「逆差別なのだ」ブラック・クランズマン たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
逆差別なのだ
アカデミー賞6部門にノミネートされ、スパイク・リーが脚色賞を獲った「ブラック・クランズマン」。映画の舞台は70年代のコロラドスプリングスで、黒人刑事が白人至上主義のKKK団に潜入捜査するというお話。KKKというとあの白い三角の覆面が思い起こされ、予告編がまた期待させる作りなので、どうやって潜入するのだろう・・・とワクワクして観たのだが、そのあたりは完璧に肩すかしをくらう。町山智浩が「70年代のブラックスプロイテーション映画の手法で作られている」というように、あまりにも白人がマヌケに描かれ過ぎていて、「ブラックイズビューティフル」過ぎるのだ。トランプへの異議申し立ては分かるが、もうちょっと普遍性が欲しかった。主役の黒人刑事はデンゼル・ワシントンの息子ですごく達者な演技はさすが。バディのアダム・ドライバーも良い。アカデミー賞があまりにも左へ振れすぎているこの数年。普通に楽しい映画を観たいと思うのだ
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