COLD WAR あの歌、2つの心のレビュー・感想・評価
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二本立て二本目。高評価に期待。 冷戦時代、感情の赴くままに求め合っ...
二本立て二本目。高評価に期待。 冷戦時代、感情の赴くままに求め合ったり、逃亡したり。が、結局離れられない男女の恋愛譚。 おしゃれを装うモノクロ、歌。 そして故意にわかりにくく描く環境の変化。究極はラスト。どうなったん?ちゃんと描けよ!何が「両親に捧ぐ」じゃ、その前に観客を大事にしろよ! やっぱりフランスか(笑) せっかく仕事早退で見に行ったが、本日はイマイチ私には合いませんでした。が、平日二回転目のパルシネはゆったり見られて満足です。
夢ある2人の情熱的なロマンス、圧巻パフォーマンスに魅了
アカデミー賞3部門ノミネート果たした本作 政府の監視下で、音楽通し運命的な出逢い果たした2人の情熱的なロマンスが政治的背景に描かれ、感情を余り出さない者同士、複雑な想いぶつけ合う姿が切なく胸に響いた 暗い影を落とす街並みとは対照的な、光が差すのを期待しているかのような、躍動感溢れパワフルで美しい圧倒されるパフォーマンスが印象的だった
美しい絵と女優
時代背景を知っていた方が、物語に入り込める。 モノクロの画像が美しい。3つのバージョンで歌われる主題歌も美しい。 主演女優のヨアンナ・クーリグが魅力的。 ポーランドの映画づくりの厚みも感じられる。 恋の本質は理性や世間体を超えたところにあるよね。 私にとって、今年のベスト。
☆☆☆★★ 腐れ縁映画に新たなる1本。 大好物な男女の腐れ縁映画。...
☆☆☆★★ 腐れ縁映画に新たなる1本。 大好物な男女の腐れ縁映画。その頂点に君臨する外国映画ならば『アニー・ホール』でしょうか。 最近だと『あと1センチの恋』辺りかな? 当然の様に日本映画にも名作は多く、『浮雲』『浮草』『洲崎パラダイス 赤信号』『秋津温泉』等。 でも本作品は、『浮草』程のドロドロした関係でも無く。『洲崎…』程のドライな関係でも無い。 寧ろ『浮雲』系で最後には『秋津温泉』【系列】の展開に…と言ってしまうと。内容が丸分かりに分かってしまう人も居るかも知れない(´-`) 前半での、いきなり時間経過が飛ぶ編集には少し困惑してしまった。彼が亡命する辺りでは、詳しい前後の説明が薄かったのもあって、観ていて『あれ?』…と。 ところが、中盤辺りからは逆に。台詞だったり、字幕であったり、フェードアウトを使った編集であったり…と。懇切丁寧に映画が語りだし始めててからは、とても分かり易い作品になっている。 逆に考えると、分かり易くなり過ぎてしまっているのが良いのかどうか?…とも、或る意味で言えるかも。 更に言ってしまうと。腐れ縁映画でありながらも、何処か精神的な部分で、ジワジワと追い詰められいってしまう感覚を味合わされる『浮雲』や『秋津温泉』等と違い。作品の展開が(突然2人が)一緒になっていたり…と。何処となく《何でも有り》系な部分があって、その辺りの都合良さげな部分が、ちょっと残念に感じてしまった。 …と、言いつつ。その映画全体から醸し出される雰囲気といい。若い人達にはかなり刺さる男女の恋愛模様である気がしました。 2019年7月3日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
Dwa Serduszka
どこかで聴いた事のあるフレーズの本文タイトルのそれだが、ポーランドという国のイメージがそのままストレートに表現されていると感じた。やはり『アウシュビッツ・ビルケナウ』を一番に思い起こすのだが、本作品はそれ以降の東西冷戦時のイデオロギーの中で激しく燃えた男女の恋愛関係を描いた作品である。これの何処までが実話であり、フィクションなのかは不明であり、それが監督の両親の話が前提であるならば、人生そのものが長い長いドラマそのものである。とはいえ本作はその長さはサクサクと進んでいき、余計な部分は切り取られているので、少々感情のタメが少ないかなぁとは感じたけど。他サイトレビューにおいて、ヒロインのファムファタールを強調していたが、自分としてはそこまでの悪女のと言う感覚はなく、性格的に捻くれている位ではないだろうか。