「楽しかった!」バーフバリ 王の凱旋 完全版 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
楽しかった!
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決して妙なる美味ではないのだけれども、勢いで食べさせるラーメンというものがある。その料理の持つ強烈なインパクトに引っ張られながら、何も考えずに一心に食べ進む。そして、食べ終わったときの達成感と満足感により、自らの再訪を確信するものだ。
ラーメンに例えるのも気が引けるが、この映画はそれに似た魅力を湛えている。子供時代に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「インディ・ジョーンズ」を観たときの満足感、幸福感を思い出す。
「スター・ウォーズ」「タイタニック」「レッド・クリフ」「マッド・マックス 怒りのデスロード」のおいしい部分を取り混ぜて、見事に昇華している。
息子・バーフバリが王宮から逃れていったあと、民衆をまとめて王に戦いを挑むまでがあっさりしすぎて、拍子抜けしてしまった。だがこの部分こそが、前作「バーフバリ 伝説誕生」の担うところであることが、父と子のどちらも同じ俳優が演じていることで分かってくる。
数か月間にわたり観ることが叶わなかったが、インド料理の店で隣の客が熱く語り、「一人でキネマ」でも取り上げられているのを目の当たりにして、気もそぞろであった。
怒涛の3時間半であった。
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