「そうだ、スパイク・リーだった」ブラック・クランズマン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
そうだ、スパイク・リーだった
黒人がKKKに潜入捜査するなんてどんなコメディかと思ってた。声での潜入とリアルの潜入を、バディもののように描いた映画だ。
黒人の活動家もKKKのメンバーも、言ってることが時代を感じるなーと思ってたら、たかだか40年前の話で驚く。ベッドで仲良さそうに愛を語る夫婦の話題が黒人を殺す話なんて気持ち悪さ全開だった。そういう意味でKKKの気色悪さをうまく描いていたし、クライマックスの盛り上がり方も緊迫感があった。
それでもラストには違和感がある。スパイク・リーの主張がビンビン伝わってきたが、それでいいの?と。それとも、映画を使って現状を伝えてやるという逆説的な行動なのだろうか。そんな映像入れなくても俺たちはちゃんとあなたのメッセージ受けとるよ!と言いたい。
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