確かに、男が途切れる事がない人生に於いては女性の共感性は得られないだろうが。それよりも自分的にはそれを健気に待ち、そして人生を賭して愛する男の心情の方が中々理解しにくいものを感じる。それ程感情を揺さぶられる正に運命を感じたのだろうが、人生に於いて、これだけの執着、そして愛と裏切り、そこからの自己犠牲と、まぁどれを取っても持ち併せない欠陥人間の自分としては、これこそ寓話としか思えないものであった。亡命とはいえ、国を嫌いになった訳では無く、その時代の体制が嫌いなのであり、やはり生まれ育った国に帰りたい想いは、年を追う毎に募るものなのだろう。と、何だか当たり前の話始終してしまっているが、実は今作のキモは何と言っても”音楽”そのものである。”オヨヨイ(有名なフレーズ)”から、いわゆる”フォルクローレ”、”ジャズ”、”クラシック”等、激しさ、優雅さ、そして悲哀を余すところ無く作品に載せてくる演出効果は、今作品の正に”ターボチャージャー”そのものである。スタンダード画面の画角と、反比例するかのような音の爆発は、広がりではなく、まるで一本の細い線が奥へ奥へと突き進む印象そのものである。
ラストの心中を印象付けるシーンは、変にカタルシスは押しつけず、ぶつ切りで終わらせるやり方も、イメージとして東欧らしいなぁと感じた次第であるが、総合芸術である映画というものに対する皮肉を込めたエンディングなのだろうか・・・
美しく 儚い
最後のひと吹きの風は
何かの合図だったのか。
それとも
単なる自然の奏でる法則の気まぐれだったのか。
「あちら側に行きましょうよ。景色がキレイよ」の意味はきっと
そういうことだったのだろうな、と。
2人は果たして
美しい景色を見れたのだろうか。
「あちら側」で。
うーん…微妙…?
映像は、モノクロで、時代を感じさせるようで、いい感じだったんですが…。意図的なのか、最近では珍しいスクリーンサイズ。何と言うのか分かりませんが、ほぼ正方形。そのせいで、圧迫感を感じました。しかも、映像がモノクロなので、見にくいような気さえしました。 ストーリーは、大人のラブストーリーってところでしょうか。ただ、何故、彼に執着するのか…、何故、彼女に執着するのか…、よく分かりませんでした。ま、理屈じゃないから、大人のラブストーリーなんでしょうけど。 主演の女優さんは、とても魅力的な方でした。この役が魅力的なのか、彼女自身が魅力的なのか、分かりませんが、とても気になる存在でした。 音楽も良かったし、彼女の歌も上手かったし、全体的に良かったんですけどね…。ちょっと残念でした。
冷戦下での逃亡は生半可な気持ちでできるものではない。そのことを自覚...
冷戦下での逃亡は生半可な気持ちでできるものではない。そのことを自覚し、自重するズーラがかっこよかった。望むことは彼と共にあること。手段を選ばない様も魅力的だ。 これを見れば、恋人に何か打ち明けることも、2人離ればなれになることも怖くないと思えるだろう。 それでも続く想いだけを大切に。 そんな風に思わせてくれる映画だった。
ポーランドで昭和枯れすすき
この時代の東欧ネタの映画を、今年に入ってから立て続けに観てる気がする。が、今度は「昭和枯れすすき」かぁ....
いやぁ、あなた方、何に負けたんですか?って問い詰めたくなるラスト。並べた錠剤の前で神に婚姻の誓約をする二人。この世で結ばれないのなら、あの世で?
いやぁ、なんか、60年代のアムステルダムとか、二人でのうのうと暮らせそうな気がするんだけど。彼にはパスポートはおりないでしょうけど。もしかして、二人のうち一人が不治の病にでも冒されてんのかとか、色々と考えてしまったけど、よく判りませんでした。
とに角、雰囲気は堪能した。
この前見た中国映画(芳華 Youth)を彷彿させるスタート。こっちは「戦火」に巻き込まれない。けれど、「結ばれなかった男女の話」が滲みるのは、年取った証拠に違いないと思いながら退散。
モノクロなのにカラフル
先にすっごく無粋なことを言っちゃいますが、ズーラとヴィクトルは、屋根がない古い教会(空襲でやけたんかな?)で、二人っきりで結婚して、致死量の薬を飲んだ、でええんですよね?オチは心中でよござんすね?
