「喧嘩上等」ブラック・クランズマン Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
喧嘩上等
スパイクリーが本気で喧嘩を仕掛けている。
「風と共に去りぬ」「國民の創生」。奴隷制度の上にふんぞり返った優雅な白人、「ターザン」の白いヒーローなんか、ホンモノの映画じゃねぇ!
黒人のステレオタイプを勝手に作ってんじゃねぇ!
「黒いジャガー」のバカバカしいノリみたいなものも散りばめながら、映画人としての怒りと今のアメリカの状況への怒りが溢れている。
あの頃、まさかKKKに支持される人間がアメリカ大統領になるなんて、誰も夢にも思わなかったはずだ!
ところが今の状況はなんだ!
「大きな声で叫べ。私は黒人でそれを誇りに思っている」「大きな声でそう叫べ!」黒人だけじゃない。今の全てのマイノリティへのメッセージだ。
『今』これを作ること。それが映画監督の聖戦なのだと思う。
差別されている側が、余裕と皮肉を込めて自分たちを差別する言葉をバンバン言うことで、逆にその言葉は無力化する。
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Raspberryさんのコメント
2019年3月30日
コメントありがとうございます!
私はモータウン野郎です(笑)。監督が「僕の友人であるプリンスはあの曲を僕に使って欲しかったんだよ。この映画のためにね」と語っていました。エンドロール、しびれました〜