「いろいろな映画を バンバン見ていきたい。」ブラック・クランズマン えんぞさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろな映画を バンバン見ていきたい。
往年の名作と呼ばれる映画にも 当時の価値観が入っている。 作品からの刷込みは根深く それで害を被っている当事者には耐え難いことなのかもしれません。
ここでは「映画」としますが 映画をほかのものに置き換えてもいいと思います。
でもたとえば『風と共に去りぬ』、自分は見ることを止めないと思いますし、これが変な方向に火がついて余計なカットを施して再発売・なんて事態にならないことを祈ります、アメリカってエンディング編集とかそういうの平気でやっちゃうからホント心配。
それと同時に「ここの映像の、この役のこの演技やセリフは当時のこんな価値観があったからなんだ」ということを知っていきたい。
この意味で、それがわかる『ブラック・クランズマン』はみてよかった。 もうね、こういう映画は節操なくバンバン見ていきたいですね。
この映画は時代考証を無視した創作ももろもろ盛り込んでるとききました、でもいいんですよね。 ひとつの映画ですべてを判断するのは惜しい。
アダム・ドライバー、長身でハンサムだけど顔の造作がやや歪んでて(暴言)、いいですよね 好きです。 この映画の中の彼は(個人的に)りりしくした渡部陽一か薄汚くしたキアヌ・リーヴスにみえました・・・まあ、なんかでもたぶん 実生活ではキアヌのほうがよっぽど汚なそうですけどね(暴言2)
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>眼鏡∞さん
完全に私見ですが、スパイク・リーの作品はいわゆるよくできた映画じゃないから 見る人によって感じ方はちがうと思いますし、とくに初めはどう評価するか途方にくれるかもしれません。 でも一見胸の悪くなるシーンがあっても意外とイヤな気持ちにはならない気がするのは仰るとおりで、それは基本的に登場人物それぞれにすごく解放感があるからでしょうか。
>bassmanさん
恐縮でございます。
まあ〜 こういうの面白いとか呑気に云ってるのもこの世代だからかもしれず、つきつめていくとこの先どんどん細分化されたりややこしくなっていって未来の人たちにとってとんだ迷惑ですかね。。。
過去起こったことは起こったこととして丁寧に受けとめようとすることが先決で、ただただ断罪しようとする意識ばかりつきつめようとすると、むしろ人間は 意図せぬ方向へいくような気がします。
過去への過度な執着、煽動、無益な炎上、、果ては、いやじつはあの史実やこの歴史は存在しなかったのではないかという歪曲。 もう何がなんだかわからなくなってきて、人間はいつまでも危うい存在だときづかされます。