「【淡々としつつも、いつの間にやら引き込まれる幻想的でアーティスティックなロードムービー。】」凱里ブルース NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【淡々としつつも、いつの間にやら引き込まれる幻想的でアーティスティックなロードムービー。】
■中国・貴州省の霧と湿気に包まれた凱里市の小さな診療所に身を置き、老齢の女医と暮らすチェン。
彼が刑期を終えてこの地に帰還した時には、彼の帰りを待っていた妻はこの世になく、甥のウェイウェイも弟の策略でどこかへ連れ去られてしまう。
◆感想
・ビー・ガン監督作品は、鮮やかな色彩と不可思議な世界観に魅了された「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」を見て以来である。そして、今作は上記作品と連動性があると聞き、観たかった作品である。
・どこまでが、この世のロードムービーなのか、どこからか不可思議なロードムービーなのか、観る側にその選択を任せている作品である。
<今作は、特に大きな出来事が起こる訳ではないのに、何故に面白く見えるのだろうか。
そもそも、ロードムービーとはそういう類のジャンルであったな、と思った作品である。>
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