劇場公開日 2018年8月4日

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「“バンクシー”という存在が浮かび上げるもの」バンクシーを盗んだ男 トラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5“バンクシー”という存在が浮かび上げるもの

2019年8月11日
PCから投稿

バンクシーは知っていたけど、恥ずかしながら、パレスチナとイスラエルの間に、両地域を分断する巨大な壁が存在するとは知らなかった。

この映画は、その壁に描かれたバンクシー(をはじめとするストリート・アーティスト)の画をきっかけに、「芸術とは一体誰のものなのか」を問いかけるが、自分的にはそこではなく、バンクシーという芸術家が何のために作品を、それもセンセーショナルに発表し続けるのかという意味を強く感じさせられた。

アートは決して文化や国民性、信条、政治性、世界情勢とは切り離せないものなのだ。

トラス