「プロデューサー・ジョーダン・ピール」ブラック・クランズマン Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
プロデューサー・ジョーダン・ピール
プロデューサーにジョーダン・ピール。この人は90回アカデミー・脚本賞を獲った方でその作品のコメントとして、「自分の経験による作品。」とか「自伝的ではない。」とか賞レースに作品がのぼると「これはドキュメントだ。」などころころと発言を変え、自分をいいように見せるある意味天才の方が、プロデュースしているので、コメディー色も出せたのかもしれないが、黒人の顔を大写しにするなど延々と見せるのは、鼻につくし、やりすぎな演出が散見する。あたかも黒人が世界最高に美しいとでも言いたいようである。
カンヌでのスタンディングオベーションのほか批評家からも視聴者からも支持を受けている本作。☆1なんて考えられないとお思いの方も多いと思う。スパイク・リーの映画は政治色が強すぎて、斜に構えて観てしまう。どうせ嘘っぱちな映画に仕上げていると先に見る前から思ってしまう自分がいる。個人的には、にこりともできないコメディ色のある実録ものと見てしまい、この2時間を超える映画の途中で寝てしまうほど面白くはなかった。最後にドキュメント場面をもってきたり、KKKの幹部をおちょくったりするなどやりすぎなところがある。
映画の冒頭に出てくる一場面でオスカー受賞映画"風と共に去りぬ"の印象に残る場面が出てくるが、この映画マーガレット・ミッチェルの小説を映画化したものだが、主人公のキャラが変えられた映画でそれが、冒頭にも出てくるが、スパイク・リーがこの小説の良い場面を知っていてわざと歪曲しているところに個人的に怒りを覚える。映画「風と共に去りぬ」は、原作をわざと改変されたハリウッド映画なのである。まぁ~ハリウッドだから.....。