前述のオチ解釈が妥当なものであるならば、陳腐という意見も付け加えたいですが、オチ以外は大変よかったです。
ズーラたちの舞台衣装は当然モノクロなんですが、極彩色の衣装のように思えました。
街の風景でも、モノクロなのに昼間と夕方の空の色が違うように見えました。
腐れ縁の恋と、時代の制約とが、甘く苦く味わえました。
それでいて人物と距離を保った理性的な語り口で、好感をもちました。
ヴィクトルは亡命したんですよね?亡命している人が亡命先のフランス?からでてユーゴスラヴィアに舞台見にいくとか、あり得る?できる?とは思いました。
ほんでポーランドに強制送還?されて服役して、出所して、屋根のない教会へ行ったんでしたね。
社会主義体制と宗教ってどんな関係だったんでしょう。
ちょっと調べてみたくなりました。
ちょうど良い長さの音楽映画
劇中音楽が、はじめ民謡で段々とショーアップされて政治や社交に利用されるようになっていく。音楽が精製されてポップになるのに反比例して二人の人生が行き詰まってくる過程が、映像と音楽の両方でしっかり描かれていて、引き込まれました。
哀の話。映像、音、話、全てがタイトな演出
映画・#COLDWARあの歌2つの心 出演・#ヨアンナクーリグ#トマシュコット 監督・脚本#パヴェウパヴリコフスキ . 映像★★★★★全編モノクロ&構図の美しさ 音楽★★★★★全てを歌に込めて、無音も見事 演出★★★★★約90分、無駄がない感情に絞り、時代がみえる エンタメ★☆☆☆☆激渋ww . こってりした演出の映像が多い中、 映像から音からセリフから全て削ぎ落としたタイトな、大人の演出、、めっちゃカッコいい👍🏻 . めちゃくちゃ寝不足&tiredな状態でしたが、、 本編はじまると全く眠気なし!! . 一瞬も見逃せない、絵画を連続してるような画面だった。構図、人物の配置・角度、背景との距離感、その画面に入ってくる歩行者や乗り物の角度、止まる位置なんかも、いちいち心地いい!!って身体が感じた。 やはり"モノクロの映像"が余計な要素を取り除いたんだろうな。 . 音、無音というか静寂によって歌を際立たせるというのはもちろん、より画面の情感を豊かにして、2人の存在した時代そのものが聞こえてくるようでした。 . 演出のテンポ。めちゃくちゃテンポ良く進んじゃって、90分ないんだよね! でいて、画面は基本的に歌うか2人が大体抱き合ってるだけ、ほとんどセリフすらない。 2人は引き裂かれ続けてる話なのに!だよ??引き裂かれてる話なのに、大体のシーンは抱き合ってるんだよ?? すごいのは、なのに、背景はすごい哀しみの時代の話が満ち満ちてる。ほとんど語らないことで、語る。 どれだけでもお涙頂戴シーンは作れるのに、2人の関係性だけに絞ってる。。上品。上品な造り。
冷戦の混乱の中、恋に落ちた男女が時代に翻弄されながらも愛を貫き通す姿を哀切に描く秀作
第二次世界大戦後のポーランドがメイン舞台。 民族舞踏団で出会ったズーラとヴィクトルが当時の政治情勢に翻弄されながらも、お互いへの思いを忘れず、時を重ねて行く。(随所で披露される民族音楽、舞踏も見応えがある) 奔放なズーラが酸いも甘いも経験した成熟した女性に成長し、大舞台で「二つの心」を歌い上げるシーンは圧巻である。 ラストシーンも非常に印象的。 あの後、二人はどこへ向かったのだろうか。 鑑賞後、深い余韻に浸れる秀作である。
大人の恋愛映画
もっと社会問題色の強い映画かと思っていたら、純然たる恋愛映画だった。 祖国ポーランドで出会い、恋に落ちた歌手のズーラとピアニストのヴィクトル。ヴィクトルはパリに亡命し、思い切れなかったズーラはポーランドに残る。 冷戦下の各国で、再開する度に愛を甦らせながらも、思うままに生き思うままに歌いたいズーラと、資本主義社会の中に居場所を得たいヴィクトルは、すれ違い、別れを繰り返す。 求められるまま、各国に受け入れられる形へ変えられ切り売りされるズーラの音楽が、東西の狭間で揺れ動き、分断されるポーランドの辛苦に重なるようで切ない。 プツリと途切れ、時間経過を全く省いて、いきなり数年後から再開される構造が独特で、最初のうち少し混乱した。 モノクロの映像と、それを彩る様々な音楽がひたすら美しく、目と耳には大変贅沢だった。 ただ、恋愛体質が薄いせいか、物語の主軸となる二人の愛の心情に、殆ど感情移入できず。 離れている間の互いの人生や心情も、大方察せられるものの、多分意図的に描くことをせずにいるので、すれ違いのもどかしさが募るばかりで、スッキリできない。 結末も、あー、その決着を選んじゃうのか…と、些か微妙な気持ちに…。 文学上の恋愛なんて、そんなものなのかも知れないですけど。
ポーランド
ポーランドが絡んでくると、心を揺さぶられる自分 「家へかえろう」など… 2人の大人が純粋な子供のように激しく求め合う 純粋過ぎて愕然とする場面も… それでも愛を貫き通し そのためなら手段を選ばず、周りを犠牲にし、自分達も犠牲になる… そして圧巻の美しい映像 それに劣らない2人のラブストーリー
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