「「わからんよ!」というより「わかるかも知れない」とせねばならぬ映画」イメージの本 堂々庵さんの映画レビュー(感想・評価)
「わからんよ!」というより「わかるかも知れない」とせねばならぬ映画
ゴダールは単にイメージの人ではない。
また、社会運動家で終わるものでもない。
映画に命を委ねた人であると思う。
今、この映画を振り返って、音楽というか音のことが脳裏に反響する。
はて、声も音の1つ。日本語を母国語とするものとしては、字幕が映像に近い音として残りうるのか?
さほど、どれも、イメージには敵わないのかも知れない。
あの、映像を白と黒の2階調で処理した映像。隙間を補うイメージやその映像の出展とは全く異なるイメージが、見るものを不安や別の芸術的快楽へと翻弄する。
いくつかのレビューを読み、評論家の論評も読んだが、この映画のことを凌駕したものではないように思う。
(また、私のレビューもそれを越えない・・)
おそらく、この映画の星の数は、ゴダールの存在がなし得た評価でしかない。
私の場合、3.5がこの評価で、
マルグリット・デュラスが4.0だ。
ちなみに、スピルバーグは、3.3といったところ。ゴダールの評価に近い。
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