ブラック・クランズマンのレビュー・感想・評価
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やはりそこにあるのは"怒り"だ。
グリーンブックを観てからずっと観たかったこの映画。グリーンブックとは正に双璧をなす映画だ。表と裏ではない。表面と深層と言うべきだろう。勿論表面とはグリーンブック、深層とはこの映画の事だ。
どちらが良い悪いの問題では無いし、どちらも良い映画だった。ただ同じ黒人差別を扱った映画とするして私の評価基準の一つである、見終わった後も記憶に残り続ける映画、でひとまず判断するならば断然こちらだ。
黒人、ユダヤ人を差別する(一部の)白人達。
それに対抗する黒人の活動。
ユダヤ人であることを少し隠し気味な仲間の警官。
それぞれの思想や行動が映像と共に心に刺さる。
しかしなぜ一部の白人達はあれだけ黒人を差別するのか理解に苦しむが、その根底にあるのは不安と恐怖ではないのか。元はアフリカから広がっていった人類。広がっていった人達は、アフリカから勇気を持って出ていったと見るか、アフリカから追い出されたと見るか。
アメリカ人だって元はヨーロッパから逃げたり追われたりなど、ヨーロッパに居場所が無かった人達が移ったんだから差別される側の気持ちは分かるはず。
さてレビューの本筋から逸れてしまったが、この映画としてのストーリーテリングも非常に優れていて、ドキドキハラハラしながら胸のすくようなラストに繋がる。
ただクレジット前の映像集は必要無かったのではないか。あれを入れてしまうと本編がボヤけてしまう気がする。それを監督自身分かってるかどうか知るすべは無いが、やはりそれを入れるのはやはり監督の差別問題に対するずっと変わらない"怒り"の気持ちであろう。
淡々としてます。
弁のたつ黒人が電話対応、実際に潜入するのは白人として2人で1人を演じるという構図ですが。KKKがアホだから成り立っていると印象でした。よって黒人が電話応対する意味が伝わってきませんでしたが、実話だから仕方ないとして、そこに説得力は見れ無かったですね。KKKがザルなもんだから潜入のわりに緊迫感もありませんでした、終始ちょろいなこいつらって感じです 。作品でKKKを愚鈍に描くことが目的でしょうし、どうしても敵として魅力は削られますよね
ロンがナイスガイでかっこよい。
スパイクリー作品は初です。
ロン役の人、デンゼルワシントンの息子さんなんですねー。
そして、ロンの警察仲間の、影薄かった3人目の人、スティーブブシェミの兄弟なんですってね。もっとよく見ればよかった。
ロンがナイスガイでよかったです。
フリップへのセリフにあった「ユダヤ人の名前」ってのが、わからなくって、でも時々映画で見るので、なんか法則とか特徴あるんだろうかと気になります。
KKKのことは白い三角マスク?帽子?と白装束の黒人差別主義団体で、19世紀末からある、くらいの知識でした。
白人至上主義にユダヤ人が入ってないことにびっくりしました。
イタリア人も嘲りの対象になってませんでした?
アメリカは清教徒から始まった国だからなんでしょうか。ホワイトアングロサクソンプロテスタントじゃないとKKKはあかんかったとゆうことですかね。
ポップにもスタイリッシュにもアヴァンギャルドにも思える、イケてる雰囲気の映画ですが、その実大変真面目で、怒りに満ちたメッセージがビシビシ伝わります。
グリーンブックのマイルドで、問題の焦点を個人(ドク)の美徳に委ねてごまかした感じより、ブラッククランズマンの傍観者の無関心を、加害だと罵る感じのほうが、大事なことだと思います。わたしの主観ですが。
かわいい活動家との恋愛はあってもなくてもええかなーとは思いました。
物語のラストでKKKの偉い人にロンは黒人なんだよってバラすくだりは、ほんとーにスカッッッとしました。
主演二人がかっこいい!
