「これぞスパイク・リーの映画って感じ」ブラック・クランズマン 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞスパイク・リーの映画って感じ
黒人刑事がKKKのレイシストたちを相手に一泡吹かせるというのが、本作のメインストーリーではあるんだけど、そこは黒人監督として長年メッセージ性の強い作品を作り続けてきたスパイク・リーだけあって、一筋縄ではいかない。
1970年代に流行ったブラック・スプロイテーション映画の映像やカットをマルっとオマージュし、黒人集会とKKKの集会を対比させ、一度は滅びたKKKを復活させるキッカケとなった「國民の創生」を引用し、ラストでは、物語のバランスを崩してまでトランプ政権や未だにアメリカに根強く残り続ける人種差別について、ど直球なメッセージを入れ込んでみせる。
多分、そのクセの強さ、主張の強さが鼻につく人もいるだろうし、万人には受け入れられないとは思うけど、ファンの人なら「これぞスパイク・リーの映画」と拍手を送りたくなるんじゃないかな。
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