 彼は、男の話を、じっと聞き入る。
引っ越し前に彼女が書き残した内容は何だったのか。
ラストシーンを起こした文面は、どんなものだったのか。
1年に一度くらい、こんな映画を観るのも、悪くない。
壮大
思ったより壮大だった。
前半は何も動きもセリフも少なくてつまらなかった。
話の仕組みがインターステラーに似ている。
後半は説明難しいけど何故か悲しかった。ケイシーって暗い役が多いし、似合う。
ポルターガイストとか幽霊の仕業なのかなぁ。所々怖いシーンあり。
霊って家につくんだね。地縛霊かな
死は常であるが故に苦
新居に越してきた子供のいない夫婦(ケーシー・アフレック&ルーニ・マーラ)。ポルター・ガイスト現象にたびたび悩まされていた2人だが、ミュージシャンの夫Cが突然の事故死。病院の死体安置所でむっくり起き上がったシーツを被った幽霊くん、そのまま家に向かい家の地縛霊となるのだが…
出演俳優はほぼ2人だけ。ほとんど台詞のないシナリオと、地縛霊と化したケーシーが無言で家の中を歩き回るだけという斬新な演出。一見夫Cの幽霊が残された妻Mを見守り続ける『ゴースト/ニューヨークの幻』的なロマンチックドラマのようにも見えなくもないが、トーンはいたって暗く、テーマは見かけ以上に深い。
冒頭宇宙の映像が映し出されるのだが、宇宙、神、生命の謎に通底する本作真のテーマの伏線ともなっている。仏教にある程度の知識を持っている方ならば、諸行無常を受け入れられず執着のはてに彷徨を続ける霊魂を描いている本作に、少なからず共感を覚えられることだろう。以下ネタバレをQ&A形式で紹介しているので興味と時間のある方はどうぞ。
①なぜスタンダードサイズなのか
時代設定が現代よりもちょい昔の70年代ぐらいを想定しているため、それに合わせた演出かと思われます。監督によれば過去に執着する幽霊のせまくなった視野を表現したらしい。
②なぜ登場人物に名前がないのか
人間を超越した存在を暗示しているのでは。死んだCの幽霊というよりは、ある霊魂が輪廻転生を繰返し生まれ変わった姿がCだった。そう考えると古いピアノや家の歴史にCが拘っていた理由がなんとなく理解できるのです。ちなみにMは先住民に殺された少女の輪廻した姿だったのかも。
③何を決めかねていたのか
引っ越しどうこうはミスリード。妊娠したMが出産するか中絶するかを夫婦が決めかねていた気がします。Cが死んだ後不動産屋が用意したパイを(異常な食欲で)バカ食い、(つわりで)おう吐したこと{貪}にも合点がいきます。
④なぜ突然交通事故が起きたのか
前夜に引越を決めていた夫婦をこの家に引き留めるため、この場所離れることができない地縛霊が故意に起こした事故だった可能性が。なんたって途棚を開けて皿を何枚もぶち割る{瞋}ほどのパワーがあるのですから、事故を起こすことなど朝飯前でしょう。
⑤着いたり消えたりするランプ
煩悩を生む原因として執着の他にもう一つ。それが無明。暗闇の中で自分が何物かもわからずもがいていた幽霊が灯明によって進むべき道を照らされる。いかにも仏教って感じですよね。
⑥タイムスリップ
肉体がなければ時間も存在しない。テレンス・マリックやキューブリックの映画に本作が例えられるのは、この地縛霊が時間を一気に飛び越えたり、大昔に遡ったり、更にはもう一度ループしたりすることができる、ある意味人間を超えた存在だから。もう一人の自分を傍観するシーン、どこかで見た気が…
⑦ベートーヴェンの話
預言者とテロップされた男がパーティ席上でしったかぶりで話す{癡}このシーンがこの映画の核心部分。世に生きた証を残すため何度も何度も輪廻転生を繰り返す人間だが、太陽の赤色巨星化や宇宙のビッグ・クランチにより、いつかは全てが無と化す日がやってくる。生は無常であるが故に苦であり、死は常であるが故に苦なのです。
⑧メモには何が
監督はその場に合った言葉を適当に書いてくれとマーラにお願いしたらしい。新しい男の子供を宿したとかその手のことが書かれていたのでは。向かいの地縛霊が待つのをあきらめて消滅したように、この世に生きた証を何一つ残せなかったことに気づいた地縛霊は、三大煩悩を振り払い執着を捨て世の無常を悟ることによって“無”となったのでしょう。メモを書いている瞬間にタイムスリップして横から覗いていれば、こんなに時間をかけなくても済んだのに…なんて姑息なことは考えてもいけないのです。
最後まで観る価値がきっと有ります
とても不思議な余韻の残る映画でした。
途中から、この映画は何を伝えようとしているのか、何処へ向かっているのか、分からなくなりかけましたが、物語の終盤に来て まさかの展開でした。自分はあのエンディング、とても好きです。観る人それぞれの感想が有ると思いますが、素敵な愛の物語だと感じました。ケイシー・アフレックもルーニー・マーラも抑えた演技が上手で、改めて好きになりました。
こんなにも役者が引き立たない映画は初めてだ
ケイシーアフレックとルーニーマーラの演技派ふたりでの
夫婦役を非常に楽しみにしてたんですけど、
この話あまりにもバックグラウンドを観客の想像にお任せしすぎている印象で、
二人の関係性が密に描かれずに最後まで進んだせいか、
哀愁も思いのほか漂わず終わってしまった。
演出にすべてを任せるとこういうことになるのかな、
はっきり言っておもしろくはない。
映画としての出来は良いとは言えないだろう。
しかし、この映画の一説である「人間の死後の世界」は、
ある意味で信じてみてもいいかもしれない。
ルーニーマーラちゃんが死の直後、
無心になにかを食べ続けるシーンが印象的だった。
怒りとか悲しみってああいう日常の所作の節々に現れるものなんですよね。
ルーニーマーラちゃんって作品選びが微妙な気がするの自分だけですかね。
死者の想い
その場に留まらざるをえない死者の想いが、セリフ抜きで淡々と描かれている。
セリフはなくても、彼の想いは伝わるし、彼の想いが成就されて良かった。
最後のメモには観る人それぞれのメッセージが想像される。
タイトルなし
自分がいなくなった世界で
妻を想い彷徨う
時をかけ 愛を確かめ 魂を浄化させていく
「死の先」にある物語
────official introduction
.
デミムーアの🎦「ゴースト」を
思い出しましたが
シーツを被ったゴースト
表情はないが切なくなる
想いを残すと
もしかしたら…
本当にあるのかもしれない
.
ケイシーアフレックと
ルーニーマーラ
二人とも好きな役者さん
.
静かで深く壮大
ちょっと不思議な映画
これ…
ホラーじゃないです
愛の物語
今までレビューした作品の中で最低点をつける。 夫が事故死して幽霊と...
今までレビューした作品の中で最低点をつける。
夫が事故死して幽霊となり、妻を見守り続ける。
普通に考えて良い作品に仕上がりそうなものだが、幽霊となった後にまた自分たち夫婦が家に入居してくるのは意味が分からない。
また、最後になぜ成仏したのか。
ほぼ全編早送りの連続で終わった。
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