1970年代のアメリカを舞台に、黒人刑事がKKKの潜入捜査を行う!という実話をもとに作られたスパイクリー節前回の痛快刑事ドラマ
黒人刑事ロン役のジョン・デビッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンのジュニア
相棒の白人(ユダヤ人)刑事フリップ役はアダム・ドライバー
KKKに対して電話越しではロンが対応し、実際に会う時にはフリップが対応するという面白構造
電話でしゃべった内容や潜入時の情報をコンビ間で共有しつつ
「黒人嫌いのユダヤ人嫌い」設定のキャラクターを黒人とユダヤ人がアドリブで演じて切り抜けるというコメディ要素満載の映画
なのだけど、スパイクリーが黒人差別って不幸だよ。恨みは連鎖するよ。って思想もふんだんに入っていてシンプルな痛快コメディ黒人刑事映画!!(ビバリーヒルズみたいなやつ)とは言い切れない。
公民権運動後も実は続いていたKKKを理解する。
「クー・クラックス・クラン」という政治的危険思想集団存在の不気味さ、怖さ、そしてある意味時代からの置いてけぼり感、などを1970年代後半という時代からアプローチした秀作と観ました。
この作品の根底に流れているのは「黒人排斥主義」は1970年代後半には時代遅れであるのに、その思想に固執して白人至上主義を謳歌し満足している、そうした白人アメリカ至上主義人が公民権運動後も「いた」という事実に基づいて作られている、こういう事と理解しました。
昨今の「グリーンブック」や「グリーンマイル」、「ドライビング・ミス・ディジー」などに描かれてきた「白人と黒人の人種を超えた理想的な触れ合い方」などをスパイク・リーはここで敢えて求めていません。
しかし2人の主人公は紛れもなく異人種であります。しかし、異人種であることを感じさせない、職務( 責務 )を通じた絶対的な信頼関係がKKKを暴き抜く。
差別された事の無い方々には分かり合えないのかもしれません。ただ、私はこのアプローチで創り上げた監督は素晴らしいなあと思っています。
タイトルと内容が
リンクしていて面白かった!
人種差別は奥が深いしなくならないね。クルド人小学生へのいじめが取り沙汰されているが、日本人も非白人には偏見があるだろう。接した事がないのが一番の問題なのかも。。。
日本人も米国人からはどのように見られているのか。決して心を開いた付き合いは出来ない相手だと思う。
あくまでも個人的な感想と意見だが。。。
難しい。。☆
宣伝文句が、KKKに黒人刑事潜入・・とありましたが、
内容は違うものです。
「グリーンブック」をきれいごとと思う人には共感できるの
かなぁ・・
むしろ、この作品と「グリーンブック」が同時にアカデミー賞を
受賞したことが、アメリカ社会が抱える複雑な状況を示している
ように思いました。
ハードな映画でした。
トランプいらない
これって、ノンフィクション小説の映画化なんですね。予告編を見ても、正直、そそられなかったんだけど、評価が高かったので観に行ってみました。面白かったんですけどね…いまいち、何を伝えたかったのかが分からないんです。ノンフィクションなんだから、何か、メッセージがあるのかな…と。人種差別はいけないよなのか、平和が大事だよなのか…。ストーリーは、素直に面白かったです。黒人のロンが、白人のフリップに協力してもらって、二人一組の潜入捜査をする感じは、バレないかドキドキしました。ラストも丸く納まったし、良かったんだけどな。その後のトランプ登場により、政治色が強くなって、一気にしらけたんだよね。現在の状況を説明するだけで良かったのにって思いました。
さすがスパイク・リー!
実話の映画化で潜入捜査モノなので期待して観に行きました!
監督もスパイク・リーなので楽しみにしてましたが、いつもの露骨な黒人差別ではなく意外にもコミュカルで面白かったです!
映画としての完成度は文句ナシって感じでした!
『セントアンナの奇跡』を超えるリー監督の映画でした!
もう一回観たいって思います!
