「Mary Don't You Weep!」ブラック・クランズマン マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
Mary Don't You Weep!
言うまでもなく、心が動かされるフィクション。
なのだが、
KKKは白人至上主義者の団体であるが、ユダヤ人と黒人だけを標的にしている訳ではない。キリスト教としてはカルバン派と言う北方ヨーロッパのプロテスタントの一派で、歴史は清教徒つまりビューリタンに繋がる。カトリック教徒と大きく違うのは「選民思想」って事。だから、ある意味に於いてユダヤ教と対峙する所がある。
しかし、結局はこう言った偏見、ヘイト、テロ行為は閉塞する経済なのだ。従って、改めてアメリカはババのカードを引いた。限りなくKKKに近いが、彼を選んだ国民は全てがKKKだけではない。
アメリカ市場経済の崩壊が近いのかもしれない。いや!もう崩壊している。どう、収拾するかと言う時期なんだろうと思う。
ブラックパンサー党はある意味に於いて崩壊している。だが、しかし、海外に於いてアパルトヘイトの解放等に運動の矛先を変えて、海外で残っていると聞く。(詳しかは知らない)
『Too Late To Turn Back Now』は、
1972年
Cornelius Brothers & Sister Rose(懐かしい)で映画は始まる。
追記
KKKの爆弾テロの話が映像として登場するが、実際は1963年に起きた「バプテスト教会」の爆弾テロの事であろう。4人の少女が犠牲になっている。また、ヘザーヘイヤーの事件も事実で、遺族の了解をとって映画にクリップしている。彼女は黒人でもユダヤ人でもない。
全ての犠牲者の冥福を祈る。
そして「Mary Don't You Weep」で終わる。鳥肌もの!エンドロール見て『プリンス』なんだと二度目の鳥肌。傑作だよ。