劇場公開日 2019年3月22日

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「シリアスとコメディのサンドイッチ」ブラック・クランズマン 花京院さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シリアスとコメディのサンドイッチ

2018年8月21日
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若干ネタバレ注意

鑑賞前はKKKを取り扱うシリアスドラマだと考えていたが(wikiにも犯罪映画との記述がある)、本作は冒頭に南北戦争時の映像と最後にトランプ大統領等のメッセージを残して、本編はブラックジョークが多く出るコメディ映画と言っていい。
スパイク・リー作品は初鑑賞になるが、現代的な背景の写し方やカメラ割りで、コメディ作品といっても男女の恋愛を写したシーンは美しいサウンドトラックとともに描かれていた。

エンターテイメントながらも人種差別の風刺的な作品故にジョン・ディヴィッド・ワシントンがキャスティングされたのかもしれない。
本作はワシントン主体に描かれているが、アダムドライバーこそコメディの中でのシリアスな演技は主張が薄いながらも重要な役を担って存在感があった。

風刺的なブラックコメディ映画として、当時の黒人民主主義運動等のブラックジョークの知識があり、理解できれば楽しめるだろう

ユキ