米国のダークサイドを笑い飛ばす痛快作
スパイク・リー監督なんでトンがった作品かと思ったら、意外やテンポがいいエンタメ作品でした。
KKKをカリカチュアすることで、人種偏見がいかに根拠がなく、無知な連中の愚行かをアイロニーたっぷりに笑い飛ばしているのが痛快です。70年代の文化や風俗等、雰囲気もよく出ているし、黒人とユダヤ人の主役二人の掛け合いも楽しいです。その一方で、今でも米国社会の深い所で十字架が燃え続けている現実には気分が重くなりました。
秀悦な社会派作品
音楽良し、映像良し、俳優良し。決して重いテーマで全編を覆い尽くすことなく、エンタテイメント性を織り込みつつ、しっかりと人種差別に向き合う姿勢。これは遠い昔の話ではなく、今も米国が向き合っている現実だと思う。
『グリーンブック』を手ぬるいと思うのはわからなくもないが…
コメディ、サスペンス、アクション等様々な要素を収まり良くまとめて「ああ、面白かった!」となった後の最後のアレをどう評価するか、だろうか。
多くの人に受け入れられなくても、というスタンスなのだろうが。
ラスト要らない(ΦωΦ)/
劇場でポスターを見て、
「あ、カイロ・レンだ」で記憶しており、
遅れての長野市での公開で鑑賞できました。
Public EnemyやIce-T、Ice cubeなどのHiphopを聴いていた時代を思い出しやすい、
そんな内容の潜入捜査劇なのですが、
イヤな奴はとことんイヤな奴に描かれているところが、
主役2人をスルリとストーリーに落とし込めているんだと思いました。
で、どこまでが本音かわからない組織の連中。
アダム・ドライバー、カイロレンの演技はワザとガキっぽくやってたんかしら、凄く上手い役者なんじゃないかしら、
と、あらためて感ずる良さで彼の出演作をいくつか探して見たくなりました。
ほ〜ら捜査うまくいくの?という見ながらスリルを感じることは出来ますが、
そんな騙せるもんかなあ〜という疑念も。
実話を元ならそうなんかなあ、、、あ、だから脚色賞か。
で、ラストの爆破シーンから拳銃を構えてジワリ前進、、、
で終わればいいものを、
現在もこんな暴動・デモがあるんだぜ!なニュース映像などを足しているという、、、
これは蛇足でしょう!
スクリーンで胸糞悪いトランプなんか見せやがって!
トランプ親父が今使ってるセリフは、
劇中で言わせていたじゃないか、、、
観ている私らはわかるよ、、、
この題材で描かれてきた映画はいくつもあるはずで、
そんなに知らない人々ばかりだと思ってるの?
スパイクリー監督は、、、
役者の皆さんはとても良かったので、
それを台無しにしてしまうラストのニュース映像には、
監督、自分で撮った数々のシーンは何だったの?
と、残念でなりません(ΦωΦ)
そうだ、スパイク・リーだった
黒人がKKKに潜入捜査するなんてどんなコメディかと思ってた。声での潜入とリアルの潜入を、バディもののように描いた映画だ。
黒人の活動家もKKKのメンバーも、言ってることが時代を感じるなーと思ってたら、たかだか40年前の話で驚く。ベッドで仲良さそうに愛を語る夫婦の話題が黒人を殺す話なんて気持ち悪さ全開だった。そういう意味でKKKの気色悪さをうまく描いていたし、クライマックスの盛り上がり方も緊迫感があった。
それでもラストには違和感がある。スパイク・リーの主張がビンビン伝わってきたが、それでいいの?と。それとも、映画を使って現状を伝えてやるという逆説的な行動なのだろうか。そんな映像入れなくても俺たちはちゃんとあなたのメッセージ受けとるよ!と言いたい。
差別する側される側の境界線
公開館数減りつつある中、ようやく鑑賞できて、結論、観て良かった!!!
どの組織にも差別する差別されるといった関係が、根拠薄弱な状態にもかかわらず、根強く蔓延っており、そこに風穴を開けたと思えば、いやいやまだまだ残ってますよと知らしめるラスト、本当に他人事ではないと感じた映画です。
主題を示しつつ、描き方はワクワクドキドキ見ていて飽きない作品、スバイクリーすげぇっす。
コミカルな主人公と奇想天外な展開がすごい!!
黒人なのに白人レイシストに扮して、KKKへ潜入捜査を試みる主人公の黒人刑事とユダヤ系の白人刑事が、コンビを組んで組織の正体を暴きテロを未然に防ぐ!
コミカルな映画の中に黒人や白人、ユダヤ人などの民族主義的なシリアスな内容が入っていて面白くて興奮できるGOODな映画でした!
最後に今世界で問題化している、移民問題や民族主義運動の再来、悲劇的な人種差別テロとそれを肯定する大統領など、大きな意味を持った映画でも有ります!
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